2019年02月21日更新
Handoff機能の使い方!Mac-iPhone間で作業を引継ぎしよう
Apple製品の魅力ってなんでしょう?デザインの美しさ、iOSやMacOSの使いやすさだったり様々だと思いますが、一つは端末間の共有、連携機能だと思います。その代表的な機能の一つがHandoffです。今回はそのHandoffの使い方を解説していこうと思います。
目次
- 1Handoff機能とは?
- ・OS X Yosemiteで追加された機能
- ・Handoffでできること
- 2Handoff機能の使い方
- ・Mac-iPhone間の連携の手順
- ・MacからiOSデバイスへの送信方法
- ・iOSデバイスからMacへの送信方法
- 3Handoff機能で引き継げるMac-iPhone間の作業
- ・Handoffで引き継げる作業一覧
- ・Mac-iPhone間での連携テクニックまとめ
- 4Handoff機能がうまくできない対処法
- ・まずは再起動
- ・iCloudからサインアウト・再サインイン
- ・確認すべきこととは?
- ・連動したいものがHandoff対応アプリなのか?
- ・AppleユーザーだからこそHandoffを便利に使いこなそう!
- ・併せて読みたい!Apple製品に関する記事
Handoff機能とは?
Apple製品の美点としてMacやiPhone、iPadなど端末間の連携機能があります。その一つの機能でHandoffという凄い機能があることはご存知でしょうか?例えばiPhoneで閲覧中のWebページ(URL)や作成中のメールをMacに引き継ぎする事が出来るのです。
OS X Yosemiteで追加された機能
HandoffはMacではOS X Yosemiteから、iPhoneやiPadなどのiOS端末では、iOS8から追加された機能です。なので、この機能を使うにはMacではOS X Yosemite以降、iPhoneなどのiOS端末ではiOS8以降である必要があります。
Handoffの意味とは?
Handoffとは英語で「手渡す」という意味です。これはiPhoneやiPadなどのiOS端末とMacの間で、Webページ(URL)閲覧やメール作成などの作業を手渡す(引き継ぐ)という意味になります。
Handoffでできること
Handoffの機能を使えばデバイス間の連携、共有が簡単におこなえます。例えばどんな事ができるのでしょう?
閲覧中Webや書きかけメールをデバイス間で瞬時に移行可能
例えば通勤時にiPhoneで閲覧していたWebページ(URL)やPagesで作成していた資料の続きを自宅のMacで簡単かつ瞬時に行う事ができます。
iOS端末やMacユーザーならHandoffで作業を共有化
Handoffを使えばMac、iOS端末間の作業の引き継ぎ、共有がとても簡単になります。iPhoneなど小型の端末では、メールやメッセージで長い文章を打ったり、Pagesで資料を作ったりするのは大変手間がかかります。
ですので移動中はiPhoneやiPadで、メッセージやメールの確認、資料の閲覧、簡単な編集作業を行って、自宅や会社に戻ってから、Macで本格的なメール、資料の作成の続きを行うなど、一連の作業がとてもスムーズで、簡単に引き継ぎができます。
iPhoneやiPadで事前準備しておけば簡単に作業を引き継げる
もちろんiPhoneやiPad間でも作業の共有、連携をする事ができます。連携したいデバイスで、iCloudに同じAppleIDを使ってログインし、Handoffの設定をオンにすれば、簡単にiPhoneとiPad間でも作業の共有、引き継ぎを行う事ができます。
Handoff機能の使い方
ここまではHandoffの意味、機能についての解説をしてきましたが、ここからはHandoffの連携の手順、設定の仕方、Handoffが機能しない時の対処法を画像を交えて詳しく解説していきたいと思います。
Mac-iPhone間の連携の手順
まずはMac側の設定の流れです。「システム環境設定」から「Bluetooth」をクリック、Bluetoothをオンを選択します。次に「一般」からこの「MacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」のチェックボックスにチェックを入れます。
iPhone側の設定は、ホーム画面から「設定」のアイコンをタップ、「Bluetooth」をタップしてBluetoothのスイッチをオンにします。次に「一般」、「Handoff」の順にタップして、Handoffのスイッチをオンにします。
以上の流れを画像を交えて解説させて頂きます。
Macの設定
まずはMac側の設定です。Handoffを利用するには使用するすべてのデバイスのBluetoothがオンになっている必要があります。まずはBluetoothの設定から行います。
画面左上の「Appleマーク」をクリックして「システム環境設定」をクリックします。
「システム環境設定設定」から「Bluetooth」をクリックします。
「Bluetooth」の設定画面からBluetoothをオンにします。
Bluetoothの設定の次はHandoffの設定を行います。「システム環境設定」から「一般」をクリックします。
「一般」の設定画面から「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」のチェックボックスにチェックを入れます。以上でMac側の設定は完了になります。
iPhoneの設定
次はiPhone側の設定になります。まずはBluetoothの設定から行います。
まずはiPhoneのホーム画面の「設定」のアイコンをタップします。
「設定」画面のBluetoothの項目をタップします。
「Bluetooth」をオンにします。
次はHandoffの設定を行います。iPhoneの「設定」画面から「一般」をタップします。
「一般」の画面から「Handoff」の項目をタップします。
「Handoff」の画面から「Handoff」をオンにします。以上でiPhone側の設定は完了になります。
MacからiOSデバイスへの送信方法
MacとiPhoneなどiOSデバイスの設定が完了したら、次は実際に作業の引き継ぎの手順を解説していきます。
ただ設定さえしっかりできていれば、Handoffの使い方は難しくありません。まずはMacからiPhoneに作業を引き継ぐ手順を画像を交えて解説していきます。
上の画像はMacの画面になります。例えばMacで閲覧していたWebページ(URL)の続きをiPhoneで見る場合はiPhoneのマルチタスクの画面を開きます。
iPhoneの画面になります。マルチタスク画面の下にSafariのバナーが表示されます。バナーをタップするとMacで閲覧していたのと同じWebページ(URL)がiPhoneにも表示されます。
このようにMacで閲覧していたWebページ(URL)の続きをiPhoneで閲覧する事ができます。他のアプリ、メールやメッセージやPagesの引き継ぎも使い方は同じになります。
iOSデバイスからMacへの送信方法
iOSデバイスからMacへの作業の引き継ぎ、共有の仕方も特に難しい事はありません。例としてiPhoneでのメールの作成をMacに引き継ぎをしてみたいと思います。
上の画面のように、iPhoneでメールの作成を行うと、MacのDockの横にメールのアイコンが表示されます。
MacのDockの横に表示されるメールのアイコンをクリックします。
メールの作成作業がしっかりMacに引き継がれています。このようにiOSデバイスで作成したメールの続きをMacで行う事ができます。他のアプリでHandoffを使って作業の引き継ぎをおこなう場合も同様です。
MacのDockの左側にアイコンが表示されるのでそのアイコンをクリックすればiOS端末からMacへ作業の引き継ぎ、共有する事ができます。
Handoff機能で引き継げるMac-iPhone間の作業
このようにHandoffは使いこなせば、大変便利な機能ですので、Appleユーザーは積極的に使っていきたいところです。しかし一体どのような作業、アプリが引き継ぎ可能なのでしょうか?
Handoffで引き継げる作業一覧
具体的に以下のアプリがHandoffで引き継ぎ可能です。
- 「メール」
- 「Safari」
- 「マップ」
- 「メッセージ」
- 「リマインダー」
- 「カレンダ」
- 「Pages」
- 「Nubers」
- 「Keynote」
- 一部他社アプリ
Mac-iPhone間での連携テクニックまとめ
MacとiPhoneやiPadなどのiOS端末はApple社が開発している為にHandoff以外にも便利な連携機能をたくさん搭載しています。具体的にどんな連携機能があるのか紹介していきます。
電話・FaceTime-Macでも電話の受発信ができる
iPhoneには通常の電話とiPhoneユーザー同士なら無料通話できる「FaceTime」という通話サービスがあります。どちらもMacで受話し、逆にMacから発信する事もできます。
マイフォトストリーム-撮った写真をMacにも自動保存
iPhoneで撮影・保存した写真がMacにも自動保存されます。いちいち手動で写真を写す手間がかかりません。Wi-Fiネットワークのみを利用してコピーされ、携帯キャリアの通信量には影響しません。
ユニバーサルクリップボード-こっちでコピー、あっちでペースト
デバイス間でコピペできる機能です。しかも、テキストやURLはもちろん画像までコピペできるのは秀逸です。
AirDrop-テレポートするかのような高速ファイル共有
約9メートル以内にあるデバイスへ、画像・動画・音楽などのファイルを瞬時に送れる機能です。メールやクラウドサービスを使うより遥かに便利です。
キーチェーン-パスワードを連携して入力の手間が省ける
例えばiPhoneでどこかのサイトにログインしたら、そのパスワードが記憶され、Macでは自動入力されるようになります。面倒なパスワード入力の手間が省けます。
Handoff機能がうまくできない対処法
使うととても便利なHandoffですが、連携が上手くできない、突然使えなくなった、なんて事もあると思います。ここではそんな時の対処法を紹介していきます。
まずは再起動
Handoffが上手くできない時、お使いの端末の再起動が有効なようです。一番簡単に試せる方法なので、まず試してみましょう。
iCloudからサインアウト・再サインイン
再起動してもHandoffの連携ができない場合はiCloudからのサインアウト・再サインインを試してみましょう。
少し手間はかかりますが上手く直る可能性が高いようです。
- お使いのMacとiOS端末のHandoff機能をオンにしておく。
- Bluetoothを一旦オフに、その後オンにする。
- 全デバイスにiCloudからサインアウトしてその後にサインイン。
確認すべきこととは?
Handoffの連携、共有が上手くできない時はいくつか確認して頂きたい事があります。
- 全デバイスのBluetoothがオンになっているか。
- Wi-Fiが同一回線になっているか。
- Handoffの使用許可がオンになっているか。
- お使いのOSがOS X Yosemite・iOS8以降になっているか。
連動したいものがHandoff対応アプリなのか?
Handoffの連携、共有機能ができない場合、そのアプリがHandoffに対応していない事も考えられます。Apple純正アプリはほとんどHandoffに対応していますが、他社製アプリは一部をのぞいて殆ど対応しておりません。
ちなみに他社製アプリでは「Pocket」や「Chrome」はHandoffに対応しているようです。
AppleユーザーだからこそHandoffを便利に使いこなそう!
これまでHandoffの使い方や機能について解説してきました。Handoffに代表されるApple製品の連携機能はAppleユーザーだけが体験できる素晴らしい機能です。しっかり使いこなして便利に活用していきたいですね。