Google新スマホ「Pixel 4」発表！デュアルカメラなど情報まとめ！

Googleは米現地時間10月15日、ニューヨークで開催している製品発表イベント「Made by Google」において、Android新スマホ「Pixel 4」「Pixel 4 XL」を発表しました。

「Pixel 4」「Pixel 4 XL」は発表前から多くの情報のリークが続いていましたが、シリーズ4代目となるGoogleの新スマホは、デザインもさることながら機能や性能の面でもこれまでとは違います。

すでに日本での発売日も発表されていて、ジェスチャー操作「Motion Sense」にも対応予定とされています。

GoogleストアなどでSIMフリー版を購入できる他、携帯キャリアはソフトバンクが取り扱います。NTTドコモは販路に含まれず取り扱いを見送った模様です。またPixel 3と同様にFeliCaを搭載し、おサイフケータイも利用可能です。

またPixel 3では日本版のみ非対応だったeSIMにもSIMフリー版ではしっかり対応します。ソフトバンク版に関しては確認中です。では今回は発表された新スマホ「Pixel 4」「Pixel 4 XL」の情報を詳しく解説します。

2018年10月に発売した「Pixel 3／3 XL」の後継モデルで、従来どおり「Pixel 4」には2つのサイズがあり、5.7インチの「Pixel 4」と6.3インチの「Pixel 4 XL」の展開となっています。どちらも先代よりほんの少し大きなディスプレイです。

いずれも米QualcommのハイエンドSoC「Snapdragon 855」を採用していて、メモリは前モデルの4GBから6GBに増えました。ストレージには64GBモデルと128GBモデルをそれぞれ準備されています。

さらに「Pixel 4」「Pixel 4 XL」どちらも、画面のリフレッシュレートが90Hzになる｢Smooth Display｣という技術が使われています。通常のスマホのリフレッシュレートは60Hzなので、アプリもゲームもよりなめらかで反応が速く感じられるでしょう。

スペック面で心配な点は「Pixel 4」のバッテリー容量がPixel 3の2,915mAhから若干減って、2,800mAhになったことです。「Pixel 4 XL」はPixel 3 XLの3,430mAhから増量されて3,700mAhになったので、こちらは問題ないでしょう。

「Pixel 4」の本体サイズは147.1×68.8×8.2mmで、重量は162グラム。「Pixel 4 XL」の本体サイズは160.4×75.1×8.2mmで、重量は193グラムです。

カラーは「Just Black」「Clearly White」「Oh So Orange」の3色で「Oh So Orange」は64GBモデルのみです。

「Pixel 4」「Pixel 4 XL」の価格と発売日を見ていきましょう。「Pixel 4」の64GBモデルが価格8万9980円、128GBモデルが価格10万3950円となっています。

「Pixel 4 XL」の64GBモデルが価格11万6600円、128GBモデルが価格12万8700円となっていていずれも税込価格となっています。

発売日は米国などでは10月15日から予約を受け付けています。日本での発売日は10月16日に予約を開始すると言い、発売日は10月24日となっています。

「Pixel 4」では1200万画素のメインカメラに加え、1600万画素の2倍望遠カメラを追加し初のデュアルカメラを採用しました。ただこのデュアルカメラ採用の代償として、Pixel 3ではデュアルカメラだった前面カメラがシングルになりました。

このデュアルカメラの2倍望遠カメラはPixel初で、Pixel 3で導入されたSuper Res Zoomと併用してさらなるハイブリッドズームが可能です。いずれも光学式・電子式手ブレ補正を搭載しています。

Pixel 3ではシングルカメラでありながら、デュアルカメラ機種よりも優れていたポートレートモードがありました。

「Pixel 4」では従来のデュアルピクセルにデュアルレンズからの情報も加えて、背景・前景の境界をより自然に奥行きをより深く捉えられるようになりました。

一般的なスマホのポートレートモードでは背景との境界が怪しくなる人の髪や「抜き」に失敗してボケるべき場所がくっきりしてしまう細かい隙間、形状の切り分けが難しいペットなどもさらに正確に本物の一眼レフカメラのように撮影できます。

Pixel 3ではカラー暗視カメラのようと驚かれた夜景モード「Night Sight」も大幅に進化しています。ブレ補正と長時間露光、ソフトウェア補正で月や星、惑星、晴れていれば天の川さえも撮れる天体撮影に対応しました。

「Night Sight」はブレを検出して最適な長さの長時間露光と複数枚の連続撮影を組み合わせることで、手持ちでも暗所撮影ができることが売りでしたが、天体撮影モードでは条件によって最長4分の長時間露出に対応しています。

月明かりの夜景は単に明るく撮れるだけでなく、月と弱々しく照らされた風景のどちらも飛ばさず潰さずディテールを残すことができます。

「Pixel 4」では新たに「Motion Mode」「Live HDR+」といった新たな撮影モードが追加されセルフィーモードも改善されました。

「Motion Mode」とはスポーツイベントとかダンスのショーといった動く被写体をよりよく捉えるための撮影モードで、高速なシャッター速度で被写体の動きを撮影することができます。

「Live HDR+」は動画撮影のアップグレードで、より明るくカラフルな映像がリアルタイムに撮れます。ホワイトバランスと露出を簡単に調節できる機能も加わり、好みの写真作りがより簡単になりました。

「Pixel 4」「Pixel 4 XL」では「Motion Sense」というジェスチャー操作機能を新たに搭載しています。「Motion Sense」では画面の前でジェスチャーするだけで端末を操作できるため、料理中や食事中にスマホを汚さず操作するのに向いています。

スマホに直接触れずに手をかざすことで操作できるというもので、音楽再生時の進む・戻る操作や、着信やアラームの停止などが可能です。またスマホに手を近づけただけで画面を点灯させる機能も用意しています。

「Motion Sense」は諸外国では発売日から利用可能ですが、日本での提供は遅れ2020年春となる予定です。これは、本体上部に搭載されたSoliセンサーが60GHz帯の電波を使う為、各国の電波法規制を受けるのが理由と考えられています。

またPixelシリーズとして初めて「顔認証」を採用していて「Motion Sense」の技術を利用して最も速い顔認証を実現しています。その一方でPixel 3aまで搭載していた指紋認証センサーは廃止されました。

かざして操作といえば、LGがG8 ThinQなどで実用化していますが、このようなジェスチャー機能は一般的にインカメラや赤外線センサーを活用して実現されています。

「Pixel 4」の「Motion Sense」では新たな仕組みとして、スマホ向けに小型化したレーダーセンサーを用いているのが特徴です。

また「Pixel 4」では「Google Assistant」で電話の操作が柔軟にできるようになった他、録音した音声を自動で文字に変換できるボイスレコーダーアプリを新たに搭載しました。

新ボイスレコーダーアプリには音声からの自動文字起こし機能を統合し、音声からリアルタイムで文字に書き起こしします。さらにアプリ内に検索機能をもち、スピーチやインタビュー、講義などで話された言葉をそのまま検索することができます。

ただ、これらの機能は米国のみで利用できる機能と発表されています。