GoogleはWear OS向けの新UIとなる「タイル(Tiles)」を発表しました。最新のWear OSでは1回のスワイプ操作で表示できるのはGoogle Fitの画面のみでしたが、タイル(Tiles)提供後は色々なタイルが表示されるようになります。
Googleは5月1日(米現地時間)、次のアップデートで提供されるWear OSウォッチ向けの新しいUIとなる「タイル(Tiles)」を発表しました。
Wear OSの新しいUI「タイル(Tiles)」は5月中から順次提供が開始される予定です。この機能は5月7日からアメリカで開催される開発者向けイベント Google I/O 2019で詳しい内容が公開されるでしょう。
Googleは色々な情報を左方向へのスワイプで切り替え表示できる機能を「タイル」と呼んでいて、例えば今居る場所の天気予報、ニュースの見出し、カレンダーにある次のイベント、運動量の目標と心拍数、Wear OSの内蔵タイマー等のツール画面も含まれます。
2018年8月にメジャーアップデートされた最新バージョンのWear OSでは、1回のスワイプ操作で表示できる一種のタイル表示が実現されています。
これまでは右スワイプでGoogleアシスタント、左スワイプでGoogle Fitの表示が割り当てられているのみでこの動作は変更できませんでした。
新しいタイル(Tiles)では、左スワイプで6つのタイル(ウィジェット)を切り替えるスタイルになり、タイルは今後も追加されていくとのことです。
これまでは天気を表示したければGoogleアシスタントから天気を選ぶかアプリ一覧から天気アプリを起動したり、心拍数の履歴を確認したければGoogle Fitを起動したりと、ひと手間かかっていましたが、今後はもっと素早く確認できそうです。
Wear OSの新しいUI「タイル(Tiles)」はデフォルトの順番が設定されていますが、これもユーザーがカスタマイズできるようになっています。表示タイルの順番を変更するためにはタイルを長押しし、左右にドラッグして順番を入れ替えると良いでしょう。
この新たなタイル機能は、今後数ヶ月のうちに、Wear OSを採用したすべてのスマートウォッチで利用可能となるようです。ただしデバイスの種類によっては一部の機能が利用できないこともあり、特定の機能は国や地域、機種によって異なるとしています。
例えば心拍数のモニター機能がないデバイスでは、当然ながらそのタイルは表示されないことになります。
全体的に見て今回のアップデートは、Wear OSというプラットフォームにとって理にかなったものだと言えるでしょう。
つまり下向きのスワイプでは設定、上向きのスワイプでは通知、右向きスワイプではGoogle Assistant、そして左向きスワイプではタイルがそれぞれ表示され、これで4種類の操作の明確な区分けが完成したと言えるからです。
これまでのように、左方向スワイプでGoogle Fitしか切り替えできないのは、とても偏った機能のように感じられるという声が多くありました。このアップデートでそれも解消されさらに便利になると言えるでしょう。