Appleの「iOS 14」にてTikTokが他アプリの「入力テキスト無断読み取り」を可視化していることが判明し話題となっています。「iOS 14」でTikTokが他アプリの「入力テキスト無断読み取り」を可視化しているとされる件についてご紹介します。
「iOS 14」にてTikTokの他アプリの「入力テキスト無断読み取り」を可視化していることが判明しプライバシー上の問題について大きな波紋を起こしています。
この問題は「TikTok」アプリにてユーザーがコメントを入力する際にリアルタイムでクリップボードを読み取りしている状態を可視化した動画が表面化したことで明らかとなったものです。
動画共有アプリ「TikTok」では以前からプライバシー保護を懸念する声も多くあがっておりクリップボードを無断で読み取りしていることが可視化されたことで今後のアップデートにて読み取りをやめることを約束したと報じられています。
今週、Appleでは「WWDC20」のイベントを開催し「iOS 14」のベータ版リリースについて発表しました。
Appleでは以前からプライバシー保護の強化に取り組んでいますが、開発者を対象にリリースした「iOS 14」のベータ版では「アプリがクリップボードを読み取りすると通知」する機能が搭載されていることが報告されています。
今回のTikTokの他アプリの「入力テキスト無断読み取り」を可視化は「iOS 14」のベータ版にて発見されました。
Appleの「iOS 14」のベータ版には、ユーザーのプライバシー保護を目的としてクリップボードのデータがアプリに読み取りされた場合に警告メッセージが表示される機能が搭載されました。
これにより「TikTok」でテキストを入力したときにクリップボードのデータをTikTokが読み取りしていることが警告メッセージとして通知されたのことです。
「TikTok」のこれまでの経緯についてみてみると、「TikTok」は以前からアプリを起動するたびに「クリップボード」にアクセスを行っているアプリであるとの報告が行われていました。
またMacとiOS/iPadOS機器を連携が可能となる「ユニバーサルクリップボード」が有効設定となっているデバイスではMac上でコピーされたテキストも読み取りできる点が指摘された経緯がありプライバシーの観点から問題となっていました。
開発者向けiOS 14ベータ版がリリースされ「アプリがクリップボードを読み取りすると通知」する機能が新機能として搭載されたことで「TikTok」がやはりクリップボードを読み取りを続けていることが明らかとなっています。
Twitterには、実際にユーザーが他のアプリでテキスト入力を行っている際に「TikTok pasted」という警告通知が継続して届いている様子が投稿され問題視する声が多く上がっています。
「TikTok pasted」という警告通知が継続し通知されているこの投稿では、iOS14の不具合ではないかとの声もあります。
ですが、実際に「TikTok 」がクリップボードの内容を読み取りしているのであればユーザーが意図していない対応でありプライバシー上の問題が発生すると指摘されています。
「TikTok」では、今回発生しているこの問題に対しクリップボードからデータ収集を行っていないことを主張しています。
「TikTok」はAppleに対して「TikTok pasted」という警告通知が表示される原因としてスパム行為を識別するための機能が要因となっているためだと説明しています。
また「TikTok」では「スパム対策機能」を削除した更新版の開発を行い、すでにApp Storeに提出しているとの報告をしユーザーのプライバシー保護強化の取り組みを行っているとしています。