Android Qではファイル共有機能「Android Beam」が廃止予定ですが、Googleは新機能「Fast Share」を開発中と報じられています。Googleが開発中の「Fast Share」はAirDropに似た機能で、簡単にファイル共有できます。
現在ベータ3が配信中の「Android Q(Android 10)」ですが、Android 4.0 Ice Cream Sandwitchで採用されたファイル共有機能「Android Beam」が廃止予定となっていて、簡単にファイル共有できる便利な機能が非搭載となります。
しかしGoogleは今後廃止予定の「Android Beam」に代わる新機能「Fast Share」を開発中で、Android Qに導入される見込みがあると報じられています。
この「Fast Share」とはiOSやmacOSでのAirDropに似た機能で、ファイルや短いテキストを近くのデバイスにインターネット接続なしで(Bluetoothや無線LANを経由して)共有できるものでファイル管理アプリFilesの共有機能に近い感じの機能のようです。
米Google関連情報サイト「9to5Google」によると、セットアップの手順はとても簡単で本体のデバイス名を入力して「電源を入れる(Turn On)」をタップするだけで利用できると言います。
「Fast Share」を利用する場合、近くにある対応機器のリストが下部分に表示され、そこから送信先を選択します。すると受信側では「送信元のデバイス名」や「接続ID」などの詳細情報が表示され、そこで「承諾」ないし「拒否」を選択します。
受信側が「受諾」を選択しファイル転送が完了すると、すぐにファイル共有されそのファイルを開くことができます。このようにAirDropに似た機能で、使用方法もとても簡単であることが分かるでしょう。
「Fast Share」ではよくやり取りする相手は「優先表示」に設定しておくことも可能です。優先表示設定しておけば自分が近くにいれば「Fast Share」を使用していない時でも、相手側のデバイスに表示されるようになりとても便利です。
サンプル画面では送信先として「ChromeBook」や「iPhone」「Wear OSのスマートウォッチ」なども表示されていることから、これらのデバイスでも「Fast Share」が利用できる可能性があることが分かります。
ただこれは実際に使用する場合は専用アプリが必要になると推測されています。
米Google関連情報サイト「9to5Google」はAndroid QにしたPixel 3 XLで新機能を試したようですが、機能そのもはGoogle Playサービスに含まれていると言います。
現時点では「Fast Share」はGoogle製品のPixel 3 XLとAndroid Qの組み合わせで有効になったようです。ただ「Fast Share」はGoogle Play開発者サービス機能であるため、Android Q以外でも利用可能になる可能性が高そうです。
Android Beamの場合はNFC搭載Android端末の背面を合わせる必要がありましたが、Fast Shareはそれよりも手軽に使えそうな機能と推測されています。Android Beam廃止後、ファイル共有は一層便利になるかもしれません。