年内にも公式Mac版Twitterアプリが復活することが発表されました。新たなMac版の公式TwitterアプリはiPad版をベースとしたもので、サイズ変更可能なウィンドウや複数ウィンドウサポート、キーボードサポートなどMacならではの機能が追加されています。
MacからTwitterの公式アプリが消滅して1年以上が経ちましたが、ようやく年内にも公式Mac版Twitterアプリが復活することが発表されました。
Twitterの公式アカウントが説明しているように、新たなMac版の公式TwitterアプリはiPad版がベースとなりMacに投入されるものです。
先日発表された次期OS「macOS Catalina」にはiPad向けのアプリをmacOS向けに移植することができる「Project Catalyst」という機能が搭載されていて、これを利用するとしています。
このMac版TwitterにはMacアプリケーションの全ての機能を備えていると言います。複数ウィンドウ、ウィンドウのリサイズ、ドラッグ&ドロップ、ダークモード、キーボードショートカット、通知などが利用可能です。
またiPadやiPhone向けアプリのように定期的にアップデートされ、完全なTwitterの体験がネィティブにMacへと拡張されるのです。
さらに「Project Catalyst」を利用したアプリとしてはその他にもゲームアプリ「Asphalt 9」やビジネスアプリ「Jira Cloud」の登場が予告されています。
Macプラットフォームはどうしてもシェアの関係でアプリが少なかったのですが、Project CatalystによってiPadアプリの移植が容易になればさらに利便性が増すことになりそうです。
先日のWWDC19でMac向けのTwitter公式アプリが年内に復活することは発表されましたが、Twitterから追加の詳細な情報が公式ブログ上で公開されています。
なぜMac版公式アプリが一時廃止されたかというと、以前のバージョンはmacOS版とiOS版の2つのコードベース維持が持続可能ではなかったためだと言います。
新たなMac版の公式Twitterアプリはすでに説明されているようにiPad版をベースとしたもので、iOSアプリをMacに移植しやすくする「Project Catalyst」を用いると公表済みです。
新たなTwitter for Macアプリは、Project CatalystのおかげでiOSとmacOS版のコードを別々にメンテする必要がなくなり、アップデートを続ける上でのコストが下がったことも注目されています。
独立したコードベースではなく既存のiOSコードベースを使用してMac固有の主要な動作をサポートすることで、比較的低い長期メンテナンスコストによってiOSとMacのアプリ間で同等の機能を維持できるようになります。
新Mac版公式アプリの詳細な機能としては、動画コンテンツを含むサイズ変更可能なウィンドウ、複数ウィンドウのサポート、通知、ドラッグアンドドロップ、キーボードサポートなどが挙げられます。
iPad版のタッチ操作をそのまま持ってくるのではなくキーボードやトラックパッドが不自由なく使えることが強調されています。
Macユーザーにとっては豊富なiOSアプリが利用できることが歓迎される「Project Catalyst」ですが、アプリ開発メーカーにしてみれば多くのコストをかけずに対応プラットフォームが広げられるという現実的なメリットがありそうです。