Gmailが支持される大きな理由の一つが、便利な検索機能です。Gmailでは検索コマンド(演算子)を使うと、本文や題名の部分一致でも、完全一致でも、日付でも、他にも様々な方法で検索できます。もちろんスマホでも同じ検索コマンド(演算子)が使えて凄く便利です!
まず、はじめに、「検索コマンド」と聞いて思考を止めてしまったあなた。目を覚ましてください。決して難しいことではありません。そもそも「コマンド」とは「命令」という意味ですから、あなたがGmailに命令するだけなのです。
ただ、Gmailに命令する際につかう言葉は日本語ではなく「演算子」という言語なので、それを覚えるだけで良いのです。正確には、「演算子」を覚えるのではなく、「こんな使い方があるんだ」ということだけ理解すれば、あとはこのページをプリントアウトしておいて、検索したいときにもう一度みればよいのです。
これから解説する、Gmailの検索コマンド(検索演算子)を理解して、バリバリ検索してみてください。ここでは代表的な11個の検索コマンド(検索演算子)を紹介します。この11個で、ほぼなんでも検索できます。スマホで特に有用ですので読み進めてください。
実は、Gmailを愛用している方の多くは、この検索コマンド(検索演算子)を駆使しています。一般のメールソフトでは思うように見つからないメールがGmailの検索コマンド(検索演算子)だと簡単に検索できるからです。
もちろん普通に検索したいワードを入力するだけでも検索できますが、検索コマンド(検索演算子)を活用することで、より明確に、より速く見つけたいメールにたどり着けます。Gmailの検索コマンドは数え切れないほどありますが、ここではその中から厳選した11個を紹介します。
Gmail使用者必見ですし、Gmail以外のメールサービスを使っている方も、試してみては如何でしょうか?Gmailは無料メールなので、気軽に始められます。
それでは最初の検索コマンドです。その前に、日々のメールの中で、添付ファイルが付いているメールはどれくらいありますか?個人差が大きいとは思いますが、自宅やスマホでやりとりするメールは90%以上が添付ファイルが付いていないかと思います。
ビジネスでも、社内の連絡メールや顧客との簡単なやり取りはほとんど添付ファイルなしです。つまり、添付ファイル付きのメールは非常に少ないので、添付ファイル付きのメールだけ検索すると、案外あっさり目当てのメールが見つかります
早速ですが、Gmailの検索バー(上図)に、「has:attachment」と入力し、enterボタンを押してください。
すると、添付が付いたメールのみが検索できました。「確かあのメールはエクセルデータが添付されていたな。」とか、「あのメールは商品説明用のPDFかパワーポイントが添付されていたはず。」という記憶がある場合は、この演算子「has:attachment」が有効です。
もっと詳細な記憶がある場合は、調べたいキーワードとのあわせ技(複数条件で検索)も可能です。「議事録」のキーワードが含まれた添付ファイルが付いているメールを検索したい場合は、「議事録 has:attachment」と検索すれば良いです。
また、「pdf has:attachment」と検索すれば、PDFファイルが添付されているメール(もしくはpdfという文字が本文や題名にあり、かつ添付ファイルが付いているメール)がリストアップされます。
次にGmailのメールの中からにGoogleドライブ、YouTube、Googleドキュメントに関係するメールを検索する場合ですが、これも先ほどと同じ演算子「has:」を使います。
同様な例は多数ありますが、代表的なものだけ紹介します。
YouTubeが含まれたメールを検索したい場合 | has:youtube |
Googleスプレッドシートが含まれたメールを検索したい場合 | has:spreadsheet |
Googleスプレッドシートが含まれたメールを検索したい場合 | has:spreadsheet |
Googleドキュメントが含まれたメールを検索したい場合 | has:document |
Googleドライブが含まれたメールを検索したい場合 | has:drive |
予断ですが、似た演算子で「filename:」というのがあります。これは、添付ファイルの形式もしくは名前で検索する演算子です。
「filename:pdf」…pdfファイルもしくはpdfという名前のファイルが付いているメールを検索することを意味するので、先ほどの、
「pdf has:attachment」…添付が付いていて本文、題名、ファイル名にpdfが含まれている。とほぼ同じものが検索されます。
これまで2種類の検索コマンドを紹介してきましたが、いずれも「has:」という演算子を使っていました。次に使いやすい演算子は日付を指定する演算子です。詳細は下記で解説しますが。「before:」とは「after:」という演算子を使います。
例えば、検索したいメールを受信した日付が、2018年になってから現在までだと覚えていたい場合、「after:2018/1/1」と入力すれば、2018年1月1日以降のメールを検索できます。同様に、受信の日付が2017年の年末までのメールを検索したい場合は、「before:2017/1/1」と入力すればよいのです。
まとめると、
「受信した日付が指定日以降」のメールを検索したい場合 | after: |
「受信した日付が指定日より前」のメールを検索したい場合 | before: |
もちろんあわせ技もできます。
日付が2018年9月1日から2018年9月7日までの1週間に受信したメールを検索したい場合は、「after:2018/9/1 before:2018/9/8」と入力すれば良く、
日付が2018年9月1日の1日間に受信したメールを検索したい場合は、
「after:2018/9/1 before:2018/9/2」と入力すれば良いのです。
ここで注意したいことは、演算子「before:」は「~以前」ではなく、「~より前」という意味の演算子なので、受信日付が2018年9月7日までならば、「before:2018/9/8」と翌日の日付を書く必要があります。同様に、「before:2018/1/1」と書けば、2017年12月31日までの日付の受信メールを検索することになります。
補足ですが、演算子「after:」と演算子「 before:」の順番はどちらでも良く、
「after:2018/9/1 before:2018/9/8」でも「before:2018/9/8 after:2018/9/1」はどちらも同じ検索結果になります。(日付が2018年9月1日~9月7日までの受信メールを検索します。)
少し蛇足ですが、類似した演算子に「newer_than:」「older_than:」があります。
「newer_than:」は指定した年数・月数・日数を遡った時点から現在までのメールを検索するコマンドで「older_than:」は指定した年数・月数・日数を遡った時点より過去のメールを検索するコマンドです。
例えば、「newer_than:3d」と記載すると現在までの3日間(正確には72時間)に受信したメールを検索することができ、基準が日付ではなく現時点から何日前とか何ヶ月前とか何年前を基準にして、それ以降(newer_than:)かそれ以前(older_than:)のメールを検索します。
次に本文のキーワードで検索する方法を解説します。この検索方法GmailだけでなくGoogleの検索サイトなどでほとんどの人が一度はやってみたことがあるかを思います。
本文に自分が指定したキーワードが含まれているメールを検索する場合、演算子など関係なしにそのまま入力すればいいのでは?と思うでしょうが、ここにもちょっとした小技があります。その小技を紹介する前に、「部分一致」と「完全一致」について説明させてください。
「部分一致」は「完全一致」に比べるとかなりルーズです。
ちょっとわかりづらいので「abc」という文字を検索する場合を例に上げます。
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