自動車税や軽自動車税の支払いに関してはコンビニや金融機関からの振り込みなどいくつかの手段が用意されています。最近は一部の自治体が「LINE Pay」での自動車税納税に対応しつつあり、LINE Payでの支払いは手数料もかからずおすすめです。
自動車税は毎年4月1日時点で車を保有する人に1年分として課せられる税金のことを言います。車の排気量や最大積載量などによって税率が異なり、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)、低排出ガス車などの減税制度もあります。
自動車税の支払いに関してはコンビニや金融機関からの振り込み、Pay-easy(ペイジー)を使ったオンライン決済、Yahoo!公金支払い経由のクレジットカード決済などいくつかの納付手段が用意されています。
最近は一部の自治体がモバイル決済サービス「LINE Pay」での自動車税納税に対応しつつあります。対応店舗の増加やキャンペーンに応じてLINE Payを導入した人にとって、自動車税もLINE Payで簡単に支払えるとなれば、便利であることは間違ありません。
LINE Payを使った自動車税や軽自動車税の納税方法はとても簡単で手数料もかかりません。まずLINEアプリ内のウォレットタブにある「請求書支払い」を開きます。
バーコードリーダーが起動するので、自動車税の納付書に記載されているバーコードを読み取ります。すると納税額が瞬時に表示されるので、LINE Payにチャージしている金額から支払えば納付完了となります。
注意点としてLINE Pay決済で使えるのはLINE Payにチャージした額のみでLINEポイントは使えないという点です。さらに通常のLINE Pay決済で付与されるポイント還元も納税では対象外となっています。
つまりLINE Payで自動車税の支払いをして金額面で得をするようなメリットはありません。LINE Payでの納税のメリットは、収納機関番号などの入力が省かれるためとにかく手軽である点でしょう。
バーコードを読み取るだけで納付すべき金額が表示されて、あっという間に決済が完了します。Yahoo!公金支払い経由のクレジットカード決済で発生する決済手数料もありません。
自動車税/軽自動車税のLINE Payでの支払いは手数料もなく便利であることは間違いありませんが、車検の際納税証明書が必要になりますのでいくつか注意点があります。
まず自動車税のLINE Payでの支払い対応状況は、4月23日時点で神奈川県、京都府、滋賀県、福岡県、愛媛県の5府県となっています。いずれの府県も車検用の納税証明書の発行は行なっていません。
神奈川県によると「運輸支局等において、システムにより電子的に納税確認ができるようになっているので、車検時の納税証明書の提示は不要となっています」としていて、この点に関しては、対応している5府県はいずれも公表しています。
ただ注意点として、LINE Payでの自動車税の納付後、納付情報がシステムに反映するまでには約10日間かかる点を頭にいれておきましょう。
さらに京都府では最長で3週間かかるとされていますので、急いでいる場合は、納税証明書付きの納税通知書で金融機関の窓口やコンビニなどで納付することを勧めています。
軽自動車税のLINE Pay支払い対応状況は4月23日時点で全国68自治体となっています。軽自動車の場合は車検用の納税証明書が必要です。
納税証明書発行についてはLINE Payによると、軽自動車税は納税者自身で自治体に依頼し発行してもらうケースと、納税証明書が必要な人を自治体側で抽出し納期限後に一斉発送するケースの2通りあるとされています。
こちらも納付後10日前後で自宅に郵送されるとしていますので、すぐに必要な場合は市役所や金融機関などを利用することを勧めています。対応状況は自治体によって異なるので、特に車検がある場合など必要な人は、自治体に確認したほうが良いでしょう。