Microsoftは5月に行われるWindows 10のアップデートに「アクセシビリティ機能」を追加することを発表しました。Windows 10の5月アップデートで追加される「アクセシビリティ機能」は、視聴覚障害を抱える人たちの補助になる新機能です。
米現地時間5月21日、Microsoftは5月に行われるWindows 10のアップデートに、5月21日の「グローバル・アクセシビリティ・アウェアネスデー」を記念して視聴覚障害を抱える人たち向けの「アクセシビリティ機能」を追加することを発表しました。
このアクセシビリティ機能は、視聴覚障害を抱えるユーザーの補助としての役割だけでなく、一般ユーザーでも使いやすくなる新機能と考えられています。今回はWindows 10の5月アップデートで追加されてる新機能について見ていきましょう。
Windows 10では、既に視聴覚障害の人たちに対応する「アクセシビリティ機能」が搭載されていますが、これらの機能は画面のコントラストを上げ見やすくすることや拡大倍率を上げて文字や画像を大きくして視覚障害を補助する機能です。
現実的には、これらの「アクセシビリティ機能」が十分ではないと考えられてきました。
今回Windows 10の5月アップデートで追加されるあたしい「アクセシビリティ機能」に含まれているのが、「テキストカーソルインジケーター」です。
これまでもテキストカーソルの幅の太さを変更することはできましたが、新機能ではカーソルの上下に色を付けることでより見やすくすることが可能です。
Wordなどで文章作成するにあたってテキストカーソルの位置を見失いがちですが、この機能でカーソルの位置を特定することが可能になりこれは多くの人にとっても助かる機能と言えるでしょう。
そのほかにも拡大鏡がアップデートされます。拡大鏡とは一時的に画面全体や一部を拡大表示できる機能ですが、今回「拡大鏡」ボタンで画面の文字を読み取り音声で再生する機能も追加されるとしています。
今現在マウスポインタを使って部分的な拡大を行うことが可能ですが、今後はいちいちマウスを操作する必要はなくなります。そして拡大鏡にコントロールボタンが追加されています。
テキスト読み上げについて、再生、停止、次の文、前の文などを操作することができます。表示されていない場合はコンテンツをスクロールすることでコントロールボタンを表示することができます。
Windows 10の5月アップデートでは、さらに「スクリーンリーダー」のナレーター機能に関しても、いくつかの機能強化がされています。
ナレーターの不自然な一時停止が減り、より自然な読み上げを行えるように改善され、ナレーター機能の操作で利用される不用意なサウンド数を減らすことで、これまで使い方が簡単になるようです。
また「Microsoft Edge」や「Google Chrome」「Firefox」においてもナレーター機能が利用可能になり自動的にWebページの上部から読み取りを開始する仕組みとなりました。
これによりページが読み込まれたことを視覚障害のあるユーザーに知らせることができ、操作の補助を行うことが可能です。
さらに「ここをクリック」などのリンクをクリックすることなくリンク先を確認できるなど、「アクセシビリティ」に対応できていないWebページにも対応しています。