「Google Chrome」のデスクトップ版にて「ゲスト モード」で起動するオプションを追加したことが明らかとなっています。デスクトップ版「Google Chrome」で「ゲスト モード」の起動オプションが追加された内容についてご紹介します。
現地時間の3月11日、「Google Chrome」の公式ヘルプコミュニティにて、「Google Chrome」のデスクトップ版にて「ゲスト モード」で起動を実行するエンタープライズポリシーとコマンドラインオプションを追加したことが発表されました。
Googleの発表によると、「Google Chrome」のデスクトップ版にて「ゲスト モード」で起動を実行するオプションの追加については、ポリシーの方が優先されるとされています。
なお、「Google Chrome」の起動を実行する際に、常に「ゲスト モード」で起動を実行するよう構成することも可能となっています。
「Google Chrome」のデスクトップ版にて利用可能な「ゲスト モード」とは、「シークレット モード」同様に端末に閲覧履歴が残らないようにする機能となっています。
「シークレット モード」と、「ゲスト モード」の違いとは、「シークレット モード」では、メインユーザーに一時的な利用が想定されています。
ですが、「ゲスト モード」では、PC端末を他のユーザーに貸したり、公共の端末で利用する際に使用される点が違っています。
「ゲスト モード」を利用の際には、ブックマークやプロファイルの切り替えができないだけでなく、「Google Chrome」のカスタマイズ構成も大幅に制限されているのが大きな特徴となっています。
デスクトップ版「Google Chrome」を「ゲスト モード」で実行する方法とは、「Google Chrome」の起動オプションに、【--guest】を追加するだけで設定完了となります。
この操作を行うことで、デスクトップ版「Google Chrome」を「ゲスト モード」で実行する構成を設定することが完了となります。
「Google Chrome」を一時的ではなく、常に「ゲスト モード」で実行する方法についてご紹介しておきましょう。
デスクトップ版「Google Chrome」を、常に「ゲスト モード」で起動するように構成するには、まず、タスクトレイアイコンの右クリックメニューを利用して「Google Chrome」のインスタンスをすべて終了しましょう。
続いて、「Google Chrome」のショートカットのプロパティ画面へアクセスを行い、「リンク先」欄の「Google Chrome」のパスの後に【--guest】を追加して保存しましょう。
このオプション設定を行うことで、ショートカットから起動した「Google Chrome」については、常に「ゲスト モード」で起動するようになります。
デスクトップ版「Google Chrome」を「ゲスト モード」で起動する場合の保存される情報については、「Google Chrome」システムに保存される情報が制限されることとなります。
「シークレット モード」や「ゲスト モード」を使用する場合には、次のような情報は「Google Chrome」のシステム上保存されないこととなります。
それでは、デスクトップ版「Google Chrome」を「ゲスト モード」で起動する場合の特徴についてご紹介していきましょう。
「Google Chrome」では、ユーザーが、「シークレット モード」や「ゲスト モード」でサイトを閲覧した場合、既存の Cookie を共有しないようになっています。
「シークレット モード」や「ゲスト モード」にて、サイトからユーザーのシステムに新しい Cookie が配信されることがありますが、 Cookie の保存と送信が行われるのは、ウィンドウを開いている間に限定されます。
「シークレット モード」や「ゲスト モード」にて、デスクトップ版「Google Chrome」を利用する場合のブラウザの設定の変更を行った場合も、「シークレット モード」や「ゲスト モード」の影響を受けず、情報が保存されます。
なお、対象のブラウザの変更については、ウェブページをブックマークや、設定を変更を行う場合など、ブラウザの設定に変更を加えた場合となります。
そのほか、「ゲスト モード」にて、デスクトップ版「Google Chrome」を利用する場合には、閲覧中に既存のプロフィールの情報は一切表示されない構成となっています。