Googleはビデオ通話アプリ「Google Duo」のアップデートを行い、低照度モードを追加しました。「Google Duo」に低照度モード機能が追加されたことで、暗い場所や夜間でも明るい画面でビデオ通話することが可能になります。
Googleはビデオ通話アプリ「Google Duo」のアップデートを行い、低照度モードを追加することを発表しました。このアップデートによって夜間など暗い場所でも画面が明るい状態でビデオ通話することが可能になります。
この低照度モード機能は、停電が多かったり、電気が割高で夜間でも節約して電球1つで生活しなければならなかったりする、主に新興国での使用を考慮して開発されたものだとされています。
もちろん電気の利用に関して何も問題の無い地域において、部屋の電気を消した暗い状態での就寝前の挨拶や夜間に外で利用する場合にとても助かる便利な機能です。
「Google Duo」の低照度モードがどのようにして画面を明るい状態にするのか、その具体的な手法は不明です。夜間の暗い場所でも綺麗な写真が撮れる機能としては、Pixel端末の夜景モードがありますが、これはAIを駆使して画像処理を行うものです。
実際に「Google Duo」の低照度モードが新興国での使用を想定しているということを考えると、低スペック端末でも動作する必要があります。AIなどは使わずに、単に感度設定や露出を調整しているだけなのかもしれません。
「Google Duo」の低照度モードはアップデートによりAndroid版、iOS版の両方のアプリにおいて展開されると言われています。
「Google Duo」とは、2016年8月からGoogleが提供している、無料のビデオ通話アプリです。Androidスマホ、iPhoneの両方に対応しています。
「Google Duo」でビデオ通話を発信すると、受信者側に即時に自分の画像がスクリーン表示されるという、ユーザーにとって使い方が分かりやすく、通話機能だけに特化しスマホであればOSを選ばないというスタンスで提供されています。
「Google Duo」は違うOS同士でも「Google Duo」ユーザーであれば、無料でビデオ通話機能を利用できます。利用するにあたってもGoogleアカウントを作らず、代わりに電話番号をIDのように取り扱って使い始めることができます。
このシンプルな仕様のおかげで、アカウントやパスワードを忘れるといった煩わしいことから解放される点が大きな特徴です。
2017年4月より音声だけの通話機能も追加され、音声だけの通話の方が当然バッテリー消費を抑えられるので、ビデオ通話と使い分けて利用すればさらに使い勝手の良いツールとして活用できます。
最近のアプリはアイデアや技術力が豊富なため、1つのアプリで様々なことができるという多機能アプリが多い中、通話機能だけに特化したシンプルな仕様の「Google Duo」はとても使いやすいです。
またプライバシー・セキュリティ保護として、通話情報は暗号化されて運用されるので、通話の内容が関係のない第三者に漏れる心配もありません。2018年からAndroidタブレットやiPadでも無料で「Google Duo」を利用できるようになりました。
ビデオ通話機能は屋内の落ち着いた環境で利用することも多いので、タブレットのようなある程度大きい画面で利用したいと思う人もいるでしょう。そうしたニーズにも応えていて、今後さらに普及することになるかもしれません。