Facebookは最大50人通話可能なビデオ通話サービス「Messenger Rooms」を発表しました。「Messenger Rooms」とはFacebookからトークルームを立ち上げ、1ルームにつき最大50人まで時間無制限で利用できるサービスです。
米現地時間2020年4月24日、Facebookはビデオ通話サービス「Messenger Rooms」を発表しました。
「Messenger Rooms」とはFacebook、またはMessengerでビデオ通話用のルームを立ち上げることで簡単に利用可能で、1ルームにつき最大50人まで時間無制限で利用できます。
Facebookはこの新サービス提供の背景として、新型コロナウイルス感染拡大に伴った外出自粛のため、直接会うことのできない大切な人たちとの繋がりを感じられるようにするためとしています。
「Messenger Rooms」では、ルームを立ち上げるホストはアカウント登録が必要となっていますが、招待される側はアカウントがなくても参加できる点が大きな特徴で、専用アプリをインストールする必要もなく簡単にビデオ通話に参加できます。
またFacebookのニュースフィードやグループ、イベントから「Messenger Rooms」の開始やシェアが可能で、招待や参加がしやすい作りとなっています。
Facebook上の友人やコミュニティが参加可能な「Messenger Rooms」を作成している場合、Facebook上に表示される仕組みです。
「Messenger Rooms」に招待されると、アカウント登録してなくても携帯電話やパソコンからも参加可能で、今後はInstagramの「Instagram Direct」や「WhatsApp」「Portal」からも「Messenger Rooms」を開けるようになる予定です。
Facebookによると、この新サービスは今週中にも一部の国で利用可能になり、その後数週間で米国をはじめその他の地域でもサービスを提供開始する予定としています。
Facebookのビデオ通話サービス「Messenger Rooms」は、「Zoom」のように企業向けのサービスではなく、あくまでもプライベートでの利用を想定したものとしています。
「Zoom」に関してはこれまでセキュリティ上の問題が多数指摘されていましたが、それを活かし「Messenger Rooms」ではセキュリティとプライバシーも配慮しています。
ルームを立ち上げるホストはアカウント登録を行い参加者を細かく設定可能で、悪意のある第三者によって会議室を乗っ取られる「Zoom-bombing」のようなトラブルを避けるためにルームをロックすることもできます。
さらに「Messenger Rooms」で使用できるうさぎの耳やエイリアンなどの「ARエフェクト」やAIを搭載した新しいエフェクトも提供開始しています。また王宮やビーチなど360度のバーチャル背景や14種類の新しいカメラフィルターも搭載しています。
「Messenger Rooms」の場合、ビデオ会議やオンライン授業で用いられるよりもプライベートで利用することを主に考えられているため、顔や背景を飾り楽しむことができるように様々なエフェクトや背景、カメラフィルターを準備しています。