2022年10月17日更新
Kyashが改悪して還元率0.2%!乗り換え/代替におすすめのカードは?
還元率の高さから利用していた人も多いKyashで、2021年の改悪で還元率が大幅に減少したことを受け、改悪を機に乗り換えを検討する人も多いです。Kyashはどのような改悪をしたのか、乗り換え/代替におすすめのカードはどのようなものがあるのか紹介していきます。
Kyashが改悪?還元率は?
ポイントカードやプリペイドカードなどを利用し、よりお得に活用できるよう工夫している人も多いかと思います。
PayPayなどのキャッシュレスサービスを利用している人も増えてきていますが、そのうちの1つにKyash(キャッシュ)というものがありました。しかし、それが改悪したため今後の利用の検討をする人も増えています。
Kyashとは?
まずは、改悪したとされるKyashとはどういったサービスなのかという点から説明していきます。
プリペイド式/チャージ式の決済サービス
Kyashとは、プリペイド式/チャージ式の決済サービスのことを指します。事前にKyashのカードにチャージをおこない、そのチャージ残高をプリペイド式で利用可能なもので、クレジットカードそのものではないもののそれと似た形で利用することができます。
バーチャルカードとリアルカードを選ぶことができる
このKyashには、バーチャルカードをリアルカードがあり、それぞれ利用したいものを選ぶことが可能です。リアルカードの種類は2種類あり、利用できる範囲や還元率、チャージして利用可能な上限額などが異なります。
違いとしては下記の表のとおりです。
Kyashのカードの種類とそれぞれの内容 | |||
---|---|---|---|
Kyash Card Virtual (キャッシュカード バーチャル) |
Kyash Card (キャッシュカード) |
Kyash Card Lite (キャッシュカード ライト) |
|
カード種別 | バーチャルカード | リアルカード | リアルカード |
発行手数料 | 無料 | 900円 | 300円 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
本人確認 | 不要(任意) | 必要 | 不要(任意) |
国内決済 | オンライン決済のみ対応 | 対応 | 対応 |
海外決済 | オンライン決済のみ対応 | 対応 | オンライン決済のみ対応 |
決済上限 | |||
1回 | 本人確認なし:3万円 本人確認済:10万円 |
30万円 | 本人確認なし:5万円 本人確認済:10万円 |
1ヶ月 | 通常:5万円 Dセキュア認証済:12万円 本人確認済み:15万円 |
100万円 | 本人確認なし:12万円 本人確認済:15万円 |
ポイント還元率 | |||
Kyash マネー |
0.5% | 1% | 0.5% |
Kyash バリュー |
0.2% | 0.2% | 0.2% |
Kyashのカードのタッチ決済への対応 | |||
ICチップ (要暗証番号) |
非対応 | 対応 | 非対応 |
Visa タッチ決済 |
非対応 | 対応 | 非対応 |
KyashカードのQUICPay+決済への対応 | |||
Google Pay | 対応 | 対応 | 対応 |
Apple Pay | 対応 | 対応 | 対応 |
なお、Kyashマネーとは決済・送金・出金で利用可能な、銀行口座からの振込チャージで利用できる残高のことです。そしてKyashバリューとは、決済にだけで利用可能な、クレジットカードやデビットカードでのチャージで利用できる残高のことを指します。
それぞれ簡単に説明していきます。スマホでの利用のみ利用可能なものがバーチャルカードであるKyash Card Virtualです。本人確認は任意なため、登録の際にはメールアドレスと電話番号だけあればOKなものです。
バーチャルカードの場合はオンライン決済とQUICPay+決済のみが可能となっています。
リアルカードはKyash CardとKyash Card Liteの2つがあります。Kyash Cardは発行手数料はかかるものの年会費は無料です。本人確認が必須な分、チャージして利用できる金額上限が他のリアルカーやバーチャルカードより多く、還元率も高いです。
国内だけでなく海外でもVisa加盟店であれば利用することができるうえ、タッチ決済などにも対応しています。
もう1つのリアルカードであるKyash Card Liteは、本人確認は任意で利用することができる手軽なリアルカードです。ICチップがないためタッチ決済などはできませんがオンライン決済は対応しています。
還元率などはバーチャルカードと同じですので、国内でVisa加盟店での支払いをしたいけれどタッチ決済などは必要ないという人向けの、バーチャルカードよりは多機能という程度のリアルカードです。
Kyashリアルカードは2020年3月31日利用分まで高還元
そんなKyashですが、改悪前である2020年3月31日の利用分まではカードショッピングをすることで1.0%のキャッシュバックを受けることができており、還元率も高めなカードでした。
Kyashへのチャージはクレジットカードを利用するため、楽天カードなどを活用すると合計の還元率が2%になるなど、他のサイトとの組み合わせでも還元率が高いカードでした。
申し込みはポイントサイト経由がお得
なお、Kyashの申し込みをするのであればポイントサイトを経由するとお得にポイントのゲットができます。申込みの際に1,000円分のポイントをゲットできるところもあるためです。
リアルカードの発行を求められることも多く、還元率の高いものを利用したい場合はKyash Cardを申し込めばよりお得に利用することができるように鳴ります。
Kyashのメリット/デメリット
そんなKyashですが、改悪云々の前にどのようなメリット・デメリットがあるのかという点は気にする人も多い点でしょう。
改悪と言われた点については後述しますので、現状のKyashではどういったメリット/デメリットがあるかという点を中心に説明していきます。
メリット
Kyashカードはリアル・バーチャルにかかわらず、改悪により還元率が下がったと言ってもポイントを貯めやすい点は変わらず、Kyashに対応した還元率の高いクレジットカードとの組み合わせで高い還元率を狙いやすいです。
また、クレジットカードとは違い、デビットカードに近いプリペイド式のカードですので、チャージした金額分以上を利用することはできません。上限額の設定も可能ですので、その上限以上の利用を抑制することもできます。
PayPayカードなどのクレジットカードのような審査なしでKyashのカードを発行できますので、クレジットカード代わりに活用している人も多いです。
また、Kyashでためたポイントは.moneyなどのポイント交換も可能で、.moneyへの交換後にKyashへ再チャージするという形で循環して利用することができるのも嬉しい点です。
デメリット
メリットも多いKyashですが、反面デメリットも存在しています。改悪後のポイント還元率の低さもありますが、それ以前に前述したように利用できる金額には上限があります。
上限の有無は使いすぎの抑制にはなりますが、上限以上の金額で買い物をしたい、特にクレジットカード代わりにリアルカードして利用したい人にはデメリットになる人も多いです。
Kyashにあるカードの種類のうち、リアルカードで本人確認が必須のKyash Cardは1回あたり30万までが決済可能上限なので、より多い上限で利用するのであればKyashの利用をするのであればリアルカードのKyash Cardの利用がいいでしょう。
また、一度Kyashにチャージした場合、それを現金化することはできず、チャージしたものの使わないとなると損でしかありません。頻繁にKyashを利用するのであれば良いのですが、そうでない場合は安易にチャージを避ける必要があります。
そして、Visa加盟店であればKyashでの支払いができますが、すべてのVisa加盟店が対応しているわけではありません。公共料金など、下記リンク先に示すものの支払いには利用できません。
Kyashの2021年の2月の改悪!
さて、そんなKyashですが、2020年4月1日からポイント還元率が下がるなどの改悪に見舞われました。そんな改悪の後、2021年2月以降には更に改悪が重ねられたとして話題になりました。この改悪を機にKyashを利用しなくなる人もいました。
ここからはどのような改悪があったのかという点についての説明に移ります。
二重取りのメリットが大激減
まず、Kyashのポイント二重取りのメリットが大きく減ってしまったという改悪点です。クレジットカードでのチャージでもポイント還元があったのですが、そのポイント還元が改悪によりかなり減ってしまったためです。
銀行口座からの場合はKyash Cardで1%、Liteとバーチャルの場合は0.5%ですが、結局ポイント二重取りにはならないため、改悪後は以前ほどのメリットを感じずにはいられません。
クレジットカードチャージでのポイント還元率が0.2%
では改悪後、クレジットカードチャージ(Kyashバリュー)での還元率がいくらになったのかというと、すべてのKyashの還元率が0.2%という低さです。
改悪前は2%だったので10分の1に減ってしまい、クレジットカードと合わせて二重取りしていたメリットが改悪によりかなり減ってしまった形です。
クレジットカードチャージでの還元上限が100ポイント
さらに、改悪後はクレジットカードチャージで獲得できる毎月のポイントの上限が100ポイントとかなり減っています。改悪前は500ポイントでしたので、その差が大きいということは数値を見ただけでも改悪と感じる事はわかるかと思います。
登録カードを使った指定金額入金機能が廃止
2022年1月18日以降の改悪点ですが、Kyashのカードリンク機能が廃止されました。改悪により廃止されたカードリンク機能というのは、実質的にクレジットカードのような形で利用できる自動入金機能です。
決済額に応じた残高を自動で入金してそれを利用して決済できる機能のことをカードリンク機能と呼んでいました。
改悪により還元率が下がってもこのカードリンク機能の廃止がなかったから利用していたという人もいる機能ですが、廃止という改悪とともに利用を辞めることを検討する人も一定数いたようです。
廃止したカードリンク機能の代わりに、指定した金額を事前に入金できる機能、残高が指定した額を下回った場合もしくは指定した日に自動で入金される機能が追加されましたが、決済するタイミングで入金できた機能の廃止は不便さを感じる人も多いです。
リアルカードの使用価値がほぼなし!
そんないろいろな改悪や廃止があり、現状ではKyashのリアルカードの使用価値がほぼない状態になっています。Kyash側以外にも改悪されたという部分もあることも大きいでしょう。
その1つが楽天カードからの残高チャージの際の楽天スーパーポイントの還元対象外となることで、これは2022年4月1日からの改悪でした。こういった改悪が続き、Kyashの改悪/廃止を機に解約する人も多いです。
改悪後の対策
Kyashの利用条件や廃止機能などの改悪が行われたあと、廃止された機能などの改悪を受け入れた上でKyashを利用するのか、機能廃止などの改悪前のKyashと同じくらいの還元率があるカードを利用するのかということの検討が必要です。
実際改悪後の対策とされるのは、改悪したKyashの利用をやめて代替の支払い方法を利用することだという意見が多いです。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード
では、改悪後のKyashからの乗り換え/代替におすすめのカードはどのようなものがあるのかの紹介に移ります。
三井住友カード
コンビニやマクドナルドなどでタッチ決済をすると5%の還元があり、利用できる店舗も多いのが三井住友カードです。獲得したポイントはカード支払いへの充当などが可能です。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | |
---|---|
カード名 | 三井住友カード |
ブランド | Visa Mastercard |
発行手数料 | 無料 |
年会費 | 永年無料 (ゴールドは5,500円/年。年間100万円の利用で無料) |
還元率 | 通常0.5%(最大5%~10%) |
備考 | スマホにVpassアプリのダウンロードが必要 旅行傷害保険あり |
エポスカード/エポスゴールドカード
基本還元率は0.5%ですが、年間50万以上利用し、そこからゴールドカードへの招待を受けることでポイントアップが狙えるカードです。年間決済額に応じ他ボーナスポイントももらえ、ポイントの利用範囲も広いです。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | |
---|---|
カード名 | エポスカード |
ブランド | Visa |
発行手数料 | 無料 |
年会費 | 永年無料 (ゴールドは通常5,500円/年。年間利用額などにより永年無料) |
還元率 | 通常0.5%(ゴールドは1.0%、最大1.5%) |
備考 | 海外旅行傷害保険あり ゴールドカードの場合、ポイント有効期限が無期限になる |
Visa LINE Pay クレジットカード
基本還元率1%のそれなりな高還元率のカードです。還元率が0.5%になってしまいますが、LINE Payを利用する場合は決済金額を自動でチャージできる機能もあります。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | |
---|---|
カード名 | Visa LINE Pay クレジットカード |
ブランド | Visa |
発行手数料 | 無料 |
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 1.0% |
備考 | リアルカードタイプとカードレスタイプとがある 海外旅行傷害保険あり |
PayPayカード
ヤフーショッピングを頻繁にする、PayPayでの支払いが多いならPayPayカードもおすすめです。基本還元率も1%そこそこ高いです。PayPayでの支払いの際、PayPayの残高に直接チャージできるのもPayPayカードの利点と言えます。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | |
---|---|
カード名 | PayPayカード |
ブランド | Visa Master JCB |
発行手数料 | 無料 |
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 1.0%(最大7%以上) |
備考 | リアルカードタイプとカードレスタイプとがある 海外旅行傷害保険あり |
au PAY プリペイドカードとクレジットカード
auユーザーまたはauじぶん銀行の口座保有者であれば作成できるカードがau PAYプリペイドカードです。PayPayクレジットカードなど多くのクレジットカードで1.5%以上の還元率となります。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | ||
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カード名 | au PAYプリペイドカード | au PAYカード |
ブランド | Master | Master Visa |
発行手数料 | 無料 | 無料 |
年会費 | 永年無料 | 永年無料 (ゴールドは11,000円/年) |
還元率 | 0.5% | 1.0%(最大7%以上) |
備考 | - | 海外旅行傷害保険あり |
dカード プリペイドと一部のVisa/Mastercard
dカードプリペイドはドコモのプリペイドカードですが、ドコモユーザーでなくても利用可能で、iD加盟店でのポイント二重取りも可能です。一部のVisaカードとMastercardからのチャージでのポイント還元対象となっています。
dカード・VJAグループ以外のカードの場合チャージ1回ごとに手数料がかかるため注意が必要です。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | |
---|---|
カード名 | dカード プリペイド |
ブランド | Master |
発行手数料 | 無料 |
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 0.5% |
備考 | - |
楽天カードとANA JCBプリペイドカード
ANA JCBプリペイドカードは発行手数料はかかるものの年会費もチャージ手数料も無料です。楽天カードからのチャージは1%のポイント還元があります。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | ||
---|---|---|
カード名 | 楽天カード | ANA JCBプリペイドカード |
ブランド | Master Visa JCB American Express |
JCB |
発行手数料 | 無料 | 550円(無料キャンペーンあり) |
年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
還元率 | 1.0%(最大1.5%以上) | 0.5%(最大1.5%以上) |
備考 | 海外旅行障害保険あり 楽天Edyの選択可能 |
Google Pay対応 |
リクルートカードと楽天Edy
リクルートカードは還元率1.2%というカードで、楽天Edyへのチャージにもそれが適用されます。年会費などもかからず、獲得できるPontaポイントも多くの店舗で活用できます。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | ||
---|---|---|
カード名 | リクルートカード | 楽天Edy |
ブランド | Master Visa JCB |
JCB |
発行手数料 | 無料 | 必要 (要問い合わせ。付帯カードあり) |
年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
還元率 | 1.2% | 0.5%(最大1.5%以上) |
備考 | 旅行障害保険あり | - |
ビックカメラSuicaカードとSuica
ビューカードと呼ばれるクレジットカードの1つで、ビックカメラでの買い物での利用がかなりお得になるのがビックカメラSuicaカードです。
Suicaとしても活用でき、Suicaチャージも可能です。Suicaなら1.5%、ビックカメラでの買い物では最大11.5%という高還元率なのも魅力です。
Kyashから乗り換え/代替におすすめのカード | |
---|---|
カード名 | ビックカメラSuicaカード |
ブランド | Visa JCB |
発行手数料 | 無料 |
年会費 | 524円 (利用していれば永年無料) |
還元率 | 0.5%(最大11.5%) |
備考 | Apple Pay、楽天ペイ、Suicaの利用が可能 |
最後に
Kyashの改悪により、改悪後はPayPayカードなど別のカードへの乗り換えを考えている人が多いです。そんな改悪後の対策に悩んでいる人の参考になれば幸いです。