「プレーンテキスト(plaintext)」というものがどういうものか知っている人、知らない人といると思います。聞いたことはあるけれど「プレーンテキスト(plaintext)」とは何なのか、よく分からない人向けにその意味を解説していきます。
ネット上で何かしらの調べ物をしているときなど、「プレーンテキスト(plaintext)」という表記を聞いたことのある人も多いかと思います。メールで取引先から「プレーンテキストでお願いします」と伝えられることもあります。
この「プレーンテキスト」とは何なのか、分からず困惑したことがある人も少なくないでしょう。また、ただ見かけただけという人も、見ただけではそれがどういった意味を持つのか分からないという人も一定数いるでしょう。
「プレーンテキスト(plaintext)」とは一体どういう意味なのか。お菓子などでよく「プレーン」という内容を見ることがありますが、そのプレーンと意味合いとしては同じです。
たとえとしてドーナツをイメージしてみましょう。ドーナツのプレーン味だと砂糖などがついていない普通の味、というようなイメージが強いですよね。プレーンテキストは、テキストにそういう物がついていない普通のテキスト、という感じです。
「プレーンテキスト(plaintext)」とは、純粋な文字コードのみで構成された文章です。文字コードのみ、というと分かりづらいかもしれませんが、文字のみの文書というとわかりやすい人もいるでしょう。
先程の例えだと、ドーナツの周りについている砂糖(=装飾)をなくした状態がプレーン味。テキストの周りの装飾がない状態がプレーンテキストです。
メモ帳で作成する文章、あれも「プレーンテキスト(plaintext)」です。「プレーンテキスト(plaintext)」というのは、文字装飾などがされていないただの文字だけのファイルです。拡張子が「.txt」のものだというと分かりやすい人もいるでしょう。
メモ帳の文章はテキストデータであり、装飾など無い純粋な文字だけの入力ができるものですよね。Wordだと文字の大きさや太字や文字の色など何らかの装飾がおこなわれるのが普通ですので、あれはプレーンテキストにはあたりません。
電子メールの文書形式も基本的にはプレーンテキストです。なお、電子メールの文書形式と言っても、HTML形式で作成した場合は装飾ありの文章なのでプレーンテキストにはなりません。
プレーンテキスト/plaintextの定義についてまとめましょう。前述したとおり何も加工のない、ただのテキストデータです。メモ帳で作成するものがプレーンテキストで、なんの装飾も施されていません。
ちなみに、このプレーンテキストの対義語に当たるのが「リッチテキスト」です。こちらはWordの文書や、HTML形式のメールなど、何らかの装飾が施された文書に関してもこちらになります。
Webページ上のテキストも基本的には「リッチテキスト」にあたり、そのままコピーするとその装飾内容もまとめて貼り付けられてしまいます。
それを防ぐために、貼り付ける形式を選択する場合に「書式なし」にできるものがあります。これを利用すればプレーンテキストで貼り付けられます。
WordであれExcelであれ、右クリックして「形式を選択して貼り付け」から「書式なし」や「テキストのみ」「値」などでプレーンテキストでの貼り付けができます。
また、アプリケーションによっては「Ctrl」+「Shift」+「V」でテキストのみの貼り付けが可能です。WordやExcelではデフォルトの状態で利用することはできませんので、その点は注意が必要となります。
プレーンテキストの意味はご理解いただけたでしょうか? 取引先の方から「メールはプレーンテキストでお願いします」と伝えられた場合も、理解できていれば問題なく送信できますので、意味を覚えておいてしっかり対応できるようにしておきましょう。