2019年05月17日更新
ドコモ「スマホおかえしプログラム」開始!端末購入プログラムを詳しく解説!
NTTドコモは新たな端末購入プログラムとして、「スマホおかえしプログラム」を開始することを発表しました。ドコモの「スマホおかえしプログラム」とは一定の条件に基づく状態でドコモに端末を返却するとその翌々月以降最大12回分の割賦代金の支払いが不要となる仕組みです。
目次
ドコモが「スマホおかえしプログラム」開始
2019年5月16日、NTTドコモは新たな端末購入プログラムとして、「スマホおかえしプログラム」を2019年6月1日から開始することを発表しました。
「スマホおかえしプログラム」とはスマホを購入しやすくする取り組みで、36回割賦での対象機種の端末購入すると加入可能としています。
そして購入したスマホが故障していないなどドコモが定める一定の条件に基づく状態で、ドコモに端末を返却する手続きを行うことでその翌々月以降最大12回分の割賦代金の支払いが不要となる仕組みとなっています。
プログラムを利用するかどうかは任意で、利用料は不要となっています。
2019年5月31日に「月々サポート」や「端末購入サポート」の割引施策が終了するため、それに代わる端末割引施策が「スマホおかえしプログラム」です。
返却時の手続きについては、2019年8月以降ドコモショップでの受け取りが開始される他、準備が整い次第郵送受付手続きが開始される予定となっていて、オンラインショップから郵送受付を利用できるようになります。
「スマホおかえしプログラム」の条件
「スマホおかえしプログラム」では1回線あたり割賦契約手続きできる台数は2台までとなっています。申し込めるのはドコモ回線を持つユーザー(新規契約含む)です。加入手続きは実店舗だけではなく、ドコモオンラインショップでも可能です。
途中でドコモ回線を解約しても、そのまま割賦を24回支払った後に端末をドコモに返せば最大12回の残債は免除されます。その場合機種変更も必要ありません。
例えば24回割賦代金を支払い、ドコモから端末を買わずに中古ショップでススマホを購入して、それまで使っていたスマホ(スマホおかえしプログラム対象機種)をドコモへ返却するという形でも、残債は免除されることになります。
対象機種
「スマホおかえしプログラム」の対象機種は、2017年以降のハイエンドスマホでAndroidだけではなくiPhoneも対象となっています。ただ価格が割安なスタンダードモデルのスマホやフィーチャーフォン、タブレット、Wi-Fiルーターは対象外です。
「スマホおかえしプログラム」の適用条件は対象機種のスマホを36回分割支払いで購入することと利用可能期間中にスマホを返却することとなっています。詳しい対象機種は以下のようになっています。
種別 | 対象機種 |
iPhone | iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus |
Androidスマホ | Xperia 1 SO-03L、Galaxy S10 SC-03L、Galaxy S10+ SC-04L、Galaxy S10+ (Olympic Games Edition) SC-05L、AQUOS R3 SH-04L、HUAWEI P30 Pro HW-02L、Google Pixel 3、Google Pixel 3XL、Xperia XZ3 SO-01L、Galaxy Note9 SC-01L、Xperia XZ2 SO-03K、Xperia XZ2 Premium SO-04K、Xperia XZ2 Compact SO-05K、Galaxy S9 SC-02K、Galaxy S9+ SC-03K、HUAWEI P20 Pro HW-01K、AQUOS R2 SH-03K、arrows NX F-01K、V30+ L-01K、JOJO L-02K、Xperia XZ1 SO-01K、Xperia XZ1 Compact SO-02K、Galaxy Note8 SC-01K、M Z-01K |
返却するスマホの条件
「スマホおかえしプログラム」を利用してスマホを返却する時、ドコモからの条件がいくつか定められています。スマホがどんな状態であっても返却でき、端末代金の支払いが必ず免除になるというものではない点は注意しましょう。
その条件は対象機種がNTTドコモの指定する正規店で購入されたものであり、購入時における不備・不正がないこと、返却時に対象機種分割支払金の未払いおよび対象機種の回線契約にかかる料金の未払いがないことが挙げられます。
また対象機種に記録されているメモリ・データが消去できることや対象機種を改造していないこと、そして「スマホおかえしプログラム」加入者が対象機種の所有権を有していることが条件となっています。
さらに対象機種に故障、水濡れ、著しい外観破損および画面割れがないこととその他の当社指定の査定基準を満たしていることを店舗で確認し、査定が完了すると返却することが可能です。
査定基準を満たしていない場合「ケータイ補償サービス」又は「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」に加入の場合は2000円、加入していない場合は2万円の故障時利用金を支払うことで条件を満たしスマホ返却手続きをすることができます。
「スマホおかえしプログラム」の適用例
実際に「スマホおかえしプログラム」を利用した場合の支払い例を紹介します。本体価格10万8000円のスマホを36回割賦(月3000円)で購入し、24ヶ月目で「スマホおかえしプログラム」を利用した場合です。
通常、「スマホおかえしプログラム」の利用なく36回割賦支払いを完了すると10万8000円の支払いになります。24ヶ月目にスマホを返却した場合は、最大12回、3万6000円の免除を受けることができるため、実質負担額は7万2000円になります。
利用せず一括払いや36回割賦支払いを行った場合は10万8000円負担となりますので、「スマホおかえしプログラム」を利用した場合は3万6000円安く購入できることになります。
「スマホおかえしプログラム」の注意点
「スマホおかえしプログラム」を利用する場合注意点がいくつかあります。まずスマホを購入する際、「スマホおかえしプログラム」手続き時でもユーザーが持つdポイントを充当して購入することができます。
例えば10万8000円の端末を買う場合、36回払いであれば1回あたりの支払額は3000円です。もし5万4000円相当のポイントを充当したとすると、ユーザーは残り5万4000円を36回払いで支払うことになり1回あたりの支払額は1500円です。
「スマホおかえしプログラム」では、24回分支払えば、25回目以降の12回分の残債が免除されることになります。ポイントを使っていなければ、3000円×12回、3万6000円相当が免除されポイントを使うと免除額は1万8000円なのです。
この点に関してユーザーにとって免除額に差が出てしまい不公平ですので、ドコモ側はその点をあらかじめアナウンスする予定としています。この注意点に関してはドコモ側も認識していて、何らかの改修が検討される予定です。
さらにユーザーがドコモへ返却するスマホの中古買い取り価格にも注意しましょう。残り12回分で免除される残債の合計額と買い取り価格を見比べると、機種や状態によってはドコモへ返却と中古店での買い取りとどちらが得かに関しては注意が必要です。
「スマホおかえしプログラム」では端末をドコモに返却せず、36回丸々支払っても特にペナルティのようなものはないため、ユーザーとしてはよりお得な条件を選ぶことができます。
25ヶ月以降に返却すると損をする
この「スマホおかえしプログラム」では、24ヶ月目までにスマホを返却すると最大12回分の支払い免除を受けることができます。
しかし25ヶ月目以降にスマホを返却すると残り支払回数は12回未満となり、12回分の免除が受けられず損をすることになる点に注意しなければなりません。
24ヶ月目にスマホを返却した場合と30ヶ月目に返却した場合の実質負担額の比較すると、前述したように24ヶ月目にスマホを返却した場合、最大12回、3万6000円の免除を受けることができるため、実質負担額は7万2000円です。
30ヶ月目に返却した場合、残り支払い回数が6回となるため6回分、1万8000円の免除しか受けることができず、実質負担額は9万円となります。
「スマホおかえしプログラム」が利用可能なのは、対象端末を購入してから35ヶ月目の月末までになります。それ以降に返却しても36回分全て支払いを終えているためもちろん支払額が免除されることはありませんので注意しましょう。