2020年05月31日更新
【iPhone】Google Pixelに「音声入力」の速度で完敗!
iPhoneとGoogle Pixelスマートフォンで音声入力の速度を比較している実験動画がTwitter上に投稿され、この動画では音声入力の速度においては、iPhoneがGoogle Pixelスマートフォンに劣っているという実験結果が公開されています。
目次
「iPhone」の音声入力速度は「Google Pixel」と比較すると劣る?
iPhoneとGoogle Pixelスマートフォンで音声入力の速度を比較している実験動画がTwitter上に投稿され、この動画によると音声入力の速度においては、iPhoneがGoogle Pixelスマートフォンに劣っているという実験結果が公開されています。
I don't think that people appreciate how different the voice to text experience on a Pixel is from an iPhone. So here is a little head to head example. The Pixel is so responsive it feels like it is reading my mind! pic.twitter.com/zmxTKxL3LB
— James Cham ✍🏻 (@jamescham) May 27, 2020
Twitter上に実験動画を投稿したのは、開発者であり技術投資家のJames Cham(ジェームス・チャム)氏(@jamescham)で、動画ではiPhoneとGoogle Pixelスマートフォンを並べ、2つ同時に文字起こしさせて比較しています。
動画を見ると、Google Pixelスマートフォンでは音声の速度に追いついていますが、それと比較してiPhoneの場合はスムーズさが劣り、速度の差が広がっていく結果を確認することができます。
James Cham氏はこの動画に「Google Pixelスマートフォンでの音声入力速度はもっと評価されるべきだ。Google Pixelスマートフォンはとても反応がよく、わたしの心を読み取っているようだ。」とコメントしています。
Fun fact you may be aware of: you can achieve near-Google-level transcription with Gboard on iOS! It's hampered on iOS by needing the app to run in the background but I like it better than Apple's transcription in many cases pic.twitter.com/eFRsoudhZH
— Andrés Cuervo (@cwervo) May 27, 2020
これに対して、Twitterユーザーの1人が、iOSでGoogleの文字入力アプリ「Gboard」を使うと、Google Pixelスマートフォンと同じ速度の音声入力が可能になる」とコメントしています。
iPhoneとGoogle Pixelスマートフォンを比較してもハード上での差はなく、AppleのSiriとGoogleの音声認識エンジンの性能差がこの速度差の結果を生じさせているのではないかと推測されます。
音声入力速度は、AIとの「インタラクティブなやり取り」に効果
iPhoneとGoogle Pixelスマートフォンの音声入力速度の差はありますが、実際に文字起こしとして利用する上において、そこまで不便を感じるものでではありません。
ただJames Cham氏はこの性能差は音声入力だけでなく音声を起点にして命令を実行するという一連の流れとして考えると変わってくるとコメントしています。
つまり音声からテキストへの変換が速いほどAIとのインタラクティブなやり取りが可能となるというわけです。
John Gruber氏主催Apple系ブログ「Daring Fireball」
John Gruber氏が主催しているApple系ブログ「Daring Fireball」では、音声入力速度が速いことのメリットを分かりやすく説明しています。
John Gruber氏はAppleの文字起こし機能に関して「悲惨なほど遅れをとっている」とコメントし、文字変換速度の改善は「あらゆる種類のスタートレックレベルでの操作が可能になる」としています。
これはSFドラマ「スタートレック」で、コンピュータに話しかけることでワープから未知の物体スキャンまで可能であったことを例に挙げています。
John Gruber氏は、文字変換速度の改善や性能向上は人間と音声アシスタントとの「インタラクティブなやり取り」に効果があると説明していて、実際にAppleも「Inductiv」の買収などでSiri強化対策を行っているのかもしれません。