PCの不具合時に便利なのがWindows10のセーフモードという設定です。今回はWindows10のセーフモードの起動の仕方をシステム構成やmsconfig、shutdownコマンドからなど様々な起動方法でご紹介します。
Windows10だけにかからわず、今までのWindowsにも備わっているセーフモードですが、セーフモードを起動すると普通にPCを起動するのと一体どのように設定が異なるのでしょうか?
まずはWindows10のセーフモードという設定について見ていきましょう。
Windows10にも備わっているセーフモード設定とは、PCに何かしらの不具合が起きた時に使うものです。このセーフモードを立ち上げることでPCは最低限のシステム構成で起動することになります。
最低限のシステム構成とは、飾りがない状態ということです。PCを買うと自分でアプリを購入したり、ソフトをダウンロードしたりといろいろな装飾がついた状態になります。
そして最低限のシステム構成でPCを立ち上げることにより、PCの健康診断を行うことができます。いつも使うままの設定では、PC購入後にダウンロードしたソフトや機能が邪魔となり、PCの不具合をうまく特定できないことがあります。
そうした事態を防ぎ、PCの診断をしっかり行うためにWindows10などにはこうしたセーフモードという設定が備わっているのです。
実際にWindows10などでセーフモード設定を使ってPCを立ち上げたとします。この時不具合が特に起きず、問題なくPCが使用できたという場合はPC本体に問題があるのではなく、購入後につけた装置などのうちの何かしらに問題があることが考えられます。
セーフモード設定のPCは必要最低限のシステム構成で動いているため、あとからダウンロードしたソフトなどはすべて停止している状態です。そのためPC自体には問題がないということができます。
一方でWindows10などのセーフモード設定下でも、PCの不具合が改善しないという場合はPC自体に問題があることが考えれます。
もしかするとPCの寿命が来ているのかもしれませんし、起動などPCを使用する上で大切なシステムが欠損、または何らかの手違いで破棄されてしまっているということも考えられます。修理に出すことでもしかすると症状が改善するかもしれません。
Windows10だけでなく、それ以前のWindowsにもセーフモード設定は備わっているとご紹介しましたが、Windows10においてセーフモードを起動しようと思った場合はいくつかの注意点があります。
実はWindows7以前などとは起動方法が違う、以前の起動方法ではセーフモード設定が難しいなどさまざまな注意点を見ていきましょう。
Windows10でのセーフモード起動の注意点1つ目はWindows7以前とは起動手順が変更されている点です。Windows7以前ではシステム構成から入り、ブートというタブをクリック、そしてセーフブートという項目にチェックを入れて再起動すればOKでした。
しかしWindows10とは起動方法の入口から異なります。そのためWindows10に切り替えたユーザーの中にはセーフモードが見つからないという人も多かったようです。
Windows10でのセーフモード起動の注意点2つ目はPC起動時にF8コマンド(キー)を連打するという方法ではセーフモードが難しくなっているという点です。起動ができないというわけではありませんが、設定をしておく必要があり少し面倒になっています。
以前のWindowsではパソコン起動時にF8コマンドを連打すれば、そこからセーフモード設定をすることができました。しかしWindows10は高速起動のため、このコマンドF8でのセーフモード機能が難しくなりました。
コマンドの設定が必要になり初心者では少し難しいようです。そのためWindows10ではコマンドF8ではセーフモード機能はできないと思っておいた方が良いかもしれません。
それでは実際にWindows10でセーフモードを起動させる方法を見ていきましょう。Windows10でセーフモードを起動させる方法1つ目はスタートメニューから始める方法です。
手順は多いですが、ほぼクリックするだけでセーフモードを起動するまで操作ができるため簡単な方法です。
まずはデスクトップ画面でWindowsのロゴマークを、またはコマンドでWindowsのロゴマークキーをクリックしましょう。
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