アップルが未発表製品である紛失防止タグ「AirTag」を動画にうっかり漏らす事態が発生したようです。これはアップルによるサポート用動画の説明の中で、未発表の製品である紛失防止タグ「AirTag」について確認されています。
アップルが未発表製品である紛失防止タグ「AirTag」をうっかり漏らしてしまったことがAppleosophyの記事によって明らかになりました。
Appleosophyによると米現地時間4月2日にYouTubeにアップロードされたアップルによるサポート用動画「How to Erase Your iPhone (iPhoneを消去する方法)」の中で、うっかり漏らすこととなったようです。
「How to erase your iPhone」という動画では、iPhoneを工場出荷時の設定にリセットする方法を解説しています。
その動画の1分43秒あたりに「Find my iPhone」(iPhoneを探す)の解除方法が出てきますが、設定画面には「Enable Offline Finding」(オフラインのデバイスを探す)、その下のテキストに「AirTags」の名前が出てきています。
そして「オフライン検索を使用すると、Wi-Fiまたは携帯電話に接続していないときに、このデバイスやAirTagsで検索できます。」と表記されているのも確認できたようです。
この動画はすぐに削除されたようですが、AppleosophyのTwitterアカウントではアップル公式のサポート動画上でうっかり漏らすこととなった様子が確認できます。
アップルはこの未発表製品である紛失防止タグ「AirTag」をサポート動画の中でうっかり漏らしたことについてコメントを求められていますが、それには応じていないようです。
アップルの未発表製品である「AirTag」とは、 紛失したくない鍵や財布、カバンなどの持ち物に取り付けて、iPhoneから位置情報を確認できるようにする製品で、これまでアップルによって開発がすすめられていることが噂されていました。
アップルが「AirTag」を開発しているという噂の裏付けとなるものは、2019年秋の時点でiOS 13のコード内に発見されていました。
米MacRumorsが公開した画像の中に、従来の「人を探す」「デバイスを探す」というタブだけでなく、「アイテム」タブが追加されているのが分かっています。
そして「AirTag」では、iPhone 11シリーズが対応している「U1チップ(UWB(超広帯域)」無線システムを活用することで、室内でも正確に位置を確認できるとも言われていて、他社製品のBluetoothを使ったタグよりも高精度だと期待されています。
「AirTag」に関しては2020年2月には有名アナリストのミンチー・クオ氏も発表していて、近日中に「AirTag」用の部品の供給が開始され年末までに数千万台にも達するだろうと説明しています。
今回うっかり漏らすこととなった動画の中にあるようにアップル内でも「AirTag」の開発やテストが進んでいると見られ、「AirTag」の発表も遠くはないと思われます。