「Withings」は不整脈や睡眠時無呼吸を検知するスマートウォッチ「ScanWatch」を発表しました。「Withings」が手掛ける新型スマートウォッチ「ScanWatch」は、循環器専門医と睡眠の専門家と共に開発され睡眠時無呼吸を認識できます。
ヘルスケア製品を手掛ける「Withings(ウィジングズ)」は米国時間2020年1月5日、不整脈や睡眠時無呼吸を検知するハイブリッドスマートウォッチ「ScanWatch」を発表しました。
「ScanWatch」は循環器専門医と睡眠の専門家と共に開発され、医療トラッカーとして利用可能です。1月7日からラスベガスで開催される「CES 2020」で披露され、欧州のCEおよび米国のFDAの認可を待ち、2020年第2四半期(4~6月)中に発売する見込みです。
「ScanWatch」の価格も発表されています。直径38mmモデルの価格が249ドル(約2万7000円)、42mmモデルの価格は299ドル(約3万2000円)です。日本での発売は未定となっています。
外観はアナログ腕時計のようですが、「ScanWatch」は心電図測定機能を備えていて、側面のボタンを押してベゼルの両端を触ると測定が開始されます。循環器専門医と共に開発したというアルゴリズムによって、約30秒で不整脈の有無や心拍の速さを分析します。
「ScanWatch」のユーザーは動悸などの症状を感じた時、医療レベルの心電図を測定可能で不整脈や心拍が「遅い」「普通」「早い」を測定できます。結果は時計の画面で確認することができます。
また「Health Mateアプリ」では、全履歴とその評価、コメント、推定症状をアプリ上で確認できます。
継続的に心拍を測定しているため、ユーザーが動悸を感じなくても異常な心拍が感知された際に時計の画面を通じてユーザーに心電図を測るように通知してくれます。この機能は早期警告システムとして利用可能で、医師や医療機関と共有可能です。
「Health Mateアプリ」は以下のリンクからダウンロード可能です。価格は無料です。
「ScanWatch」は1度の充電で約30日間持続するので、睡眠時にも装着可能で、睡眠記録機能も搭載されています。
「ScanWatch」では、血管を通る光波を発光する内蔵の酸素飽和度(SpO2)センサーで、夜中に酸素飽和度の推移を測定します。呼吸の乱れによる異常値を検知して「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の症状を検知できます。
「Withings」社によると、約10億人が睡眠時無呼吸と推定されていて、10人に8人は無自覚だと言います。「ScanWatch」を利用して長期的な健康の改善に取り組みましょう。
睡眠パターンを分析し、睡眠の長さや深さ、睡眠の質を測れ、ユーザーは「Health Mateアプリ」上で睡眠時間、安定性または中断の数などを基に算出された「Sleep Score」を毎日確認可能です。
そして睡眠リズムの分析結果を元に、目覚めやすい時間にユーザーをバイブレーションで起こす「Smart Wake-up」機能も備えているので気持ちよく目覚めることも可能でしょう。
ディスプレイには当日の歩数や睡眠スコア、消費カロリー、心拍など健康と運動に関するデータが表示されます。トータルで健康管理ができるハイブリッドスマートウォッチとしておすすめです。