楽天モバイルは携帯キャリア事業(MNOサービス)の正式サービスを2020年4月に開始することを発表しました。楽天の携帯キャリア正式サービスに先行してMNO回線を使える「無料サポータープログラム」で人数限定のプレサービスを行っています。
楽天モバイルは1月23日、携帯キャリア事業(MNOサービス)の正式サービスを2020年4月に開始することを正式に発表しました。
楽天の三木谷CEOが語っていた携帯キャリア事業の「4月正式サービス開始」の方針が、今回正式に発表されたかたちになります。
元々携帯キャリア事業へは2019年10月の正式参入が予定されていましたが、今現在「無料サポータープログラム」として人数限定のプレサービスを行っています。
「無料サポータープログラム」とは、正式サービスの提供前に「楽天モバイル」の自前の携帯電話網サービスを試験的に使えるプログラムで、国内外を問わずデータ通信や音声通話、SMSを無制限で使えます。
対象は東京23区、大阪市、名古屋市、神戸市在住の18歳以上の人で、新たに楽天と携帯電話契約を結ぶことができる人です。
品質テストやアンケートへの回答や、楽天の回線に対応する製品の利用に加え、23日からサービスが始まったメッセージアプリ「楽天Link」(β版)の利用を求めています。
前回の落選者優先で、限定2万人の募集数に達し次第終了としています。特典として、楽天回線対応製品の購入で楽天スーパーポイントを1万8000ポイント、アンケート回答で月に1000ポイント付与されます。
楽天モバイルから初の独自端末として発表された「Rakuten Mini」が「無料サポータープログラム」の当選者限定で1月23日から発売されます。
「Rakuten Mini」は小型のAndroid端末で、重量は79グラムでサイズは約106.2(高さ)×約53.4(幅)×約8.6(奥行き)ミリです。おサイフケータイ対応(FeliCa搭載)端末としては「世界最小・最軽量のスマートフォン」とされています。
物理SIMスロットは設けずeSIMのみをサポートするという特徴です。楽天の「無料サポータープログラム」では現在eSIMサービスを提供していませんが、「Rakuten mini」の先行体験者向けにeSIMサービスを開始します。
「楽天Link」とは電話やメッセージサービス、SNS機能を集約したコミュニケーションアプリで、電話番号による通話(VoLTE)やSMSも統合されています。「楽天Link」は1月23日からβ版として利用できるようになっています。
電話番号しか知らない相手でも、「楽天Link」にメッセージアプリのアカウントを登録していればそちらでやり取りできます。
さらに「楽天Link」に搭載されているメッセージ機能はSMSを強化した「RCS」規格に準拠していて、海外のRCS提供キャリアのスマホとも電話番号宛でメッセージをやりとりできます。
「楽天Link」は「無料サポータープログラム」ユーザーが対象で、機種も楽天モバイル指定のAndroid端末のみとなっています。
まずはメッセージアプリとして「楽天Link」をスタートし、将来的にはゲームやAIサービスなど、楽天が提供するアプリケーションのハブとして機能させたいとしています。