「HUAWEI(ファーウェイ)」と「TomTom」は、Googleマップの代替サービス提供として契約したことが報じられました。「HUAWEI(ファーウェイ)」と「TomTom」の契約で、Googleマップ代替の独自の地図サービスを提供する可能性が出てきました。
2019年5月にGoogleからAndroidのサポートを停止以降、「HUAWEI(ファーウェイ)」はGoogleサービスの代替に取り組んでいますが、2020年1月17日、地図ではGoogleマップから離れて「TomTom」と契約したことが報じられています。
「HUAWEI(ファーウェイ)」と「TomTom」は、地図データおよび関連サービスの使用に関してしばらく前に契約を結んだとされていますが、契約内容の詳細については非公開とされています。
「TomTom」とは日本ではあまり馴染みがありませんが、ナビゲーションやデジタルマップ製作を行うオランダの企業で、北米と欧州のカーナビ市場で2位のシェアを持っています。
「TomTom」はAppleとも2012年に契約しiOSに標準搭載される地図アプリにデータ利用されています。「HUAWEI(ファーウェイ)」と「TomTom」の契約によって、Googleマップ代替の独自の地図サービスを提供する可能性が出てきました。
「TomTom」で広報担当を務めるRemco Meerstra氏は、契約は少し前に結ばれたものであることを認めたものの、まだ公にはしていないものであるとコメントし、詳細については明らかにしませんでした。
2019年5月、米中貿易摩擦の高まりに伴ってGoogleは「HUAWEI(ファーウェイ)」に対してGoogle Mobile Serviceの提供を中止しました。
その後アメリカは中国への禁輸措置を緩和してGoogleも90日間の猶予後に「HUAWEI(ファーウェイ)」へのAndroidライセンスも再開可能となりましたが、米国商務省のエンティティリストに入り禁輸措置が続いている状態です。
Google関連のサービスは中国では元々制限されているため、「HUAWEI(ファーウェイ)」は独自のHarmony OSを発表し、さらに自社Android端末向けに独自のアプリプラットフォーム「HMS(Huawei Mobile Service)」を展開しています。
「HUAWEI(ファーウェイ)」は各地で開発者会議を行っているほか、「HMS」への参加者を募る目的でCES 2020へのブース出展をサプライズで行っています。
「HUAWEI(ファーウェイ)」が独自の地図アプリをいつリリースするのか、また本当にリリースされるのかは定かではありません。
しかし今回の契約により「HUAWEI(ファーウェイ)」は「TomTom」の開発する地図・交通情報・ナビゲーションサービスを利用可能となります。そう遠くない時期にGoogleマップに代わる独自の地図サービスを提供する可能性も考えられます。