東京メトロとスポットツアーは、デジタル観光ツアーアプリ「SpotTour」の実証実験を開始します。東京メトロ「SpotTour」アプリは複数の観光スポットを案内するツアーが登録されていて、各スポットの情報を画像や動画で確認することができます。参加費は無料です。
東京メトロとスポットツアーは、デジタル観光ツアーアプリ「SpotTour」の実証実験を開始します。期間は7月1日~2020年3月31日までで、「SpotTour」実証実験の参加費は無料です。
「SpotTour」は「小さな観光」×「散歩・ウォーキング」を「1人でも楽しめるデジタルツアー」として実現するアプリとして、ボクシーズ株式会社によって日本各地の持続可能な観光整備をサポートする目的で開発されました。
このアプリは東京メトロが実施するオープンイノベーションプログラム「Tokyo Metro ACCELERATOR 2018」の最終選考で選ばれています。
「SpotTour」は株式会社タグキャストが提供するLocation Tech(GPS/IoT)という特許取得のテクノロジーを活用し、国土交通省および経済産業省のプロジェクトに採択された12言語のスマホ観光ガイドのアプリの機能を追加したものです。
ボクシーズ株式会社は東京メトロと共に「デジタル観光ツアーアプリを利用した、東京の新たな魅力の発見」をテーマに、GPSとIoTによる位置情報を活用した観光地を巡ることができるスタンプラリーツアーを提供していくとしています。
「SpotTour」ではツアーを企画する個人などを「クラウドガイド」と名付け、クラウドガイドが用意した「小さな観光」のツアーに参加します。東京の魅力を再発見し、東京を楽しんで貰うためのお出かけスポットを紹介していくようです。
「SpotTour」には複数の観光スポットを案内するツアーが登録されていて各スポットの情報を静止画や動画と共に確認できます。
ツアー内の観光地を訪れると端末の位置情報を用いて限定スタンプが押されるスタンプラリー機能や、各スポットを訪問した日時履歴を自動で残すツアーカード、訪問先で撮影した写真をスポットと紐づけてフォトブックを生成する機能などが搭載されています。
ツアー参加費は無料や有料(予定)で提供され、クラウドガイドがツアーを整備するプラットフォームを用意することで「持続可能な観光整備」を実現することができるでしょう。
期間限定の実証実験では、東京メトロが4月1日から6月30日の期間に実施した「駅から始まるさんぽ道」春コースに、さらに新たなスポットを追加した「SpotTour」独自のツアーを7月1日から公開します。
「駅から始まるさんぽ道」は3か月ごとに3コースずつスタンプラリーが実施され、7月1日からのツアー内容は千駄木駅コース、西葛西駅コース、飯田橋駅コースの3種類で参加費は無料です。
千駄木駅コースは「海外の人も注目する、下町情緒あふれる街」がコーステーマで、主なスポットは夕やけだんだん、やなか健真堂、金吉園などです。
西葛西駅コースは、「川沿いの自然を満喫、西葛西公園」がコーステーマで、主なスポットは行船公園(平成庭園)、江戸川区自然動物園、フォーシーズンカフェなどです。
飯田橋駅コースは、「夫婦円満と縁結び、粋な江戸風情を味わって」がコーステーマで、主なスポットは、東京大神宮、カナルカフェブティック、不二家などです。それぞれのコースにアプリ限定スポットが8カ所以上追加されます。
今後は地域に精通している人からこだわりのツアーを投稿して貰い「SpotTour」上に掲載する予定で、ツアー参加者は好みのツアーを選択し、アプリ上で案内やスポットの詳細な情報を見ながらツアーを楽しめるようになります。
また、各コースでスタンプを集めて応募することでプレゼントの抽選に応募できます。従来のスタンプラリーで春コースに参加していない人でも、アプリで参加すれば全コース達成賞を含むキャンペーンに応募可能です。
プレゼントの内容は達成したコースの数によって異なり、1コース達成賞が「東京メトロ24時間券」(500名)、3コース達成賞が「SKYCIRCUSサンシャイン60展望台チケット」(50組100名)などとなっています。