2019年02月13日更新
Gmailの文字化けを修復する方法【受信メール/送信メール】
「あれ?Gmailが文字化けしてる…なんて書いてあるか分からない…」といったことはございませんか?今回はGmailの文字化けでお困りの人にその原因と対策をご説明します。文字化けで困ったら本記事を読めばほぼ解決すると思います。
目次
Gmail 文字化けが起こる原因
文字化けしたメールってぱっと見た感じでは意味不明な文字の羅列なので、怖くなって読まなかったりそのままゴミ箱へ入れちゃう…なんて人もいるのではないでしょうか?
また本文のほとんどは文字化けしていないけど、添付ファイルの名前や一部の文字が文字化けしてる…なんて経験がある人もいると思います。
OutlookやThunderbirdなどの他のメーラーに切り替えれば受信メールは普通の文字に戻っていたりしますが、いちいち受信メールを見るたびにメーラーを切り替えるのもめんどくさいですよね?
一番怖いのが送信メールが文字化けしてる場合です。もちろん相手に失礼になりますし、それがビジネス上の相手だとしたら考えただけでぞっとしますね…
そこで今回はGmailの文章が文字化けする原因と原因別の対策を解説します。一見、対処が難しそうな文字化けですが、やり方さえ知っておけば意外と簡単に治せます。
Gmailだけでなく、サイトページの本文が文字化けしている時の対策も兼ねています。2〜3分ほどで読めますので、さくっと読んでさくっと解決しましょう。
ではそもそもなぜGmailで文字化けは起こってしまうのでしょうか?ここでは文字化けが起こってしまう具体的な原因や考えられるケースを上げていきます。
Gmailの文字化けを修復する方法~受信メール編~
最初に受信メールが文字化けしてしまった場合の修復方法です、ほとんどの人がGmailの文字化けは受信メールでお困りと思います。
大きな原因として考えれられるのは実は2つしかありません。
- 文字コード(エンコード)が異なっている
- 一部の機種依存文字を使用している
ここからは原因別の理由と対策方法を解説いていきます。
原因は文字コード(エンコード)かも
Gmailで文字化けが起こってしまった場合、ほとんどのケースが文字コード(エンコード)によるものです。メールの送信者が設定した文字コードを受信側の端末が認識できなかったために文字が適切に表示されません。
文字コード?エンコード?聞いたことがない単語かもしれませんが、次で詳しく解説していきます。
エンコードって何?
文字コード(エンコード)ってなに?と思う人が多いと思います。エンコードとは、簡単に言うと『端末(パソコンやスマホ)が文字を識別するためのルール』だと思っていただいて構いません。
実はネット上の文字は端末が認識できるように内部で暗号化処理がされています。例を上げて説明しますね。例えばあなたが仮に『あ』という文字を入れてメールを送ったとします。
送った文字は『あ』ですが、【Shift JIS】という文字コードのルールでは『あ』という文字をコンピューターは『82A0』というような暗号で認識します。
そしてメールを受信した側の端末では『82A0』という暗号を『あ』と認識し表示される文字も『あ』となるわけです。これは送信メール側と受信メール側が同じ【Shift JIS】というルールのため正常に表示されます。
ところが別の文字コード【UTF-8】のルールでは先程の『82A0』という暗号が存在しないか別の文字として存在します。
そのため文字コードが違うと「あ」と送ったつもりでも、受信側の文字コードが違えば文字を認識する暗号が異なるので「�撰シ」とか「ヲ、ィ」のような意味不明な文字に変換されて、本文や一部の文章がまるでバグっているかのように表示されてしまうのです。
文字化けのほとんどがこの文字コードが原因といわれています。
文字化けを修復する方法〜文字コード編〜
ここまできたらもう文字化けを修復する方法はお分かりかと思います。そうです、正しい文字コードに設定すれば文字化けを修復することができます。
以前はGmailの設定で文字コードの設定を変更できたのですが、2年ほど前のアップデートによってGmailの文字コードが変更できなくなっています。
では一体どうすればよいかというとブラウザ自体の文字コードを変更していきます。ここからはブラウザ別の文字コードの変更の仕方を解説していきます。
Google Chromeの場合は拡張機能を使うしかない
パソコンでGmailを見る人のほとんどがGoogle Chrome(グーグルクローム)のブラウザを使用していると思います。同じGoogleが開発、提供していますので互換性も高いです。
しかし残念なことにGmailと同じようにGoogle Chromeも文字コードは設定できずデフォルトで『UTF-8』という文字コードになっています。
じゃあ諦めるしかないのかと言うとそうではありません。拡張機能を使えば文字コードを変更できます。拡張機能とは文字通りブラウザに新しい機能を拡張(追加)することをいいます。アドオンとも呼びますがここでは拡張機能で統一します。
Google Chromeの場合は『テキストエンコーディング』という拡張機能を使えば任意で文字コードを操作できます。拡張機能の追加の仕方は以下の通りです。
1.画面右上のメニューを開きます。
2.その他のツールを選択します。
3.拡張機能の追加を選択します
4.画面左上のメニューを開きます
5.ページ下にある「Google ウェブストアを開く」を選択します
6.「テキストエンコーディング」で検索
6.検索結果にテキストエンコーディングが出てくるはずなので右の「CHROMEに追加」を押す
7.拡張機能を追加を押す
8.ページのURL欄の右にこのマークが出ればOK
9.ヘルプページから自動判別を選択します
10.Gmailを開いた状態で右クリックし、「テキストエンコーディング」を選択します
その他のブラウザは比較的簡単
firefox、Internet Explorer、SafariなどのGoogle Chrome以外のブラウザは拡張機能を使わなくとも設定で簡単に変更できます。
流れはほとんど一緒で『設定』→『エンコード』→任意のエンコードに変更といった流れです。基本的には自動判別を選択しておけば問題ないのですが、それでも文字化けするようならGmailと同じ文字コードの『UTF-8』を選択してください。
もし可能であれば上記のブラウザはネットを見る際にだけ使用し、GmailはGoogle Chromeで見るのをおすすめします。
メールの一部が文字化けしている場合
『Gmaiの本文は文字化けしていないし、ちゃんと読めるんだけど一部が文字化けしてる』ことがあります。これも文字コードのズレから起こるの?と考えた人もいるかも知れませんが、文字コードが違う場合は本文すべてが文字化けしているので、この場合は別の原因が考えられます。
それは『機種依存文字』です。機種依存文字とは名前の通りで『その機種でしか表示ができない文字』のことを指します。今回のGmailの場合だと大きく分けてWindowsかMacの2つの機種になります。
例え同じ文字コードで送受信しても送信側がWindowsパソコンの機種依存文字を使用してメールを送った場合、受信側のパソコンがMacなら機種依存文字の部分だけ文字化けが発生します。
よく使われるのが顔文字に使用する事が多い一部の記号です。顔文字で使用される記号の多くが日本で一般的に使われない記号になるので、一部の機種が対応してないことが多いです。
そして残念ながら『機種依存文字』による文字化けは基本的に修復不可能です。見る端末を変えるしかありません。とはいっても、今どき機種依存文字を使用する人は極まれですし、文章全体が文字化けするわけではないので、コミュニケーションの支障はないかと思われます。
Gmailの文字化けを修復する方法~送信メール編~
ここまでは受信メールが文字化けした際の解決方法でした。次に送信メール、つまり自分が送ったメールが相手側が見たときに文字化けしていたケースですね。
結論から言うと『Gmailの場合、送信メールの文字化けは自分で修正できない』
と思っていたほうがいいです。理由は前述した通りでGoogle Chrome並びGmailの仕様上、文字コードは『UTF-8』で統一されているからです。
したがって送信メールが文字化けした場合、相手側に前述した文字コードの変更を依頼するしかありません。それでも文字化けしている場合は原因がメーラーによる影響が非常に高いです。
メーラーとは、簡単に言うとメール機能がついたアプリのことを指します。代表的なものとしてはWindowsのOutlookやMozillaのThunderbirdですね。
なぜメーラーの影響で文字化けが起こるかと言うと、Gmailはブラウザ上でメールをやりとりしますが、メーラーはそれ一つでアプリなので別に文字コードを設定する必要があるためです。
したがって修復方法も同じです。メーラーの設定からエンコードを選択し自動判別、なければ『UTFー8』にすれば解消されることが多いです。
それでも送信メールが文字化けしているのであれば、サーバー絡みの話になり複雑になりますので、別のメーラーを使用するのがいいかもしれません。
Gmail 文字化け~iphoneやスマホの場合~
ここまではパソコンのGmailの文字化けについてでした。ですが文字化けはスマホでも起こってしまいます。重ね重ねで恐縮ですがやはり一番多い原因は文字コードです。
なのでこれも設定から変更できるのでは?と思いがちですが、iPhoneの場合は文字コードが変更できません。GmailやGoogle Chromeのアプリ設定からでも変更できませんでした。もし文字化けが起こるのであればブラウザを変えてみるのがいいかもしれません。
Androidスマホの場合は機種によって文字コードが変更できるものがあるようです。もしない場合は文字コードを判別してくれるアプリを探してインストールするしかないようです。
持っている人は少ないと思いますが、Windows Phoneは元から文字コードが『UTF-8』になっているようです。そのためメール本文の文字化けは起こりにくいと思います。
Gmailの文字化けの修復方法、いかがでしたでしょうか?今は文字コードが『UTF-8』で統一されつつあるため、文字化け自体が起こりにくくなっています。しかしひょんなことから起こってしまうときもあります。
まとめると
- 本文が文字化けしているなら真っ先に文字コードをを疑う
- 本文ではなく一部が文字化けしているなら、機種依存文字が入っていないかの確認する
- iPhone以外のAndroidスマホやWindows PhoneはGmailアプリを使うか、ブラウザを変えてみる
- 送信メールは基本的に修正不可能、相手に文字コードを変更してもらおう