2019年05月08日更新
Apple Pay、iOS12.3からエクスプレスカード対応拡大でクレジットカード追加か?
iOS12.3からApple Payのエクスプレスカードに、「EMV」と呼ばれる国際クレジットカード規格が選択可能になるかもしれません。iOS12.3以降Apple Payのエクスプレスカードが対応拡大した場合、チャージ忘れを回避することができとても便利です。
目次
iOS12.3以降、Apple Payのエクスプレスカード対応が拡大?
AppleはApple Payの「エクスプレスカード」機能を拡大し、現状Suicaのみとなっている同機能がクレジットカードも利用可能なるかもしれません。
iOS12.3以降、公共交通機関時のApple Payでの運賃支払いが、Suicaのように事前チャージが必要なICカードだけでなく「EMV」と呼ばれる国際クレジットカード規格が選択可能になるかもしれないと報じられています。
Apple PayにEMVカードを設定することでお金はクレジットカードから支払われるので、ユーザーは事前にチャージする必要はなくなります。
「EMV」とはEuropay、Mastercard、VISAの頭文字からなる、IC型クレジットカードの国際規格です。ユーザーはEMVカード(Visa、Mastercard、American Express)を「エクスプレスカード」として設定できるようになるのです。
iOS12.3以降Apple PayのエクスプレスカードがEMV規格に対応した場合、クレジットカードやデビットカードから運賃を直接支払うので「チャージするのを忘れていた」という失敗を回避することができるでしょう。
Apple Payが2019年7月上旬にニューヨーク市の公共交通機関に対応
iOS12.3以降Apple PayのエクスプレスカードがEMV規格のカードに対応すれば、Face IDやTouch IDで認証したりiPhoneのロック解除したりすることなく、iPhoneやApple Watchを使って非接触端末で支払をし駅の自動改札機を通過できます。
iPhoneやApple Watchの画面がオフのまま指紋認証や顔認証をしなくても自動改札を通過できるため、Apple Payのエクスプレスカードの対応地域が世界的に増加することが期待できるでしょう。
2019年第2四半期の決算発表で、AppleのCEO Tim Cook氏はApple Payが2019年7月上旬以降にNew Yorkの地下鉄やバスなど公共交通機関MTA(Metropolitan Transportation Authority)に対応することを明らかにしていました。
クレジットカードのエクスプレス設定は決済の手間が省けますが、その反面「かざすだけ」で支払いが完了してしまうのはセキュリティ面での不安があります。
EMV規格への対応によって、日本のユーザーが国内で利用する上での影響があるかは不明ですが、MTAと同様に切符程度の少額に限り利用できるようになれば、事前にチャージする手間が省けて便利になるでしょう。
iOS12.3は、現在開発者と登録ユーザー向けにベータ4が公開されていて、5月中には一般ユーザー向けに正式版が公開される見込みです。
2018年に発売されたiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRは「予備電力機能付きエクスプレスカード」に対応していて、交通機関の利用中にiPhoneのバッテリーがなくなっても5時間以内なら改札を通過することが可能となっています。