2019年04月25日更新
iPhoneが異常に熱いときの対処法!してはいけない対処法も解説!
iPhoneのアプリを操作した後など、触ったらなぜかiPhoneが熱いことはありませんか?その発熱によってiPhoneが壊れるのではないかと心配になりますが、その発熱の仕組みを理解しiPhoneが熱い時の正しい対処法を行うようにしましょう。
目次
- 1iPhoneが発熱する原因
- ・内部機器からの熱
- ・外部環境の熱
- ・バッテリーの熱
- 2iPhoneが発熱する仕組み〜内部機器からの熱〜
- ・CPUの稼働率の高さ
- ・iPhoneの放熱の仕組み
- 3iPhoneが発熱する仕組み〜外部環境の熱〜
- ・直射日光などで熱が内部にこもりやすくなる
- 4iPhoneが発熱する仕組み〜バッテリーの熱〜
- ・充電中は電力をバッテリーに供給している状態
- 5iPhoneが発熱しないための対処法
- ・複数の発熱要因が同時に発生することを避ける
- 6iPhoneが熱い場合にしてはいけない間違った対処法
- ・冷やすために冷蔵庫に入れる
- ・保冷剤をあてる
- 7発熱したiPhoneの正しい冷却方法
- ・扇風機/冷房などで涼しい風をあてる
- ・iPhoneのケースやカバーをはずす
- ・熱伝導率の高い金属の上に置く
- ・放置して自然放熱させる
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iPhoneが発熱する原因
iPhoneを充電している時やアプリを操作した後など、触ったらなぜかiPhoneが熱いことはありませんか?このまま放置していては爆発するのではないかとか、iPhoneそのものが壊れるのではないかとか心配になりますよね。
iPhoneが熱い時の原因としては「内部機器からの熱」「外部環境の熱」「バッテリーの熱」の3つがあります。
今回はiPhoneが発熱する仕組みや、その冷却方法を解説します。iPhoneが熱い時の冷却方法には、正しい冷却方法と間違った方法がありますのでぜひ注意してください。
内部機器からの熱
iPhoneが熱い時の原因の一つに内部機器からの熱があります。これはアプリを長時間使用していたり、処理の重いアプリを使っていたり、複数のアプリを起動していたりすることで「CPU」の使用率が上昇するため発熱する仕組みとなっています。
外部環境の熱
iPhoneが熱い時の2つ目の原因である外部環境の熱とは、例えば直射日光を金属部分に受けた場合や、ポケットの中に入れている場合、室温の高い部屋で利用している場合などのケースが挙げられます。
これはiPhoneの内部からの発熱をうまく放熱できないという原因が考えられます。
バッテリーの熱
iPhoneが熱い時の原因の3つ目である「バッテリーの熱」とは、例えば就寝前などに充電ケーブルに接続した状態でiPhoneを操作し発熱することを言います。
充電効率の面からも充電中のiPhoneを操作するのは勧められていませんが、このバッテリーの充電も発熱する仕組みの一つとされています。
iPhoneが発熱する仕組み〜内部機器からの熱〜
まずiPhoneが熱い時の原因に「内部機器からの熱」を挙げましたが、この発熱する仕組みについて解説します。
CPUの稼働率の高さ
処理の重いアプリを使ったり、複数のアプリを起動していたりするとCPUの稼働による内部からの発熱が起こります。
CPUに負荷がかかる操作を行う処理時に熱を発する
パソコンと同様にiPhoneにもコンピューターの脳といえる「CPU」という装置があります。
CPUはiPhoneで行う様々な処理を担っていて、この数値が高ければ高いほど快適に動作することができます。データサイズの大きな動画や写真も早く表示できるようになったり、操作もサクサクとスムーズになったりします。
ただ処理の重いアプリを使っていたり複数のアプリを開いていたりするなどCPUに負荷がかかる操作を行うと、その処理時に発熱します。現在のアプリは複雑な処理が必要になるものが多いので、その分CPUにも負荷がかかりやすくなり発熱に繋がるのです。
iPhoneの放熱の仕組み
CPUはスマホを動かすための頭脳と言える部位で、CPUに負荷がかかる操作を行うと処理時に発熱する仕組みとなっています。他にもiPhoneのデータフォルダ内に動画や写真、アプリなどが溜まりすぎている場合も容量不足でiPhoneが発熱しやすくなります。
このようにiPhoneを使用する際は発熱することは当たり前で、iPhone自体にも外部に放熱する仕組みが備えられています。
iPhone本体の金属部分に熱を逃して放熱する
一般的にゲーム機やパソコンもCPUへの負荷が高まると発熱しますが、ゲーム機やパソコンには冷却用のファンが備えられています。しかしiPhoneの場合は冷却ファンは搭載されていません。
そのため発熱した時はiPhone本体の金属部分に熱を逃し放熱する方法で冷却されます。ただ外部に放熱する速度よりも発熱する速度が早いと、冷却が間に合わずiPhoneはどんどん熱を持つことになります。
またiPhoneのケースやカバーなども外部への放熱を妨げてしまう場合があります。密閉度の高いカバーをつけていてiPhoneが熱いと感じるのであれば、他のケースに変更するなどの対処法もひとつの手段と言えるでしょう。
iPhoneが発熱する仕組み〜外部環境の熱〜
次にiPhoneが熱い時の原因の一つである外部環境の熱からの発熱する仕組みについて解説します。
直射日光などで熱が内部にこもりやすくなる
夏など室温が高い中で使用している場合や直射日光がiPhoneの金属部分に直接当たる場合など、使用している外部環境が発熱の原因となることがあります。
iPhoneの内部からの熱をうまく放熱できない
例えば夏にiPhoneをポケットの中に入れておいたら本体自体を熱いと感じたことはありませんか?外部環境の温度が高くなれば、iPhoneも熱くなり易く冷めにくくなります。つまり気温の上昇がスマホの発熱の原因となることもあります。
iPhoneの本体を構成するCPUやカメラユニット、バッテリーなども発熱源になります。パソコンでは内部温度が上がると排熱用のファンなどで熱を下げることができますが、iPhoneの場合は小型化や防水設計のためにそれがありません。
iPhoneの本体そのものから放熱するしかありませんが、外部環境の気温が高いと内部の熱を上手く放熱できないのです。
iPhoneが発熱する仕組み〜バッテリーの熱〜
iPhoneが熱い時はバッテリーの充電中の場合が多いです。最後にiPhoneの発熱の原因の一つであるバッテリーの熱からの発熱する仕組みについて解説します。
充電中は電力をバッテリーに供給している状態
iPhoneを充電している間は通電中ですので、電力をバッテリーに供給している状態となっています。
電池の充電も熱を発する仕組みの一つ
通常バッテリーは充電中は電池自体から発熱が起きます。これは正常な反応で自己発熱と呼ばれています。そのためスマホには放熱用のヒートシンクなどが組み込まれたり、効率よく排熱する構造を持っていたりします。
充電中のiPhoneを操作するのは推奨されていない
例えば就寝前など充電ケーブルに接続した状態でiPhoneを操作することがあるかもしれません。充電効率の面からも充電中のiPhoneを操作するのは推奨されていませんが、このバッテリーの充電も発熱する仕組みの一つです。
iPhoneのリチウムイオンバッテリーは熱によって劣化すると言われています。充電していると発熱しますが、さらに操作することによってCPUの負荷でさらに本体が熱くなることとなりバッテリーが劣化してしまうでしょう。
iPhoneが発熱しないための対処法
iPhoneが発熱しないための対処法としては、そもそも発熱の原因となる複数のアプリを動かすなどのCPUへの負荷、充電中の操作、直射日光を受けるなどを解決することはとても重要です。
iPhoneが熱い時は発熱の原因となっている処理の重いアプリを終了したり、使っていないアプリを終了したり、iPhone自体を再起動するなどの対処法を行いましょう。
複数の発熱要因が同時に発生することを避ける
紹介したiPhoneの発熱の3つの要因のうち1つの要因のみであれば、異常といえるほどの発熱が起きる可能性は低いです。ただ複数の発熱要因が同時に発生することで、異常に発熱する場合があります。
「直射日光にあたる場所で充電」「充電中に処理の重いアプリや複数のアプリを操作」「室温の高い部屋でCPUに負荷がかかるアプリを操作」などが同時に発生することを、なるべく避けるようにしましょう。
外気が暑い場所で高負荷の処理を行わない
iPhoneのリチウムイオンは一般的に最高許容温度は45度と言われていて、夏の車中など高温になる環境に放置しておくのも同じ理由で良くないと言われています。
暑い場所で高負荷の処理を要求するゲームを行うなど、iPhoneに大きな負担をかける操作はさらに発熱を酷くさせるので使用しているアプリを終了することをおすすめします。
使わないアプリはアンインストールする
iPhoneが発熱する原因にたくさんのアプリを同時に起動していることが挙げられますが、使い終わったアプリはきちんと終了させて、CPUへの負荷を減らしましょう。
サイズの小さいアプリや通信のないアプリでも同時に起動していればCPUへの負荷になり発熱します。使わないアプリをアンインストールすることもおすすめの正しい対処法です。
アプリをインストールしてみたはいいものの、ほとんど使っていないアプリもありますよね。不要なアプリはこまめにアンインストールしましょう。
iPhoneが熱い場合にしてはいけない間違った対処法
iPhoneが熱い時放熱させて冷ますのを待てずに様々な対処法で冷却を試みる人は多いです。冷却できると思っていもiPhoneが故障してしまう間違った方法を知っていますか?
これからiPhoneが熱い時やってはいけない間違った冷却方法を紹介します。
冷やすために冷蔵庫に入れる
iPhoneの間違った冷却方法の一つとして、冷蔵庫に入れることが挙げられます。iPhoneが熱い時、iPhoneを冷ますために冷蔵庫や冷凍庫に入れるのは、絶対にしてはいけない間違った冷却方法です。
内部に結露が発生し水濡れ故障の原因になる
「iPhoneの熱が取れるから冷蔵庫に入れてもいいのでは?」と疑問に思うかもしれませんが、冷蔵庫に入れて急激に冷やすことでiPhoneの内部に結露が発生し水濡れ故障の原因になる可能性があります。これは絶対にやってはいけない間違った方法です。
保冷剤をあてる
iPhoneが熱い時にiPhoneを冷ますために、食品用の保冷剤をあてることも絶対してはいけない間違った方法です。
保冷剤を当てた箇所が結露を起こす可能性がある
この間違った対処法も保冷剤が溶けたことで発生する水滴が水濡れ故障につながる可能性があります。結露ができる危険性を防ぐためにも、この方法では冷却しないようにしましょう。
水濡れ故障で修理できなくなる危険性もある
これらの間違った対処法で冷却しようとした場合、iPhone内部に結露が発生し内部の基板がびしょ濡れになってしまい水没させた時と同じ状態になります。水濡れ故障で修理できなくなる危険性もありますので行わないようにしましょう。
発熱したiPhoneの正しい冷却方法
発熱したiPhoneを冷却する間違った方法を紹介しましたが、これから正しい冷却方法を解説していきます。正しい方法で発熱したiPhoneを冷却するようにしましょう。
扇風機/冷房などで涼しい風をあてる
iPhoneが発熱した場合、うちわや扇風機、冷房から発生する涼しい風を当てるのは、正しい効果的な冷却方法です。これらの方法では水気による水濡れの心配もないため、問題なく冷却できます。
風を当てるのはiPhoneの背面からが効果的
風通しのいい暗い場所にiPhoneを置き、風を当てるのはiPhoneの背面からが効果的です。iPhoneは発熱を避けるために背面部分をアルミ製に工夫がされているのでiPhoneの背面から冷やすのが正しい対処法と言えます。
最近はスマホグッズにも「冷却ファン付きのスタンド」や「スマホ用冷却台」などが販売されているので、使ってみるのもおすすめです。
iPhoneのケースやカバーをはずす
iPhoneをケースやカバーで覆っている場合は、発熱したiPhoneが放熱するのを妨害している場合がありますのでケースを外すことは正しく効果的な冷却方法です。
ケースが放熱を阻害している場合がある
発熱した時に一時的にでもカバー等を外すだけでも、熱が逃げやすくなりますのでおすすめです。iPhoneのケースによっては熱が上手く放熱できない場合もありますので、通気性のよいケースを使うのも良いでしょう。
iPhoneケースもアルミ製のものを選ぶと、冷却効果が期待できます。クーラーや扇風機と併用しながら、本体の熱を冷ましてみましょう。
熱伝導率の高い金属の上に置く
発熱したiPhoneを熱伝導率の高い金属の上に置く冷却方法は、熱が分散されより早く冷却すことができる正しい対処法です。
熱伝導率の高い金属の上におくと熱が分散される
熱伝導率の高い金属としては、金や銀、銅、アルミニウムなどになるでしょう。一番身近なものは銅である10円玉がおすすめです。
また銅箔を利用して熱を逃がす「ヒートシンク」グッズを使うことはiPhoneの発熱を冷却する正しい効果的な方法の一つです。
放置して自然放熱させる
iPhoneは電源が入っているだけでも内部では必要な処理が行われています。iPhoneは自然と発熱するので放熱を促しても効率が悪いです。iPhoneが発熱している場合は電源を落とし、放置しておくことは正しい冷却方法と言えます。
また発熱しないように対策をとっても、繰り返し発熱してしまう場合はバッテリーの劣化や本体の不具合が考えられます。iPhoneに熱がこもってしまうと、バッテリーがダメージを受けてしまい故障の原因にもなります。
iPhoneを安全かつ快適に使うためにも、熱すぎると感じたときはバッテリー交換や修理に出しましょう。