ゲーム実況サービス「Twitch」は、8月にクローズドベータ版でリリースしたPC版アプリ「Twitch Studio」のオープンβ版をリリースしました。「Twitch Studio」のオープンβ版は初心者でも簡単にゲーム実況配信を行うことが可能です。
米Amazon.com傘下のゲーム実況サービス「Twitch」は米現地時間11月12日、8月にクローズドベータ版でリリースしたPC版アプリ「Twitch Studio」のオープンβ版をリリースしました。
「Twitch Studio」オープンβ版ではストリーミングの初心者であっても簡単にゲーム実況配信が始められるようにセットアップを簡単にし、レイアウトやオーバーレイもカスタマイズ可能なテンプレートが揃っています。
ゲーム実況は最近の人気コンテンツですが、「Twitch」でのゲーム実況配信は特にPCゲームの場合別途サードパーティーのサービスを使う必要があり、初心者にとっては難易度が高くなります。
その点「Twitch Studio」オープンβ版は、初心者がストリーミングを初めて行うことを想定して提供されていて、マイクやWebカメラの設定などをサポートするセットアップ機能や配信中にコミュニティと交流するためのチャット機能が搭載されています。
今回の「Twitch Studio」オープンβ版は、8月のクローズドβ版に対するフィードバックに基づいてさらに改善されています。
8月にリリースしたクローズドベータ版は、ベータ版への参加申請を行うことでPC版ゲーム配信アプリ「Twitch Studio」を利用することができました。
「Twitch Studio」はあくまでも配信初心者をサポートするためのもので、ストリーミングを始めたくても難しくて諦めていた人にとって大きな助けとなるでしょう。
「Twitch Studio」の目的は多くの人を「Twitch」のストリーミングの世界に導くことなので、このアプリがゲーム実況配信のきっかけになれば良いとしています。
PC版ゲーム配信アプリ「Twitch Studio」はWindows 7以降に対応しています。現段階ではMacやiOS、Androidはサポートしないので注意しましょう。
今後は「Twitch」はこのソフトウェアに「Twitch」のそのほかの機能を統合して視聴者のチャットや参加を簡単にするツールも準備中としています。
この「Twitch Studio」の理由の一つとして、「Twitch」の人気ストリーマー「Ninjya」ことTyler Blevins氏がMicrosoftのMixerに移籍したことと関係あるとされています。
さらに別の人気ストリーマーであるMichael “Shroud” Grzesiek氏も10月にMixerへ移籍しました。またGoogleは11月19日にローンチするゲームストリーミングサービス「Stadia」で、YouTubeで簡単にストリーミングが可能となります。
「Twitch」は2011年からゲーム実況サービスを提供していてストリーミングの先駆者的存在ですが、MicrosoftやGoogleがそのシェアを広げようとしていることが分かるでしょう。