2019年10月24日更新
「Firefox 70」の正式版リリース!パスワード管理ツールなど追加!
Mozillaは「Firefox 70」正式版をリリースしました。今回リリースされた「Firefox 70」正式版ではパスワード管理ツールや強化型トラッキング防止機能、Webブラウザ機能の拡充などのアップデートが含まれています。
目次
Webブラウザ「Firefox 70」の正式版がリリース
Mozillaは米現地時間10月22日、デスクトップ向け「Firefox」の正式版「Firefox 70」をリリースしました。新しい「Firefox」ロゴが導入されるなど、大きな改善が加えられたバージョンとなっています。
「Firefox 70」ではパスワード管理ツールが搭載されたほか、強化型トラッキング防止機能の拡充や開発者ツールの使い勝手向上などのアップデートが含まれています。
「Enhanced Tracking Protection」の拡充
今回リリースされた「Firefox 70」正式版にはまず、「Enhanced Tracking Protection・ETP(強化型トラッキング防止機能)」がブロックしたトラッカーなどの数を確認できるレポート機能を追加しています。
ここ最近の目玉となっている「ETP」は6月に追加された機能で、1000以上のサードパーティ・トラッカーをブロックしプライバシーを保護してくれる機能です。
今回新たにソーシャルメディアトラッカーからの保護が標準ブロックプランに追加されています。Facebook、Twitter、LinkedInといったSNSのCookieがWebサイトをまたいでユーザー情報を収集するのを防止できるわけです。
「ETP」の稼働状況をチェックできるレポート機能も追加され、この1週間でどの種類のトラッカーが、どれだけブロックされたのかをわかりやすいグラフで表示可能となります。
Webサイトからのデータ漏洩を警告する「Firefox Monitor」や後述するパスワード管理ツール「Firefox Lockwise」のレポートもここで確認可能となります。
「Firefox 70」正式版、パスワード管理ツールが強化
「Firefox 70」では、デスクトップ版パスワードマネージャー「Firefox Lockwise」とパスワードの漏洩を警告する「Firefox Monitor」が統合され、ログイン情報の管理が大きく強化されています。
「Firefox Lockwise」は、検索や並び替え、編集などの機能が充実していてとても使いやすい機能です。パスワード生成機能も備えているので、複雑な強力なパスワードでWebサイトを安全に利用できるのも魅力です。
このような「Firefox」の取り組みは、AppleがSafari(Webkit)の追跡防止ポリシー策定の参考するなど、業界に強い影響を与えています。ユーザーとしては、さらにプライバシーが保護される方向への機能強化は今後も続けて欲しいところです。
「Firefox 70」ではアドレスバーEV証明書表示廃止を発表
また、「Firefox 70」正式版ではWebブラウザのユーザーインターフェイスにもさまざまな改善が施されています。「Firefox アカウント」のメニューには「Firefox Monitor」やファイル送信サービス「Firefox Sendへのリンク」を追加しています。
ツールバーには「ギフトアイコン」が追加され、新バージョンに追加された機能などが案内されるようになっています。
さらにアドレスバーのEV証明書発行元表示が廃止され、鍵アイコンや盾アイコンの仕様も変更されます。アップデート後はWebページが安全かどうかプライバシー保護の状態と効果がわかりやすい仕様となります。