「Instagram」は新規登録の際に生年月日入力を必須にし年齢確認制度を導入することになりました。「Instagram」では利用規約上の最低年齢未満でありながら利用するユーザーが確認されていますが、新規登録の際に13歳未満のユーザーの利用制限を行います。
「Instagram」では利用規約において、サービスを利用できる最低年齢をどこの国でも13歳以上と規定していますが、「Instagram」は12月4日から、新規登録の際に生年月日入力を必須にすることを明らかにしました。
これまで「Instagram」では未成年のユーザーを保護することに関して大きく遅れを取っていましたが、この度ソーシャルメディアの様々な問題から未成年ユーザーを守りサービスの安全性を高める取り組みを行うことになります。
「Instagram」では2018年からユーザーが自己申告した年齢とは関係なく、規定未満の年齢と判断されるユーザーのアカウントを停止して良いとモデレーターに指示していて、利用規約上の最低年齢未満でありながら利用するユーザーがいることは事実です。
今後、「Instagram」で新規アカウントを作成する際には生年月日を入力させ、13歳未満のユーザーは登録させないようになります。アカウント作成時に登録した生年月日は、自分以外の第三者に公開されることはなく、後から編集も可能です。
また、すでにFacebookを使用しているユーザーが「Instagram」を新規登録する場合は、Facebookに登録した生年月日がそのまま反映される仕組みとなっています。
さらに「Instagram」では、DM(ダイレクトメッセージ)のプライバシー機能も強化します。自分がフォローしている相手だけがDMを送ったり、グループに追加したり、ストーリーに返信したりできるようにするオプションが追加される予定です。
これまで「Instagram」では、知らない人から届くメッセージリクエストやグループ追加は未然に防ぐことはできませんでした。
今後、自分がフォローした人以外からメッセージリクエストなどが届かなくなる設定を行えば、フォロー外からのスパムや不快なDMを受信しなくなるでしょう。
今回の「Instagram」新規アカウント登録時における、13歳未満のユーザーの利用制限導入やプライバシー強化などは、若年層を中心としたユーザーがより安全に利用できることを目的としています。
これらの施行はこれまで様々なSNSで問題視されているプライバシー保護の姿勢への批判に対する改善の流れに沿ったものでしょう。
すでに「Facebook」「Snapchat」「TikTok」の各サービスにおいては、アカウント登録手続きの際に生年月日を入力させ年齢確認を導入しています。
今後は「Instagram」も含めた各サービスにおいて、ユーザーの入力した年齢を検証した上で、規定年齢に達しない未成年がアプリを通じて見知らぬ相手と接触する行為を制限する方法も考えるなど、さらなるサービスの安全性の強化が望まれます。