LINEとジェイアール東日本が車内広告で連携してスマホに情報を表示する実証実験を開始することを発表しました。11月から開始となるLINEとジェイアール東日本が車内広告で連携してLINE Beaconのバナー通知に広告情報を表示する実験についてご紹介します。
LINEとジェイアール東日本が連携を行い、LINE関連サービスを対象とした「LINE Ads Platform」において、LINEと電車内広告の連携に関する実証実験を開始することを発表しました。
LINEとジェイアール東日本が車内広告で連携してスマホに情報を表示する実証実験の期間は11月から2020年3月で、山手線電車内に設置した「LINE Beacon」を活用し、中吊広告や窓上等に表示される動画広告と、乗客のLINEへの連携が行われます。
ユーザーは、LINE上に表示されるLINE Beaconのバナー通知から、近くにある車内広告に関連したキャンペーン情報やクーポンの受け取りが可能となります。
また、「LINE リサーチ」の調査メニューを組み合わせることで、各施策の効果測定を行ない、以降のマーケティングに役立てることも可能としています。
LINEの「LINE Ads Platform」は、「LINE」および「LINE」関連サービスを対象として、2016年からサービス提供を開始しました。
「LINE Ads Platform」では、「LINE」のタイムラインや「LINE NEWS」に加え、「LINE BLOG」「LINEマンガ」「LINEポイント」「LINEショッピング」、トークリスト最上部の「スマートチャンネル」上で広告配信を実施しています。
「LINE Ads Platform」では、2016年の運用開始以降、国内最大級の運用型広告プラットフォームとして8,000を超えるサービス・ブランドに幅広く利用されています。
LINEと電車内広告の連携に関する実証実験にて利用される「beacon」とは周辺機器をワイヤレスで使える近距離通信規格のBluetooth®の発信機のことです。
対象のユーザーが事前に設定された「beacon」に近づくと、スマホに商品やクーポンの情報が届く仕組みとなっています。
なお、スマートフォンのBluetoothをオンにしていなければ、受信はできないようになっています。
「LINE Beacon」の利用方法については、LINEの設定画面を開き、「プライバシー管理」をタップします。
次に画面一番下の「LINE Beaconを利用」を選択し、「同意して利用開始」を押すと「LINE Beacon」を利用できるようになります。
LINEとジェイアール東日本が車内広告で連携してスマホに情報を表示する実証実験の背景についてご紹介していきましょう。
LINEが行った指定地域に居住する男女を対象とした「広告の種類ごとの閲覧率に関する調査」では、「電車の車内広告」がテレビに次いで54%と、非常に高い到達力を持つことが判明しています。
また、「スマホと電車内広告の親和性の高さに関する調査」では、電車内広告を閲覧した後の行動として、スマホを使って気になった広告に関する情報を調べたという回答が最も多く、電車内広告とスマホのつながりの高さが判明しています。
LINEとジェイアール東日本が車内広告で連携してスマホに情報を表示する実証実験の対象は、期間中に山手線(E235系)に乗車したLINEユーザーとなります。
この実験では、対象の電車に乗車したユーザーは、スマホなど端末のBluetoothと、LINEの設定内のLINE Beaconの両方をオンにして対象の車両に乗車することで、バナーの表示と情報を受け取れる仕組みとなっています。
また、実験期間内においても機能拡張を進め、2020年1月以降、バナーからLINE公式アカウントの友だち追加を案内するほか、ユーザーを外部のWebページに遷移させて商品購入や来店予約などができるようになるとされています。
LINEとジェイアール東日本が車内広告で連携してスマホに情報を表示する実証実験の概要についてご紹介します。
実施期間 | 2019年11月~2020年3月 |
実施対象 | 期間中、 山手線(E235系)に乗車したLINEユーザー |
利用方法 | 乗車した車両内で、 「LINE Beacon」のバナー通知を表示させるためには、 ご利用の端末でBluetoothをオンにしてビーコンからの信号を受信できるようにすることに加えて、 LINEの設定で「LINE Beacon」をオンにする必要があります。 |
注意点 | 「LINE Beacon」もしくはBluetoothがOFFになっている場合は、 バナー表示は行われない |
端末によっては、 上記の設定に加えて位置情報へのアクセス権限設定において「LINE」を許可する必要がある場合があり |
LINEでは、これらの施策を通じて、ユーザーが気になった広告の詳細などを、ウェブ検索などを行なうことなくLINE上で受け取れる、電車内における新たなユーザー体験実現を目指していくとしています。
また、ジェイアール東日本では、今回行われる実証実験の結果をもとに、広告キャンペーン情報やクーポンの配信、購買・来店促進などに限らず、「交通広告」に掲載されている広告と連動したデジタルコンテンツの配信などを検討するとのことです。
1 / 2
続きを読む