GoogleはAndroid向けの新機能「フォーカスモード」の正式提供を発表しました。「フォーカスモード」とはスマートフォン上の指定したアプリの通知を制限して集中できるようにするもので、Android 9と10を搭載する新端末に正式にリリースされます。
Googleは12月4日、Android端末向けの新機能である「フォーカスモード」の正式提供を発表しました。
「フォーカスモード」は、2019年5月のGoogle I/OでAndroid 10の新機能として発表され、Android利用習慣監視システム「Digital Wellbing」アプリのベータ版で提供されていましたが、これが正式版として提供開始となります。
「フォーカスモード」はAndroid 9と10を搭載する新端末を含めて、「Digital Wellbing」の設定を備えている全ての端末で使用できるようになります。
最近はスマホ中毒という言葉も一般的となりましたが、スマホでSNSやゲーム、動画などを楽しんでいると、知らないうちに時間が過ぎてしまいついつい使い過ぎてしまいます。
このAndroidスマホの使い過ぎを防止するために搭載された機能が「Digital Wellbeing」です。この機能は、使ったアプリと使用時間をグラフで可視化できるので、どのアプリを使いすぎているかを確認可能で、アプリの使い過ぎを防ぐことができます。
また指定した時間帯の通知をオフにする「おやすみモード」も設定することが可能です。
この「Digital Wellbeing」アプリ自体は、Android 9 Pi以降を実装する端末で利用することができます。
今回正式リリースされたのは、これまでベータ版として「Pixel 4」や「Pixel 3a」などのPixelスマートフォン向けに提供されてきた「フォーカスモード」です。では「フォーカスモード」機能の使い方について解説します。
「フォーカスモード」とは、その名前の通り、スマートフォン上の多数のアプリの各種通知で気を散らさないための機能で、指定した期間、指定したアプリの通知を一時的に停止しやらなければならないことに集中できるようにする機能です。
例えば、平日の9時から17時の間は集中の妨げとなるようなTwitterやLINE、YouTubeからの通知を制限するという使い方が可能です。スケジュールを指定するだけではなくその場でON/OFFもできるため、会議中だけ通知を止めるという使い方もできます。
「フォーカスモード」機能では、通知を制限するだけでなく指定したアプリそのものの起動を抑制することが可能なので、気晴らしにTwitterを見ていたらそのまま数十分経っていて仕事や勉強が進んでいないということも防ぐことができます。
また、実際に気晴らしのために使う場合は、5分、15分、30分のみ利用可能にできる一時解除機能もあります。
ソーシャルメディアアプリやビデオアプリ、ゲームなど、最も誘惑を感じるアプリを選択することができるので、ついつい開いてしまって仕事や勉強に集中できないという悩みの対策にぜひ活用しましょう。