「Yahoo!カーナビ」アプリがAppleCarPlayに対応しました。これでiPhoneをCarPlay対応の車載機器に接続して「Yahoo!カーナビ」アプリを起動させると、車載画面などに最適なインターフェイスで表示されます。
「Yahoo!カーナビ」とは渋滞や交通規制情報をリアルタイムに収集する「VICS」などに対応する無料のカーナビアプリです。Yahoo! JAPANは「Yahoo!カーナビ」のiOS版をAppleの車載iOSシステムであるCarPlayに対応させました。
これによってiPhoneをCarPlay対応の車載機器に接続し「Yahoo!カーナビ」アプリを起動すると、車載機器に最適なインターフェイスで表示され電話やメッセージ、音楽再生、対応アプリなどが使えるようになります。
「Yahoo!カーナビ」アプリは乗車前から目的地の入力やルート検索ができるので、乗車後すぐに出発できます。
目的地到着後はAppleCarPlayとiPhoneの接続を解除すると、駐車場所が自動で「Yahoo!カーナビ」に保存されるため駐車場所を見失うこともなくなるでしょう。
今回の対応ではルート検索や音声案内などの一部機能のみとなっていて、順次対応機能は追加するとされています。
「Yahoo!カーナビ」は2014年に無料のサービスとして開始し、今年3月に1,500万ダウンロードを突破したアプリです。このアプリはネット経由で地図を読み込むのでオフライン環境では使えませんが、常に最新の地図データを使えるのが強みとされています。
高品質なイラストと音声によるルート案内をはじめとした基本機能に加え、日本道路交通情報センター(JARTIC)が提供する渋滞や交通規制などの情報にも対応しています。アプリユーザーの走行情報「プローブ情報」を活用した渋滞情報も提供しています。
その他にも加速度センサーを使った運転力診断や、駐車場のオンライン決済、トンネル内での自車位置推定など、無料アプリでありながら機能が多いのも特徴です。
一般的なカーナビ専用機は、GPS情報に加えて車両本体から取得した車速パルス情報から高精度な自車位置の割り出しを実現しています。
AppleのCarPlayは、iOS12以降でサードパーティー製ナビアプリの利用を開放しました。これまでは純正のAppleマップしか使えませんでしたが、今は「Googleマップ」「Waze」「カーナビタイム」などのカーナビアプリに対応しています。
ただApple CarPlayで使えるYahoo!カーナビは、iPhone単体での利用時に比べて機能が大幅に限られています。
右左折時の音声案内や、地図上からの目的地設定、自宅や職場の目的地設定、コンビニやガソリンスタンドなどの施設アイコン表示、駐車位置保存には対応するようになりましたが、目的地のキーワード検索や高速道路の分岐イラスト表示などに対応していません。
CarPlayのアプリにはある程度のUIテンプレートが用意されているため、情報の表示方法が決まっているようですが、今後iPhone単体での利用時と比べても違和感のないように対応していくとされています。