「Firefox」に新機能であるWebページReplayが搭載される予定であることを発表しました。「Firefox」のReplay機能とは、Webページやアプリ上での動作を記録して保存し、後からそれを再生して以前の状態に巻き戻すことが可能な機能です。
Mozillaは「Firefox」に開発者向けの新機能Replayが搭載される予定であることを発表し、公式サイト「firefox-replay.com」を開設しています。
Replay機能とはWebページやアプリ上での動作を記録して保存し、後からそれを再生して以前の状態に巻き戻すことが可能な機能で、「WebReplay」と呼ばれるプロジェクトで開発されているものです。
Replay機能は、技術的には「WebReplay」を実装したもので、タイムライン画面が設置されていてコードの実行を直感的に確認することが可能となります。
またタイムライン画面でマウスカーソルをスライドさせると、その時のWebページ(DOM)の様子が再現され表示されます。
Replay機能のタイムラインでは例外(エラー)やイベントの発生、ネットワークの要求などさまざまなポイントがリアルタイムで表示されていて、リプレイを一時停止するとそこでのWebページを自由に解析し操作することができます。
この新機能はWebページのデバック作業に大いに役に立つでしょう。
新機能であるReplay機能は、チームによる開発現場での利用が想定されているため、Replay機能よる記録データは保存したり、他の環境で読み込んで再生したりすることも可能です。
つまり不具合に戸惑うユーザーに操作を記録して貰い、詳しいユーザーにその記録データを再現して解析して貰うことが可能になります。
実際に再現性が難しいバグは他の人による確認も難しく、デバッグ作業がなかなか進まないということがありますが、Replay機能で動作を記録しその記録を他人と共有することで、問題の報告が簡単になり問題解決も捗るでしょう。
「Firefox Replay」は現在、Mac向けのナイトリー版「Firefox Nightly」で利用可能となっています。「Firefox Nightly」は不安定なテスト・開発用のプラットフォームです。
問題に対処したりアイデアを試したりする目的で、Mozillaやパートナーメンバーへデータを送信するよう初期設定されています。以下のリンクから試すことが可能となっていますので、チェックしてみてください。
「Firefox Replay」はまだ安定性に問題があるとのことで初期状態では無効化されていて、開発ツールの設定画面で明示的に有効化する必要があります。
「Firefox Replay」の開発メンバーによると、複数の異なる仕様の機種やOSで同じように動作させるための「クロスプラットフォーム対応」が最優先課題になっていると言います。いずれWindowsやLinuxでも利用できるようになりそうです。