iPhone 5の端末を利用のユーザーに対し11月3日までにiOS 10.3.4アップデートが必須となっており、Appleが11月3日までにiOS 10.3.4アップデートが必須であるとiPhone 5の端末を利用の対象ユーザーへ呼びかけています。
現地時間の10月25日、米Appleは「iPhone 5」のユーザーに対し、日本時間の11月3日午前9時までにiOS 10.3.4にアップデートするよう呼びかけを行いました。
Appleでは、「iPhone 5」などの旧端末のアップデート対象のユーザーに対して「GPS週数ロールオーバー」問題に対処するため11月3日午前9時までに対応する最新iOSにアップデートするよう呼びかけています。
Appleは、11月3日午前9時までにiOS 10.3.4にアップデートしないとApp Store、iCloud、メール、Webブラウザなどが正常に使えなくなる可能性があると説明しています。
Appleが「iOS 10.3.4」にアップデートを呼びかけしている背景については、「GPS週数ロールオーバー」の問題に対処するためだとされています。
Appleの案内によると、11月3日午前9時までにiOS 10.3.4にアップデートしないと、正確なGPSの位置情報を維持できなくなります。
このため、App StoreやiCloud、メール、Webブラウザなど、正しい日時データが必要なサービスを正常に使えなくなる可能性があることを指摘しています。
「iPhone 5」などの旧端末のアップデート対象のユーザーが、11月3日午前9時までにアップデートしなかった場合は、OTAでのアップデートやiCloudバックアップが機能しなくなるとしています。
iOS 10.3.4にアップデートが必要なiPhoneの対象については、iPhone 5の他、iPad(第4世代)Wi-Fi + Cellularがあげられています。
また、iPhone 4s、iPad mini(第1世代)Wi-Fi + Cellular、iPad 2 Wi-Fi + Cellular(CDMAモデルのみ)、iPad(第3世代)Wi-Fi + CellularはiOS 9.3.6にアップデートする必要があります。
Appleの開発者向けページによると、10月15日時点でiOS 12より前のiOSを搭載するiPhoneは全体の9%となっており、iPadは全体の16%だとされています。Appleは1月の業績発表の際、アクティブなAppleのデバイスは世界で14億台あると公表しています。
Appleでは7月に、iPad 4/iPhone 5を利用のユーザー向けにiOS 10.3.4およびiOS 9.3.6(iPad 2/iPad 3/iPad mini/iPhone 4s)のアップデート配信を行いました。
7月に配信したアップデートの内容がGPS週数ロールオーバーに伴い、古いiPhoneやiPadが正確なGPS位置情報を維持するためのものとなっています。
報道によると、Appleでは、この問題が特に深刻なiPhone 5のユーザーに対して、「11月3日までにiOS 10.3.4にアップデート必須です」という警告メッセージを送っていることが報じられています。
アップデートが必須となるiPhone 5の画面には、大きめのダイアログが表示され「App StoreやiCloud、電子メールやWebブラウザやその他のオンラインサービスを使用し続けるためにはアップデートしてください」と呼びかけています。
11月3日までにiPhone 5のアップデートを行っていない場合について、アップル公式サイトでも、詳細を説明するサポート文書が用意されています。
11月3日までにiPhone 5のアップデートを行っていない場合の影響が出始めるのは協定世界時(UTC)の11月3日午前0時から、日本時間では11月3日の午前9時以降となるとされています。
仮に、11月3日までにiPhone 5のアップデートを終えていない場合は、ワイヤレス(OTA)でのソフトウェアアップデートや、iCloudバックアップが機能しなくなってしまいます。
そのため、MacやWindowsを使ってバックアップおよび復元しなければ対象の端末のアップデートができなくなります。