「GitHub」のコードを1000年後まで保存する取り組みの一貫で北極圏の地下にコードを保管する作業を完了しました。これは今現在あるコードを少なくとも1000年は保存しようというプロジェクト「GitHub Archive Program」のひとつです。
2020年7月8日、プログラムコード共有サイト「GitHub」は「GitHub」のパブリックリポジトリに置いたオープンソースコードを北極圏の地下に保管する作業を完了しました。
これは2019年11月に開催されたイベント「GitHub Universe 2019」において提唱されたプロジェクト「GitHub Archive Program」のひとつで、これは今現在あるコードを少なくとも1000年は保存しようという取り組みです。
今回このコードを次世代の人類に確実に残していくためのプロジェクト「GitHub Archive Program」によるデータ保存が完了したことが報告されています。
「GitHub Archive Program」では、スタンフォード大学図書館やオックスフォード大学ボドリアン図書館、ロングナウ協会、Internete ArchiveやSoftware Heritage財団、など様々な団体がパートナーとして協力しています。
今回北極圏の地下に保管されたデータとは、2020年2月2日の時点で「GitHub」においてアクティブなパブリックリポジトリにある全てのオープンソースコード約21TB分です。
これをプロジェクトパートナーであるPiql社のデジタル感光性アーカイブフィルムpiqlFilm全186巻に記録してQRコードへ変換しています。今後データが容易に復元できるように、人間が読める形で索引や手引きなどを追加するとしています。
これによって、もし1000年以内に天変地異が起こったり戦争などで文明が破壊されたりしたとしても、人類は保管されたソフトウェアに再びアクセスすることができるでしょう。
これらのデータは当初、2020年2月中に北極圏のノルウェー・スヴァールバル諸島にある保管場所へ保管される予定でした。ただ新型コロナウイルスの影響からPiql社のチームが移動できず、今の時期となりました。
スヴァールバル諸島とはノルウェー領ですが、国際条約「スヴァールバル条約」によって独自の法制度や行政機構を持つ国際的な非武装地帯となっていて、世界的な極地科学研究の拠点でもある場所です。
今現在、約21TB分のオープンソースコードはコンテナに収められて、永久凍土の地下数百メートルにある廃炭鉱内の保管場所にあります。
ちなみに、この「GitHub Arctic Code Vault」で使われている廃炭鉱の保管場所とは、食糧危機に備えるための世界中の植物の種子を冷凍保存するプロジェクト「Svalbard Global Seed Vault(スヴァールバル世界種子貯蔵庫)」でも利用されています。
「GitHub Archive Program」では、今回保存しているコードを保管し1000年後までそのまま保存しておくというプロジェクトではなく、定期的にその時点のアーカイブを追加保管していくという計画です。
ただ、「GitHub」によると保管周期などは具体的に明言していません。