Googleマップの「ARナビ」が、iPhoneなどのiOS端末でも対応されることとなったことを発表しました。「ARナビ」機能は新たに「Live View」と名称がつき、Pixel以外のAndroid端末やiPhoneなどのiOS端末でも利用可能となります。
米Googleは現地時間8月8日、5月にPixelユーザー向けに公開されていたGoogleマップの「ARナビゲーション機能」が、Pixel以外のAndroid端末やiPhoneなどのiOS端末でも利用可能となったことを発表しました。
「ARナビゲーション」とは、スマホのカメラを現実の空間にかざすとその中に進行方向を示すARの矢印が表示されるというもので、その矢印を辿っていけば目的地に到着する仕組みとなっています。
今まではα版としてPixelのみで使える機能でしたが、今後ベータ版として数週間かけてロールアウトされるアップデートによって、「Live View」という名称で「ARCore」対応のAndroid端末や「ARKit」対応のiOS端末でも利用可能になります。
これによってiPhone 6s以降やiPad Pro、iPad 第5世代以降にも対応されます。利用機種は拡大しましたが、まだベータ版であることに変わりはありません。
利用可能になると目的地までの徒歩での「経路」を選択すると「開始」の隣に「Live View」が表示され、これをタップすると位置情報検出のために端末のカメラで周囲を映すよう促されます。
位置情報の特定に成功すると、画面上部にカメラで映した風景に矢印などが下部には自分が向かっている方向に連動する地図が表示され風景の矢印に従って歩けば目的地に到着します。
「ARナビ」機能は駅や建物から出たところなど、自分がどちらを向いているかわからないような場合にとても便利な機能ですが、画面をかざしながら歩き回るのはとても危険です。
このため歩き出すとARナビは終了し、通常の地図表示に戻ります。スマホをかざすと再びAR表示になるので、たまに立ち止まって進行方向を確認するといった使い方になり「Live View」が表示されるのは徒歩でのナビゲーションのみとなっています。
さらにGoogleは現地時間8月8日、モバイル版Googleマップの新機能を複数発表しています。いずれも数週間中に利用可能になるとされています。
まず一つ目は「マイプレイス」機能で、マップの左上の「≡」をタップして表示される「マイプレイス」に、新たに「Reservation(日本での表記は問い合わせ中)」タブが追加されます。
ここにGoogeアカウントで検出できるホテルやフライトの予定が自動的にまとめられるようになります。この機能は2016年から「Google Trips」というアプリで提供していましたが、Googleマップに統合されます。
また「タイムライン」機能も搭載され、「マップの履歴」を有効にすると行ったことのある場所が表示され、これをリストにして友達と共有することが可能になります。
マップ左上の「≡」から「タイムライン」の画面上部にタブが表示されるようになり、ここで行った町や国を選べるようになります。この機能が使えるのはAndroid端末のみとなっていますが、とても便利な機能です。