Appleでは新型コロナ感染拡大防止対策のため人の移動傾向をデータ化するツールを公開していますが、今回の更新で47都道府県の移動データが検索可能となりました。AppleのWebサイトで都道府県名を入力して検索すれば、それぞれのモビリティデータが確認できます。
Appleでは新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、人の移動傾向(モビリティ・トレンド)をデータ化するツールを公開していますが、米現地時間4月28日に更新され日本では47都道府県すべてで検索可能となりました。
人が移動する量の変化を表す「モビリティデータ」は、AppleのWebサイト「Apple Maps 移動傾向レポート」で毎日更新されています。
「Mobility Trends」に日本の都道府県名を入力して検索行うと、各都道府県別に「徒歩」「自動車」「公共交通機関」のそれぞれによる移動量をデータ化したものと、日ごとの変化がグラフになって表示され確認することが可能です。
Appleが提供する「モビリティデータ」とは、人々がコミュニティ内で徒歩や自転車、公共の交通機関を利用して移動する量の変化について、時間軸に添ったグラフやCSV形式で表示したものです。
iPhoneなどのApple製端末を利用するユーザーが「Appleマップ」アプリを立ち上げて路線経路の検索を行うなどの情報を元に、すでに集計されているデータと比較し反映されています。
当初は世界の主要都市と63の国と地域を対象としていましたが、今回の更新によって日本の47都道府県の移動傾向を検索が可能となりました。
さらに、今現在「Appel マップ」アプリでは、新型コロナウイルス対策として、iPhoneユーザーが必要な情報を素早く検索できるようにサポートを行っています。
「Appleマップ」アプリを開くと検索した場所の近隣にある食料品店やデリバリーフードの飲食店、そして病院などの医療サービスを提供する機関、公園などが優先的に表示されるようになっています。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言が発令されていて、今現在では5月6日まで外出自粛が続きますが、必要最低限の買い物や食料品の確保などのためにも「Apple マップ」の支援は有難いものです。ぜひ活用しましょう。
Appleが提供している「モビリティデータ」のプライバシー保護に関してですが、Appleマップはユーザーのプライバシー保護を最優先に設計されているため、ユーザーのApple IDと関連付けは行わずユーザーの行動履歴も保存されていません。
ユーザーのデータは人の移動傾向を集計するために一時的に使われ、集計後は速やかにデータは消去される仕組みとなっています。
そもそもAppleでは、新型コロナウィルスの問題が取り沙汰される前からプライバシー保護の取り組みに関して最優先に実施されてきました。
「Apple マップ」が収集したユーザーの検索用語や経路、交通情報に関するデータはランダムで一時的な識別子に関連付けられ、さらに頻繁にリセットされるため情報が保有されることはありませんので安心して利用しましょう。