Twitterは「QAnon関連」のアカウントを大量に削除したことを発表しました。QAnonはTwitter上で陰謀論を拡散し嫌がらせなどの攻撃を行うアカウントを指しますが、Twitterでは7000件以上のQAnon関連アカウントを削除したとしています。
米現地時間2020年7月21日、Twitterは「QAnon関連」のアカウントを大量に削除したことを発表しました。「QAnon」とは陰謀論を拡散したりそれに関連して他人に嫌がらせなどの攻撃をしたりしているアカウントを指します。
これは主にアメリカのドナルド・トランプ大統領政権を支持し救世主と仰いでいて、政府高官や俳優などが人身売買に関わっているなどの根拠のないうわさを投稿し拡散させているアカウントです。
Twitterは公式アカウントで今後「QAnon」に関連するアカウントやコンテンツの「おすすめ」へのpick upをなくし、トレンド一覧や検索結果にも「QAnon」関連コンテンツが出てこないような対策を講じるとしています。
この対応はおよそ15万件ものアカウントに影響するとしています。
Twitterの安全性とセキュリティを保つ「Twitter Safety」公式アカウントは、QAnon関連のTwitterアカウントが行っている行為に対する新しい施策を発表しています。
「Twitter Safety」公式アカウントによると、QAnon関連のTwitterアカウントはここ数週間でTwitterユーザーに対する嫌がらせ行為や陰謀論の拡散などTwitterのマルチアカウントポリシーに違反する行為を行っていると言います。
それらのアカウントに対して、永久に停止するなどの措置を行っています。またTwitterは「Twitterのトレンドや「おすすめ」上にQAnon関連のコンテンツおよびアカウントを表示しない」という措置も行っています。
その他にもこれらのアカウントが検索やTwitter上のユーザー同士の会話で強調されないように調整したり、QAnon関連のURLがTwitter上で共有されないようにしたりなどの施策も実行する予定です。
「Twitter Safety」公式アカウントの投稿によると、削除されたアカウントの件数などは明らかになっていませんが、Twitterの広報担当者によると約15万件のアカウントに影響が出ると説明しています。
Twitterでは2020年7月後半からQAnon関連のWebサイトのブロックを行う対策を講じていて、今後も引き続いてQAnon関連URLをブロックしていく方針であるとしています。
米国ではインターネット上で極右的な思想を持つ人々が喜ぶようなでたらめの情報が、政府の最重要機密を表す「Q」の文字とともに拡散されていて「QAnon」と呼ばれています。
QAnonとは2017年10月に拡散された陰謀論で、その内容は米国政府はオバマ元大統領やヒラリー・クリントン、ビジネス界の大物やセレブ、悪魔崇拝者らが所属する秘密組織ディープステートに操られていてるというものです。
この秘密組織ディープステートを壊滅させるために、ドナルド・トランプが大統領選で選出されたのだと説明しています。Twitterでは今回のアカウント大量削除に関して現実世界での危険な活動に結び付けないための対応としています。