Googleアシスタント、Alexa、Siriの最新の「IQテスト」の結果が公表されました。IQテストの測定基準は「理解率」と「正答率」で、Googleアシスタントが理解率は100%を獲得しAlexa、Siriも99%以上でほぼ全ての質問内容を理解しています。
米ベンチャーキャピタルの「Loup Ventures」は、2018年12月、「Googleアシスタント」「Alexa」「Siri」、Microsoftの「Cortana」の中でどれが優れているかを調べるためにそれぞれに800問の質問をするテストを行いました。
Googleアシスタントは87.9%の質問に正しく回答し、Siriは74.6%、Alexaは72.5%、Cortanaは63.4%の正答率だったと言います。
この「IQテスト」は毎年恒例となっていますが、最新のIQテストが対象としたのは「Googleアシスタント」「Siri」「Alexa」となり今回もGoogleアシスタントが正答率においてはSiriやAlexaを上回る結果が証明されています。
最新のIQテストでMicrosoftの「Cortana」が外されたのは、Microsoftが2019年初めにCortanaの開発方針変更を発表したことを受けたためだとされています。
IQテストの測定基準は「言われたことを理解しているか?」と「正しい答えをしているか」の2つと言います。この測定のために以下の5つのカテゴリに渡る800以上の質問を、3つの音声アシスタントに投げかけたとのことです。
総合テスト結果は、昨年と同じくGoogleアシスタントがIQテストの測定基準である理解率で100%を獲得しました。理解率の結果はSiriは99.8%、Alexaも99.0%と僅差で、音声アシスタントの聞き取る力の格差はもうすぐなくなりそうです。
各社アシスタントが熾烈な競争を繰り広げているのはもう一つのIQテストの測定基準「正しい答をしているか」という正答率です。正答率は、Googleアシスタントが92.9%、Siriが83.1%、Alexaが79.8%という結果となりました。
今回のIQテストで最大の改善が見られるのはAlexaで、61.4%から79.8%に跳ね上がりました。
Googleアシスタントは5つのうち4つのカテゴリーで首位でしたが、「Command(命令)」のカテゴリーでは前回に続いてSiriを下回る結果となりました。
「Loup Ventures」は、Siriは依然として通話、テキストメッセージ、電子メール、カレンダー、音楽などのスマートフォン関連の機能においては、とても有用で強いことが証明されたとコメントしています。
「Command(命令)」のカテゴリーではSiriとGoogleアシスタントがともにAlexaよりもはるかに優秀で、自社スマートフォンが「ある」と「ない」の差が顕著に表れていると考えられます。
どの音声アシスタントも順調に進化しつつありますが、各社とも精度を上げるために一部の録音を人間が聴いていたことが明らかにされています。今後はこのプロセスを徹底的に見直しユーザーのプライバシーを守りながら進化を遂げて欲しいものです。