2019年2月に1100万円で落札された未開封「スーパーマリオ」が、今度は約1200万円で落札されたことが発表されました。未開封「スーパーマリオの11万4000ドル(約1200万円)という落札額は、ゲームソフト単品の落札価格として史上最高額ととなります。
2019年2月に1100万円で落札された未開封のNES版「スーパーマリオブラザーズ」が、今度は米テキサス州が拠点のオークションサイト「Heritage Auctions」で約1200万円で落札されたことが発表されました。
この11万4000ドル(約1200万円)という金額は、ゲームソフト単品の落札価格としては史上最高額ととなりこれまでの最高額は1100万円でしたが、118万円ほど上回っています。
オークションサイト「Heritage Auctions」では、希望に応じて出品者を匿名にしていますが、この貴重な一品がコレクター以外から出品されたことから、単に1987年に購入したままどこかに忘れたままだったのではないかと推測されています。
ゲームコレクターが集まった「WatGames」によると、NES版「スーパーマリオブラザーズ」のパッケージは全部で11種類のバリエーションがあると言います。
米テックメディア「Ars Technica」によると、今回オークションに出品されたのは、1985年に米国で販売された「スーパーマリオブラザーズ」の初期生産版の未開封のもので、「3コードバリアント」と呼ばれるものでほんの数ヶ月間生産されたものです。
このタイプは、1985年後半から86年初頭にかけて発売された透明フィルムを加熱し密封加工する包装がなされずに、開封部分にステッカーを貼っただけのテスト版よりも多少入手しやすいタイプとなっています。
2019年2月に1100万円で落札されたものは、このテスト版となっています。
では今回の未開封「スーパーマリオブラザーズ」が史上最高価格で落札された理由について見ていきましょう。
まず品質に関しては、コレクター向けのゲームグッズを取り扱い製品状態などを公平に評価する「WataGames」が10段階中「9.4」という評価をつけ、パッケージの品質は「A+」(CからA++までの7段評価で上から2番目)との高い評価を受けています。
今回史上最高額で落札されたのは、この品質だけが大きな理由ではありません。過去最高額のプレミアムが付いた理由は、透明フィルムを加熱し密封加工する包装の中にダンボールの「ハングタブ」が入っていたことが挙げられます。
この「ハングタブ」とは店頭販売の際にゲームソフトを壁に吊るして展示するためのもので、任天堂のロゴ入りの黒色円形箔押しステッカーです。オークションサイトが「Heritage Auction」のゲーム担当者はそれがいかに貴重であるかを語っています。
任天堂のロゴ入りの黒色円形箔押しステッカーが付いている「スーパーマリオブラザーズ」ほんのは数か月しか生産されていなかったため、実際にハングタブ付きは価値があります。
またハングタブがある未開封の「スーパーマリオ」は発売されて間が無いものだったため、多くの人がすぐに開封していました。ハングタブが一緒に封入されたゲームソフトは数えるほどしか残っていないだろうと説明しています。