無料で簡単に登録でき、便利な機能もあるGmail。ウェブ上ではもちろん、POPを使用することで様々なメールソフト(メーラー)で受信することができます。今回はPOPの仕組みと、POPを使用して他のメールクライアントでGmailを送受信する方法をご紹介します。
Gmailは、POPまたはPOP3のいずれかを使用し、Gmail以外のメールクライアントでもメールを受信することができます。
「メールクライアントって何?」「どんな場合に使うの?」と疑問に思った方に、POP(POP3)についてご説明します!
メールクライアントとは、OutlookやThunderbirdなど、メールを送受信し、閲覧や管理をするメールソフトやアプリのことです。メーラーと呼ばれることもあります。
Gmailのサーバー上のメールが、パソコンやスマートフォンなどの端末にダウンロードされるので、Gmailにアクセスしなくてもメールソフトやアプリなどのメーラーから、受信・返信・閲覧などができるなります。
Gmailのアドレスを複数お持ちの方や、Gmail以外のメールアドレスをお持ちの方は、一つのメールクライアントで複数のメールを一括で管理できるため、とても便利です。
Gmailの場合、メールを1つのメールクライアントと同期させる場合は、通常モードを使用します。複数のメールクライアントと同期させる場合は、最新モードを使用します。
通常モードではメールクライアントにダウンロードされていない、「迷惑メール」フォルダと「ゴミ箱」フォルダ上にあるメッセージを除いたメッセージが、日付の古い順に250件ほどダウンロードされます。
メールクライアントから送信されたメールは、通常モードではメールクライアントに表示されません。ウェブUI上から送信されたメールは、通常モードと最新モードのどちらでもメールクライアントに表示されます。
最新モードは通常モードとは異なり、過去30日間の「迷惑メール」フォルダと「ゴミ箱」フォルダ上にあるメッセージを除いた全てのメッセージがダウンロードされます。つまり、複数のメールクライアントで同じメッセージを表示させることができます。
ただしGmailの設定の「POP でメールにアクセスする場合」というオプションで、「Gmail のメールを削除する」に設定している場合、そのメッセージは「ゴミ箱」フォルダに移動されます。
通常モードとは異なりメールクライアント上で削除すると、「POP でメールにアクセスする場合」の設定に関係なく、メッセージが「ゴミ箱」フォルダに移動されるため、サーバー上にメッセージを残しておきたい場合はメールクライアントで設定する必要があります。
つまり、複数のメールクライアントの内いずれかでメッセージを削除すると、「ゴミ箱」以外のフォルダに移動させない限り、他のメールクライアントにはそのメッセージが表示されなくなってしまいます。
POPとはPost Office Protocolの頭文字を略したもので、電子メールで使用されるプロトコル(パソコンやスマートフォンなどの電子機器がネットワーク上で通信する際の手順や取り決めのこと)の一つです。POPを改良した最新のプロトコルであるバージョン3は、POP3と呼ばれています。
POP(POP3)を簡単に表現すると、「メールを受信する仕組み」です。サーバーにアクセスし、パソコンやスマートフォンなどの端末にメールをダウンロードして管理する方法を指します。
つまりOutlookやThunderbirdなどの、Gmailと互換性のあるメールクライアントと同期させて管理することができます。
POP(POP3)はGmailのサービスではないため、他のメールアドレスでもご利用になれます。
パソコンやスマートフォンなどの端末にメールが保存されるため、ダウンロードしてあるメールはインターネットに接続できない状態でも閲覧が可能です。
保存されるメールの数は端末の保存容量によって限られます。つまり、保存容量が大きいほどメールを保存できる数も増えます。
では、GmailでPOPを使用するためには、どのように設定したら良いのかをご説明いたします。
ThunderbirdやOutlookなどのメールクライアント(メールソフト・メーラー)でGmailのメールを閲覧する場合、IMAPとPOPを利用することができます。
ここではPOPについてご説明します。POPは1台のパソコン・スマートフォンなどの端末で使用できます。
まずはGmail側の設定を行います。ブラウザでGmailにアクセスします。Gmailにアクセスしたら、画面右上にある設定アイコンをクリックしてください。
次に「設定」という項目をクリックしてください。
設定画面が表示されました。次に、「メール転送と POP/IMAP」というタブがあるので、そちらをクリックしてください。
次に「POP ダウンロード」という欄にある、「すべてのメールで POP を有効にする」もしくは「今後受信するメールで POP を有効にする」を選択します。
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