開発者向けにiOS13.5ベータ版がリリースされ、マスク着用でもFace IDをスキップしてログインできるようになります。マスクを着用している場合、iPhoneのFace IDをスキップしてパスコード入力画面が表示されログインできる仕組みに変更されます。
米現地時間4月29日、Appleは開発者向けにiOS13.5ベータ版をリリースしました。
iOS13.5ベータ版では、マスクを着用している場合にiPhoneのFace ID(顔認証)をスキップしてすぐにパスコード入力画面が表示される仕組みが取り入れられています。
今現在新型コロナウイルス感染拡大防止からマスクの着用が必須となっていますが、ユーザーにとってiPhoneのFace ID(顔認証)はマスクを着用したままでは顔を正しく認識できず画面ロックを解除できない仕組みであるためとても不便でした。
最近ではマスクを着用したままロック解除できるような設定方法も提案されていましたが、今回のアップデートでこの不便さを解消するような変更がされています。
今現在はFace IDでロック画面が表示されるとすぐに顔認証がスタートする仕組みです。iPhoneの持ち主と認識されればロック解除されますが、マスクなどによって顔が認識できない場合はエラーとなり再認証となります。
再認証でエラーになった場合にバスコード入力を求められる仕組みです。iOS13.5ベータ版では、マスクを着用したままFace IDを解除しようとした場合、画面をスワイプするとFace IDを自動的にスキップしてパスコード入力画面が表示されるようになります。
これまでは2回顔認証を行わないとパスコード画面に移りませんでしたが、今回の変更でログインの時間短縮となります。
またiOS13.5ベータ版では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、AppleがGoogleと共同開発を行っている感染者との接触を検出したり追跡したりすることが可能なアプリのAPIを組み込んだ初めてのバージョンとなっています。
Appleによると、APIはiPhoneのBluetoothを利用してユーザーにランダムにIDを割り当て、もし新型コロナウィルスへの感染が確認されたユーザーがアプリに入力するとこのユーザーと接触した他のユーザーに通知がされる仕組みです。
この割り当てられたランダムIDは14日後には破棄されるようになっていて、さらにユーザーは自分が新型コロナウィルスに感染した場合、それを他人に通知するかどうかを自分で決めることもできプライバシー保護は考慮されています。
またAPIはデフォルトではオンになっていますが、設定でオフに変更することが可能で、さらに公衆衛生当局が提供する専用アプリをダウンロードして規約に同意しない限り、利用することはできない仕様となっています。
AppleとGoogleが共同開発しているAPIはを5月にリリース予定と表明しているため、iOS 13.5の正式版の提供時期も5月以降となるでしょう。