Appleは6月のiOS13プレビュー版の発表以後、正式リリースを待たずにiOS 13.1およびiPadOS 13.1のベータ版をリリースしました。iOS 13.1ベータ版にはiOS 13のベータ期間中に外された新機能がiOS 13.1で復活しているようです。
Appleは米現地時間8月27日、6月のiOS13プレビュー版の発表以後、正式リリースを待たずにiOS 13.1およびiPadOS 13.1のベータ版をデベロッパー向けに公開しました。
メジャーアップデートの正式リリースよりも先にそのマイナーバージョンアップ版がベータテストに入るのは異例のことです。さらにAppleは今回watchOS 6.0、tvOS 13.0のベータ版も同時にリリースしました。
Apple情報サイト「MacRumors」によると、iOS 13.1ベータ版には新機能が含まれていて、iOS 13のベータ期間中に外されたショートカット機能のAutomation、Macアプリの新機能だった「Share ETA」などがiOS 13.1で復活していると言います。
その他の変更点としてはAirPodsの音量表示に多少変更が加えられていることやHomeKitアイコンが新しくなったことなどが挙げられています。
通常であれば毎年9月のイベントで新型iPhoneが発表され、10月の発売に合わせてiOSのメジャーバージョンアップがリリースされるはずで、なぜAppleがもうiOS 13.1のベータテストに入ったのかはわかりません。
ただ、9月のイベントではiPhoneの他にApple TV+やApple Arcadeのローンチ、iPad、MacBook Pro、Apple Watch、HomePodの新製品などの発表が噂されています。
Appleは初期のiOS 13でいくつかマイナーな機能を落としていましたが、iOS 13は新機能をいくつか落としてでもできるだけ早く安定した状態に持っていき、残された新機能をiOS 13.1で復活させたと考えても良いのかもしれません。
「MacRumors」によるとiOS/iPadOS13.1ベータ版の新機能および変更点はいくつか挙げられま。まずiOS/iPadOS 13のベータ版で削除されたショートカット自動化機能がiOS/iPadOS13.1ベータ版で復活しました。
これはショートカットアプリにおいて、特定の状況(例:自宅を出る)が発生すると、指定したアクション(例:照明を消す)が起こるように設定できるという新機能です。
さらに変更点としては、Appleのマップアプリで、移動中の現在地情報や目的地への到着予定時刻を、家族や友人など連絡先に登録している人と共有できる「Share ETA」機能もiOS13.1ベータ版で復活しています。
また、これまでiPhone X以降の機種でしか設定できなかったダイナミック壁紙がそれ以前の機種でも設定可能となっています。
またiPhoneとAirPodsを接続した状態で音量調節を行うと、音量調節のバーにAirPodsのアイコンが表示されます。Powerbeats Pro、HomePodでも、それぞれのアイコンが表示されるようになっています。
ホームアプリに表示されるHomeKitデバイスのアイコンがアップデートされ、macOS Catalinaの最新ベータ版にも同じアイコンが追加されています。
著名ディベロッパーのスティーブ・トラウトン−スミス氏はTwitterに、iOS/iPadOS13.1ベータ版では、マウスの右クリックが、3D Touchや長押しと同様に機能するように設定することが可能であると投稿しています。
iOS13ベータ版では落ちていた新機能が、多くiOS13.1ベータ版で復活しているようです。