2019年07月24日更新
【楽天ペイ】導入方法とメリット/デメリットを解説!
楽天ペイとは国内大手の楽天が運営しているキャッシュレススマホアプリです。楽天ペイの導入方法はとても簡単でメリットもとても多いです。今回は楽天ペイの導入方法やメリット、デメリットを解説します。良い口コミや悪い口コミも参考にして他サービスと比較してみましょう。
目次
- 1楽天ペイで導入できる決済方式
- ・楽天ペイアプリ決済
- ・楽天ペイカード決済
- 2楽天ペイの導入方法
- ・加盟店申請
- ・必要書類の提出
- ・加盟店審査
- ・楽天ペイの導入
- 3楽天ペイを導入するメリット
- ・お客様に付与されるポイントは楽天が負担
- ・様々な決済方法に対応
- ・お客様控えの印刷に対応
- ・入金サイクルが早い
- ・高い集客効果が見込める
- 4楽天ペイを導入するデメリット
- ・スタッフがスムーズに使えるように講習する必要がある
- ・振込先が楽天銀行以外の場合手数料がかかる
- ・お客様の利用額に上限が設定されている
- ・アプリ決済に非対応の業種がある
- ・回数券/前払いには対応していない
- 5楽天ペイと他サービスの比較
- ・QRコード決済の中では普及率が断トツに高い
- ・決済手数料が業界最低水準
- 6楽天ペイを導入した人の口コミ
- ・良い口コミ
- ・悪い口コミ
- 7楽天ペイの導入がおすすめの人
- ・楽天銀行を使っている人
- ・様々な決済手段に対応したい人
- ・合わせて読みたい楽天ペイの記事
楽天ペイで導入できる決済方式
楽天ペイとは国内大手の楽天が運営しているキャッシュレススマホアプリです。専用のカードリーダーと楽天ペイアプリを導入するだけで、クレジットカードや電子マネー支払いを導入することができます。
楽天ペイで導入できる決済方法は大きく分けて2つ存在します。どちらも決済手数料は同じです。どちらの支払い方法にするかはお客様が選ぶことになるので、店舗側としては両方の決済方式を用意しておくと安心です。
今回は楽天ペイの導入方法について解説します。楽天ペイのメリットやデメリット、楽天ペイ導入がおすすめの人も紹介しますのでぜひ参考にしてください。
楽天ペイアプリ決済
「楽天ペイアプリ決済」とはとても簡単な支払い方法で、「楽天ペイアプリ決済 店舗用」というスマホアプリをダウンロードするだけで使えます。楽天ペイアプリ決済には「QRペイ」「セルフペイ」という方法があります。
楽天ペイの「QRペイ」は店舗側がスマホで専用のQRコードを発行し、顧客がそれを専用のアプリで読み取るだけで支払いが完了する方法です。「セルフペイ」とは顧客に自分で支払いをして貰う方法です。
店舗側は請求額を記載したレシートや伝票を渡し、顧客は楽天ペイから「セルフペイ」を選択して金額を入力するだけで支払いを完了できます。
楽天ペイカード決済
「楽天ペイカード決済」とはクレジットカード決済方法です。楽天ペイの導入方法は他サービスと比較しても大規模なシステムではなくスマホで簡単にクレジットカード決済を導入できとても簡単で良いシステムです。
店舗側が用意するのは専用のカードリーダーのみです。カードリーダーにクレジットカードを差し込んで、暗証番号を押してもらうだけで支払い完了できます。システム導入にお金をあまりかけたくない人は楽天ペイの導入がおすすめの人と言えます。
楽天ペイの導入方法
「楽天ペイ」を導入するにはまず楽天ペイ加盟店への加盟が必要になります。楽天ペイに加盟店登録の申し込みをしてから実際に導入できるまで3営業日~2週間ほどかかり、カードのブランドによっては審査結果が3~4営業日で通知されます。
ではこれから楽天ペイの導入方法を解説します。
加盟店申請
まず楽天ペイ加盟店サイトから加盟店申請を行いましょう。以下のサイトの専用のフォームに必要情報を入力しましょう。
必要書類の提出
楽天カードの会員でない場合は、個人事業主の場合は本人確認証、法人の場合は法人の確認ができる資料が必要です。本人確認資料のアップロードを行いましょう。必要書類は楽天カードの会員である場合は不要ですので導入がおすすめの人と言えます。
加盟店審査
加盟店審査は楽天の審査だけでなくクレジットカード会社や電子カード会社も審査を行います。審査機関は多いですがどこも2週間以内に合否通知が来るようです。無事に審査を通過し登録が完了すると結果のメールが届きます。
楽天ペイの導入
楽天ペイの導入方法は「QRコード決済」と「カード決済」の2種類があります。「QRコード決済」は専用の端末が不要なので導入コストが安く抑えられる点が大きなメリットです。
「カード決済」は専用リーダーが必要になりますが、簡単にキャッシュレス決済を導入してみたい人は楽天ペイ導入がおすすめの人と言えます。
楽天ペイ店舗アプリのダウンロード
楽天ペイの「QRコード決済」を導入する際に必要な機材はスマホかタブレットのみです。決済に利用する端末へ以下のリンクから楽天ペイ店舗アプリをダウンロードしましょう。
対応機種として提示されているのはiOS版の場合iOS 10.0以上、Android版の場合Android 5.0以上である必要があります。
カードリーダーの購入
楽天ペイの「カード決済」を導入する際は、店舗側は専用のカードリーダーを購入します。本来9,800円の商品ですが、新規で申込む加盟店向けにカードリーダー代を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施中です。
つまり今は店舗側は初期費用0円でカード決済システムが使えるようになりとても良い条件と言えます。
楽天ペイカード決済の場合カードリーダーにクレジットカードを差し込んで、暗証番号を押してもらうだけで支払い完了です。スマホアプリとカードリーダーは連携しているので、決済が完了すると明細はすぐにスマホに反映されます。
楽天ペイを導入するメリット
ではここで楽天ペイを店舗に導入するメリットを見ていきましょう。
お客様に付与されるポイントは楽天が負担
楽天ペイは楽天ポイントが利用できるという大きなメリットがあります。アプリ決済で付与される楽天ポイントは店舗側が負担するものではなく、サービス提供者の楽天が負担するため、加盟店は決済手数料(3.24%)のみで導入することが可能です。
決済時に全てポイントで支払いがあっても店舗側にはちゃんとお金が振り込まれるので安心です。
様々な決済方法に対応
楽天ペイ最大のメリットとして決済できる手段が多いという特徴が挙げられます。専用カードリーダーを導入すれば、スマホ決済だけでなくクレジットカードや電子マネーにも対応できます。
クレジットカードは他サービスでも支払いが可能ですが、SuicaやPasmoなどの電子マネー、楽天Edy、Google PayやApple Payなど、日本だけでなく海外でも利用されている決済アプリを利用できる点は、他と比較しても国内大手の中でも随一です。
お客様控えの印刷に対応
楽天ペイではお客様控えをメールで発行できますが、控えを紙で欲しいというお客様も中にはいるはずです。楽天ペイでは専用プリンターを購入するとお客様控えを紙で印刷できます。
入金サイクルが早い
クレジットカード決済を店舗に導入すると、カード会社からの入金サイクルが気になります。カード決済の場合は入金が翌月や翌々月になることも少なくありません。入金サイクルが遅いことは導入店舗にとって悪い特徴でしょう。
しかし楽天ペイは楽天銀行を入金先に設定しておけば、365日対応でいつでも翌日の入金となります。もちろんこれはオプションではなく追加費用は一切不要という点も大きなメリットです。
楽天銀行口座を持っている人も導入がおすすめの人と言えます。また、入金先を楽天銀行以外の金融機関に設定していても翌営業日には入金されます。この点も他と比較して楽天ペイ導入の大きなメリットと言えます。
高い集客効果が見込める
楽天ペイでは楽天ポイントを決済に利用することができますので、楽天ペイを導入すれば楽天ポイントを利用したい方の集客効果が期待できるでしょう。また楽天ペイでは「使えるお店」として導入店の掲載をしているためそこからの集客も期待できます。
さらに楽天ペイに加えてau PAYでの決済も可能となっている点もメリットです。au PAYの利用ユーザー数は300万人と言われているので、楽天ペイ導入はauユーザーのニーズも満たすことができ高い集客効果が見込めるでしょう。
一層高い集客を望む人も楽天ペイ導入おすすめの人と言えます。
楽天ペイを導入するデメリット
次に楽天ペイを導入するにあたって気になるデメリットを確認しておきましょう。
スタッフがスムーズに使えるように講習する必要がある
楽天ペイは導入コストが低く、振込手数料も無料でとてもメリットが多いですが、悪い面としては導入の際の店舗スタッフへの準備が必要な点が挙げられるかもしれません。
いざ楽天ペイを導入しても現場で楽天ペイを使いこなせなかったら意味がありませんので、店舗スタッフへの講習を行うことが大切です。事前に店舗スタッフへアプリの使い方や困った時の対応方法をきちんと講習しておきましょう。
振込先が楽天銀行以外の場合手数料がかかる
さらに楽天ペイのデメリットとしては、楽天銀行以外の銀行への入金は手数料210円がかかる点が挙げられます。他サービスと比較すると、エアペイやスクエアは入金手数料が無料なので、楽天銀行を持っていなければ大きなデメリットになります。
お客様の利用額に上限が設定されている
楽天ペイではお客様に以下3つの利用上限が設けられている点がデメリットと言えるかもしれません。
- 1回の利用額は50万円以下であること
- 登録されているクレジットカードの利用枠内であること
- コンビニでは一度の利用額は4,000円以下であること
楽天ペイがこの3つの利用上限を設定している理由としては日々の決済に利用して欲しいという狙いがあります。もし店舗で高額商品を扱っている場合はお客様が利用できる金額であるかを確認することをおすすめします。
アプリ決済に非対応の業種がある
楽天ペイでは特定の業種に対して「アプリ決済」の利用を禁止しています。以下の業種に該当する場合は導入するかを検討した方が良さそうです。このようにアプリ決済に非対応の業種がある点はデメリットとして挙げられます。
登録している業種が「画廊」「時計」「アクセサリー・宝石・貴金属」「陶磁器・ガラス・クリスタル」「美術品(美術、骨董品)」「美術品(古銭、切手)」の場合はアプリ決済を利用することができませんので注意してください。
回数券/前払いには対応していない
楽天ペイではその都度の支払いのみに対応しているため、回数券や前払いには利用できない点がデメリットと言えます。コンサートチケットや航空券など未来に利用するものに対して料金を払うものには非対応となっています。
楽天ペイと他サービスの比較
ではメリットとデメリットを確認した上で、楽天ペイと他サービスを比較し導入すべきかどうかを検討してみましょう。
QRコード決済の中では普及率が断トツに高い
キャッシュレスアプリは様々な会社からサービスが提供されていますが、導入するなら他サービスと比較して普及率の高いサービスを選びたいところです。
楽天ペイの普及率は他サービスと比較して、QRコード決済の中で1位であり加盟店数は約120万ヵ所以上(楽天Edy導入店も含む)とされています。この点においても楽天ペイの導入はおすすめです。
決済手数料が業界最低水準
楽天ペイの決済手数料は業界最低水準と言われています。以下は決済手数料だけでなく、初期費用や月額資料量などその他の手数料を他サービスと比較した一覧ですので参考にしてください。
初期費用 | 月額使用料 | 決済手数料 | 入金時手数料 | |
楽天ペイ | 18,800円 | 0円 | 3.24%~3.74% | 0円~210円 |
Airペイ | 19,800円 | 0円 | 3.24%~3.74% | 0円 |
Square | 7,980円 | 0円 | 3.25%~3.95% | 0円 |
Coiney | 19,800円 | 0円 | 3.24%~3.74% | 0円~210円 |
Times Pay | 25,000円 | 1,500円 | 3.24%~3.74% | 0円 |
楽天ペイの決済手数料は3.24%ですが、ダイナースクラブなどの一部のカードブランドは決済手数料が3.74%です。ここで楽天ペイを導入しておくと、顧客は積極的にVISAやMasterCardで支払いをしてくれるようになるでしょう。
VISA・MasterCard・楽天カードでの決済であれば決済手数料は3.24%で済むので、カード決済手数料の削減に貢献します。
さらにクレジットカード決済導入メリットだけでなく、他サービスと比較して楽天ペイを導入することは「顧客側にも1.5%のポイント還元がある」という大きなメリットもありますので、売上アップや集客効果の向上が期待できるでしょう。
楽天ペイを導入した人の口コミ
では楽天ペイを導入した人の口コミについて見ていきましょう。楽天ペイ導入に関して様々な口コミが見られますが、良い口コミ、悪い口コミと両方見て導入を検討してみると良いでしょう。
良い口コミ
ご存知でしたらすみません。うちも小規模事業者ですが、楽天ペイ、スクエア、エアレジなどは、VISA、マスターなども使えて手数料は3.24%〜とだいぶ格安になってます。
— ごーやー荘の秀(人生の旅コンシェルジュ) (@goyahso) November 5, 2017
ガード会社の問題というより、事業者のネット活用がまだまだというのと、やはり日本人が現金主義だからだと思います。
まず良い口コミとしては、手数料が安いという口コミが見られました。この手数料に関しては手数料無料を望む悪い口コミも同様に見られます。
楽天カード、批判派も一定数いるようだけど、キャッシュレスに関してはこの方が仰る通り一級品。来年Suica対応すれば、これだけで日本のキャッシュレス決済は事足りる。楽天の期間限定ポイントも楽天ペイで消化できるし、楽天ペイアプリでポイントカードも呼び出せるようになった。よく考えられてる。 https://t.co/WPDoEnfTtL
— ぷにぷに (@punitter39) July 23, 2019
また楽天ユーザーにとっては楽天ポイントを消化できる点も良い口コミとして多いです。またメリットにもありましたが、決済できる手段が多いという点に関しても良い口コミが見られます。
クレジットカードは他サービスでも利用可能ですが、SuicaやPasmoなどの電子マネー、Google PayやApple Payなどの決済アプリを利用できる点がとても良い点でしょう。
悪い口コミ
朝から楽天ペイがBluetooth全然繋がらなくて、お客さん急いでるし。。。で後日お支払いだけ来ていただくことに。落ち着いて設定しなおしたらすぐ繋がった。もー。てか楽天ペイこれ多すぎる。
— 岩井 直美 (@hana_coco) July 8, 2018
逆に悪い口コミとしてはシステム上のトラブルに関する点が見受けられます。導入するにあたって、後日お客様に出直して貰うのは問題ですね。その他にも悪い口コミとしてはカスタマーセンターになかなか繋がらない点がありました。
なるる、PayPayはスタートの時色々あったから使いたくなかったんだが、もう大丈夫なのか
— ほりごたつ (@kotaturobo) July 24, 2019
楽天ポイント付くから楽天ペイ使ってるけどローソンくらいしか使えんのだよなぁ
その他の悪い口コミとしては、楽天ペイの利用できる店舗が少ないという点が見られました。良い点も悪い点も考慮した上で楽天ペイの導入を考えてみると良いでしょう。
楽天ペイの導入がおすすめの人
では良い口コミ、悪い口コミを参考にしたところで、楽天ペイの導入をおすすめの人を見ていきましょう。
楽天銀行を使っている人
まず楽天ペイのおすすめの人は、基本的に楽天銀行を利用している人です。楽天銀行を使っている人にとっては入金手数料も無料ですし、メリットは多いのでまさにおすすめの人と言えるでしょう。
様々な決済手段に対応したい人
また一方で楽天銀行を利用していなかったとしても、楽天ペイは使える決済手段が国内最多となっています。手数料を支払ってでも十分なメリットはあると考えられるため、様々な決済手段に対応したい人はおすすめの人と言えます。
楽天ペイはクレジットカードや電子マネーだけでなく、QRコード決済も導入できる便利な決済サービスである上、楽天ポイントが使えることや決済手数料が安いことから、多くの店舗の運営担当者の注目を集めています。