Opera Softwareはゲーマー向けに設計された新しいゲーミングWebブラウザ「Opera GX」を発表しました。ゲーミングブラウザ「Opera GX」にはCPUとメモリの使用量制限機能が搭載され、ブラウザを終了しなくてもゲームを快適に楽しめます。
ノルウェーのOpera Softwareは6月11日(現地時間)、PCゲーマー向けに設計された新しいWebブラウザ「Opera GX」を発表しました。現在Windows向けの早期アクセス版が無償でダウンロードが可能となっています。
「Opera GX」は、ゲームをこよなく愛するユーザーのために設計されたWebブラウザで、その外観はゲーミングPCでよく利用されるLEDライトから着想を得たデザインとなり、アクセントカラーを設定から自由に変更できるようになっています。
多くの機能は通常のOperaブラウザと同様で、ゲーム実行の配信プラットフォーム「Twitch」や「Facebook Messenger」などのメッセンジャー機能を統合したサイドバーや、広告ブロック機能、無料VPN機能などを備えています。
Operaストアから拡張機能をインストールでき、米Googleの「Chrome」ブラウザの拡張機能とも互換性があるとされています。
アーリーアクセス版は以下のリンクからダウンロードできます。正式リリースは今年後半に予定されています。
米現地時間6月11日、OperaのプロダクトマネージャーMaciej Kocemba氏は、E3での発表に関するリリースの中で次のように述べています。「ゲームの動作はマシンに負荷をかけることが多い。プレイ中のストリーミングではなおさらだ。」
「Opera GXが登場するまでは、ゲームの動作が遅くならないようにブラウザを終了しなくてはならないことが多かった。我々はGXコントロールの機能により、Webの活用をあきらめなくてもゲームがスムーズに動くようにした。」
ゲーミングブラウザとは、PCでゲームを楽しむゲーマー向けのブラウザです。「Opera GX」はゲームそのものの重い処理をこなすブラウザとしてではなく、ゲームプレイ中に使うブラウザとしてシステム条件を最小限にしようとしています。
このブラウザのメインの機能はGXコントロールパネルで、ユーザーはここでブラウザに割り当てるCPUやメモリを設定できるようになっています。
これによって例えばゲーム中に「Twitch」のコンテンツをストリーミングしてもコンピュータの動作が遅くなることはないわけです。
Opera GXと通常のOperaブラウザとの大きな違いは、ゲームのプレイやそのストリーミング配信を妨げないようにCPUとメモリの使用量制限機能「GX Control」が搭載されていることが挙げられます。
また新作ゲームやそれについてのニュースをまとめたタブ「GX Corner」といった独自機能も導入しています。さらにもうひとつの大きなポイントはTwitchの統合が挙げられるでしょう。
ユーザーはゲーム実況の配信プラットフォーム「Twitch」をサイドバーに統合し、直接Twitchにログインできます。Twitch統合によりフォローしているストリーマーがオンラインになったときに通知を受けることもできます。
アプリのデザイン設計にもこだわりが見られ、初期設定は黒を基調に赤をアクセントにしたもので最近の高性能ゲーミングPCを思わせます。
アクセントカラーは10色のプリセットを選べるほか自由に調色することも可能です。「Razer Chroma」ライティングをサポートしていてキーボードやマウスといったゲーミングデバイスのライティングカラーと同調させることも可能です。
アーリーアクセス版の提供期間もできるだけ長くするとしていて、ゲーマーコミュニティーからフィードバックを得てユーザーと共にブラウザを開発していきたいとしています。