Appleは、Windows向けにProRes RAWコーデックの提供を発表しました。Appleの映像コーデック「ProRes RAW」をインストールすることでWindowsで再生可能になる概要などを説明します。ProRes RAWの経緯も説明します。
Appleは、映像コーデック「ProRes RAW」をWindows向けに提供すると2020/3月30日に発表しました。これまで、WindowsではAppleの映像コーデック「ProRes RAW」や「ProRes RAW HQ」などを再生することが不可能だったので、嬉しいニュースです。
AppleがWindows向けにProRes RAWコーデックの提供を開始したことにより、Macを使って映像の編集をしていた人は、そのままWindows PCに映像データを移して映像を見ることができますので、この対応により便利になる人も多いでしょう。
今回のAppleの映像コーデック「ProRes RAW」は「Apple ProRes RAW for Windows 1.0 (Beta)」として公開されました。この「Apple ProRes RAW for Windows 1.0 (Beta)」をWindows PCにインストールし再生可能になります。
Windows PCにインストールした後に、専用の対応アプリケーション上でProRes RAWとProRes RAW HQの再生が可能になります。
アプリケーションは「Adobe After Effects」「Adobe Media Encoder」「Adobe Premiere Pro」「Adobe Premiere Rush」の4つとなっています。
ProRes RAWの経緯について深堀をしていきます。Appleは約2年前にProRes RAWという新しいコーディックを発表しましたが、互換性があるソフトウエアや機器は少ない状態でした。
AdobeがOSソフトウェアパッケージにデフォルト化された形式として、ProRes RAWを追加したのは、2019年9月となっています。
そして、ProRes RAWの誕生から2年が経過し、ついにWindowsのベータ対応が発表されたのが現在までの経緯となっています。
今回の「Apple ProRes RAW for Windows 1.0 (Beta)」は、特定のコアな層が慣れ親しんでいるRAWとは多少異なる仕様です。
ARRIRAWやRED R3Dのようにホワイトバランスや露出の値を変更することはできない仕様になっていますので注意が必要です。
「Apple ProRes RAW for Windows 1.0 (Beta)」が公開された今、そもそもProRes RAWとは?なんだろうと疑問を抱いている人もいるかと思われます。
ProRes RAWとは「Apple専用のビデオコーデック」です。ProRes RAWはカメラなどのセンサーからRAWデータを取り込み作成する収録用のフォーマット。あるいは配信用のコーデックのことを指します。