iPhoneのパスコード解除方法！最もベストな解除法は？

iPhoneでは、端末の個人情報が他人に見られないよう、端末にロックをかけることができます。ロック解除方法の種類は様々で、モデルによって使用できる解除方法が異なります。また、ロック解除方法の種類によって、利便性や安全性にも違いがあります。

この記事では、iPhoneの各モデルにおけるロックの解除方法および設定方法と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。利便性や安全性を考え、自分のiPhoneにベストなロック解除の方法を選んでみてください。

iPhoneの安全性を高めるためには端末にロックをかけるのが最も有効です。iPhoneのロックの解除方法には何種類かの方法があります。まとめると以下のとおりです。

iPhoneのモデルごとに、利用できるロック解除方法が異なる点に注意してください。

パスコードによるロックは、すべてのiPhoneで採用されているロックの解除方法です。

最新のiPhoneではFaceID（顔認証）やTouchID（指紋認証）などの最新技術が採用されていますが、昔ながらの4〜6桁のパスコードを入力する解除方法も、いまだに根強く使用されています。

また、ほとんどのユーザーが、FaceIDやTouchIDがうまく動作しなかったとき、瞬時に起動する入力画面でパスコードを打ちこみ、ロックを解除しているはずです。

まずは、iPhoneの設定アプリをタップします。

iPhoneで設定アプリが開いたら、画面を下から上へスワイプし「Face IDとパスコード」もしくは「Touch IDとパスコード」を表示させます。

「Face IDとパスコード」もしくは「Touch IDとパスコード」をタップしてください。

iPhoneですでにパスコードを設定している場合、この画面で既存のパスコードを入力するとパスコードの設定画面に推移します。

画面が推移したら、下から上へスクロールし、画面下方向を表示させてください。

既存のパスコードがある場合、「パスコードを変更」から詳細な設定が可能です。以下の設定を行うことで、端末の利便性を高めることができます。

「パスコードを変更＞パスコードオプション」から、ロック解除時のパスコードを4桁から6桁に変更したり、英数字混在のパスワードに変更したりすることができます。

「パスコードを変更」をタップしたら、まずは現在利用中のパスコードを入力します。

新しいパスコードの入力画面に推移したら、青い文字の「パスコードオプション」をタップします。

それぞれのメリット・デメリットを考慮しつつ、3つの選択肢から、自分にとってベストなロック解除方法を設定してみてください。

パスコードロックは、自分にしかわからないような個人的な数字を設定しておくことで、他人がロック解除するリスクを回避できます。4桁のパスコードロックを設定することもできますが、6桁にしておけば解除はより難しくなり、安全性が高くなります。

また、顔認証や指紋認証に比べて認証に失敗する確率が低く、一度の操作で確実にロック解除することができます。

パスコードロックのデメリットは、限られたシチュエーションでパスコードを見破られ解除される可能性があるということです。例えば、近親者など親しい間柄ならパスコードが想像できてしまうことがあり、ロック解除される恐れがあります。

また、確率は高くないにしても当てずっぽうでパスコードを入力すればロック解除されてしまう可能性もまったくゼロではありません。

この場合、ロックの設定画面で「データの消去」をオンにしておけば、何度かパスコードの入力に失敗した時点でiPhone内のデータが消去され、データを他人に見られるリスクは低くなります。

TouchIDは、2013年に発売されたiPhone5sから搭載されている、Apple独自開発の指紋認証装置によるロック解除方法です。従来よりホームボタンとなっている部分で、指紋認証ができるようになりました。これにより、iPhoneの利便性がより高くなったといえます。

2015年発売のiPhone6sまでは押し込み式の物理的なプッシュボタンでしたが、翌年に発売されたiPhone7からはプッシュボタンが廃止されました。その代わりに、ボタンを押したときのような振動が指先に伝わるようになりました。

なお、指紋認証はロック解除のみなら指をふれさせるだけでよく、ボタンを強く押す必要はありません。

TouchIDを設定するには、パスコードを設定する手順と同じように「Touch IDとパスコード」に進み、現在使用中のパスコードを入力します。「指紋を追加」をタップし、画面に表示される手順通りに設定を進めていってください。

指紋認証のメリットは、ホームボタン搭載のiPhoneなら、ロック解除が一瞬で行えるようになったという点です。指紋認証が採用された2013年までは、従来はロック解除のためにホームボタンをプッシュし、さらにパスコードを入力する必要がありました。

TouchIDが搭載されると、ホームボタンに触れるだけでiPhoneが指紋を認識し、ロック解除されるようになりました。指紋認証はロック解除だけでなく有料サービスの決済などにも使用できるので、長いApple IDを入力する場面も少なくなりました。

可能性は高くありませんが、何らかの方法で指紋を採取されるとロック解除されてしまうというのが指紋認証のデメリットです。

寝ている間に指を利用されるとロックも解除されるので、そのようなケースならある意味パスコードのみ設定をしておくほうが安全性が高いといえます。

また、一説によるとセロハンテープのようなもので指紋を採取して、ロックを解除することができたという報告もあります。利便性が高いTouchIDですが、デメリットも理解しておいたほうがよさそうです。

FaceIDは、2017年発売のiPhone Xで初めて採用されたAppleの顔認証システムです。顔認証が搭載されたことによってiPhoneからホームボタンが消え、画面スワイプと顔認証によるロック解除が可能になりました。

顔認証は、認証時に目に見えない赤外線の光を顔に投射し、iPhone側で顔の3Dモデルを作成し、照合します。Appleによれば、この3DモデルのデータがiCloud等に保存されることはないということです。

他人にロックを解除されるリスクと利便性の両側面を重視するなら、これがベストな選択肢かもしれません。

まず、iPhoneで設定アプリを開いてください。

設定アプリ内から、「FaceIDとパスコード」をタップしてください。

さらに設定画面に進むため、現在ロック解除で使用しているパスコードを入力してください。

設定画面に入ったら、ロック解除時に使用する容姿の設定をすることができます。すでに設定済みの場合は、「もう一つの容姿を設定」したり、既存のデータを「リセット」することができます。

顔を読み取る画面に推移すると、上のような表示になります。画面の指示どおりに読み取りを行います。

設定を始めるとインカメラが起動するので、緑色の目盛りを目安に画面を見ながら顔を読み取ります。

顔認証の設定が完了すると、上のような画面になります。「完了」をタップし、設定を終了してください。

顔認証のメリットは、なんといっても安全性です。Appleは、ロックが他人に解除される確率を「TouchIDでは5万分の1程度、FaceIDでは100万分の1程度」と発表しています。

また、顔認証の安全性を高めるため、「FaceIDとパスコード」設定内に「FaceIDを使用するには注視が必要」という項目があります。これを設定すると、目を開けてiPhoneを注視しない限りロックが解除されなくなります。

顔認証は、他人にロック解除される確率が低いベストな選択肢ですが、特定のシチュエーションでロック解除しにくいというデメリットがあります。

例えば、ベッドで寝転がっているときにiPhoneが顔に近づきすぎていると、ロックが解除されないことがあります（Appleは、解除の操作時にiPhoneが顔から25〜50センチ離れているのがベストとしています）。

また、コンビニでモバイル決済を使用したいときなど、とっさのロック解除に顔認証は不向きかもしれません。また、かなり限定的なことですが、双子など顔がそっくりだとロックが解除されてしまうことがあるようです。

ここまで、iPhoneで使用できるロック解除方法の設定パターンを3つ、解説してきました。それぞれの解除方法にメリットとデメリット、ロック解除するうえでの利便性や安全性の違いがあります。

個人情報がたくさん詰まっているiPhoneでは、自分に合ったロックの解除方法の設定を適切に行い、個人情報を損なわないようにするのが大切です。それでは、ここでそれぞれの利便性と安全性を解説し、ベストなロック解除方法についてのまとめとします。

iPhoneの利便性をもっとも重視するなら、ベストなロック方法は「TouchID」かもしれません。なんといってもロック解除までのスピードが他に比べて段違いです。

また、寝転がっているときなど、ロック解除するときの姿勢が多少不自然でも、ホームボタンに親指さえ触れていればロック解除できるため、片手での操作も比較的容易であるといえます。画面を注視する必要もありません。

TouchIDは、FaceIDよりもロック解除までのステップがシンプルで、パスコードよりも安全性が高いというメリットがあります。

iPhoneの安全性を考えると、現時点でベストな選択肢は「FaceID」です。

Appleは、最新のTrueDepthカメラと、顔の3Dモデルを処理する機構をiPhoneに搭載しました。そのデータはiPhone本体に暗号化された状態で保存され、外部に漏れることがないようクラウドなどにアップロードされることはありません。

また前述したように、他人が自分のiPhoneの顔認証を突破できる確率は100万分の1とされていて、かつ顔認証を試せるのは5回までとなっています。

ここまで、iPhoneのロック解除方法について解説しました。自分にとってベストな設定を行い、安全にiPhoneを使用できるようカスタマイズしてみてください。