Google マップのARナビ機能をPixelユーザー向けに実装することが発表されました。Google マップののARナビ機能とはスマホのカメラを現実の空間にかざせば矢印が道案内される機能です。Pixelシリーズユーザーに即日提供され他機種も順次対応されます。
Googleは5月7日に、Google マップのARナビ機能をGoogle Pixelユーザー向けに実装することを発表しました。
Google マップのARナビ機能とはスマホのカメラを現実の空間にかざせば、映し出されている画面の風景上にAR機能を用いた矢印やマーカーなどを画面上に表示して道案内してくれる機能です。
ARナビ機能を使えばユーザーがGoogle マップを開いた時、視覚的なヒントによって迷子にならず目的地に到着することが可能でしょう。
端末のGPSが少し位置を外れた場合でもユーザー空間の視覚情報を認識して、クラウド上にあるユーザーの位置情報とマッチさせることによってユーザーを正しく導くことができます。
この機能はGoogle マップの徒歩ナビゲーションを開始する際に利用することができます。Pixelシリーズを使用しているユーザーは即日対応され、他機種も順次対応される予定です。
Google マップのARナビ機能の使い方はとても簡単です。まず通常通りGoogle マップで目的地を指定して、徒歩を選ぶと、ルート選択と当時に「ARを開始」ボタンがありますのでそのボタンをタップしましょう。
初回は簡単なチュートリアルが表示されますが、これで目的地に到着するまでARナビゲーションが開始されます。
Google マップのARナビ機能は徒歩でのみ使用可能いう特徴があります。自動車用のルートでは使用不可で公共交通機関との組み合わせで駅等まで徒歩の経路がある場合も使用不可となっています。
さらにARナビ機能はスマホの傾きによってGPSを検知するという点も大きな特徴となっています。スマホを下に向けている状態ではARが停止し、スマホを持ち上げると自動でカメラが起動してARナビが表示されるわけです。
最初スマホを下げるとARナビが消えるのでバグかと錯覚してしまうかもしれませんが、単に地面にARナビは表示しない仕様となっているだけです。またスマホを持ち上げたまま歩く、いわゆる 「ながらスマホ」 不可となっています。
実際にAR表示をしたまま歩こうとすると目の前にスマホをかざしながら前方が見えない状態で歩くことになるため非常に危険です。それを行っていると警告が出ます。
つまりARナビ機能を使用してそのナビゲーションに沿って歩きつつ、曲がるポイントなどが分からなくなったら立ち止まってスマホを持ち上げ、そして表示されるARナビゲーションを確認する、という流れの繰り返しを推奨しています。
曲がるポイントに近づけばスマホのバイブレーションと音声でも知らせてくれる特徴があるので、曲がるポイントに気づかずに通り過ぎるということは無いでしょう。
現時点では方向転換の矢印の出現と進行方向の表示のみといった非常にシンプルな仕様でまだ役に立つ度合いも低いところですが、今後のアップデートやいずれ訪れるであろうARデバイスでの利用などに期待したいところです。
GoogleマップのAR機能はPixelシリーズのユーザーに順次開放され、他機種に関しても順次対応していくとされていますが、詳細なスケジュールは明らかになっていません。