NumLockキーは、BackSpaceキーと間違ってキーを押すことで挙動が思っていたものと違うようになることがよくあります。このNumLockキー、実は無効にすることができるのです。いらないNumLockキーを無効にする方法を解説していきます。
Windowsのキーボード上には、ロックキーと呼ばれるものがあります。NumLockキー、CapsLockキー、Scroll Lockキー。Windowsの製品やメーカーによってはその他にもロックキーが存在していることもあります。
これらの中に聞き覚えのあるロックキーものもあれば、あまり利用しないため用途が分からないロックキーがあると思いますが、NumLock(ナムロック)キーは多くの人が聞いたことがあるということが多いでしょう。
NumLockキーは、テンキー部分で数字入力と矢印などの方向キーなどへ切り替えるためのロックキーです。通常はNumLockキーはONのまま数字を入力するものとして設定しているため、そもそもロックキーの解除/設定をすることはそうそうないと思います。
なぜ、NumLockキーというものがあるのか。これは、昔に矢印キー(「←」「↓」「↑」「→」)や「Home」「End」「PageUp」や「PageDown」、「Delete」や「Insert」がキーボード上になかったことが発端です。
このNumLockキーは、これらのキーがなかったため、テンキーにそれを割り当てていた名残で残っているものです。
しかし、現在は矢印キーなどは単体でキーボードに存在していることも多いため、テンキーはテンキーとして活用し、NumLockキーはあってないようなものと化している状態です。
ましてはNumLockキーはBackSpaceキーと並んでいて、BackSpaceキーをクリックしたと思ったらNumLockキーを解除していた、ということも起きやすいです。私自身経験があります。
そんなこともあり、NumLockキーは邪魔だ/いらないと思う人も少なくありません。使わないからとキーボード上から物理的に外している人もいますが、そんなことをしなくても無効化する手段が存在しています。
ロックキーであるNumLockキーがいらない場合、WindowsでNumLockキーを無効にする場合はどのような方法を利用するのか、やり方を説明していきます。
まずは、レジストリエディターを利用してNumLockキーを無効化する方法です。
Windowsパソコンの基幹部分であるレジストリをレジストリエディターで編集して、いらないNumLockキーを無効化し、BackSpaceキーに置き換えます。(他のキーにも置き換えられますが、ここで紹介するのはBackSpaceキーに置き換える方法です)
レジストリエディターを開きましょう。Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開きます。
「ファイル名を指定して実行」部分に「regedit」と入力して実行しましょう。ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」を選択してください。
レジストリはパソコンの重要な部分です。変更内容を失敗すると、最悪パソコンが起動しないなどの弊害も起きます。レジストリエディターでレジストリを触る場合、変更する前にバックアップ(エクスポート)は必ずおこなっておきましょう。
レジストリエディターの左側のツリーで下記の場所を開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Keyboard Layout |
Keyboard Layoutフォルダの中に「Scancode Map」をバイナリ値で新規作成してください。右側の空白部分で右クリックしましょう。
「新規」から「バイナリ値」を選択します。
「新しい値」で表示されますので、右クリックして「名前を変更」を選択し、「Scancode Map」に名前を変更してください。
再度右クリックして「バイナリデータの修正」を選択します。
下記の内容を「値のデータ」部分にコピー・貼り付けます。ざっくりいうとキーを変更するという内容が組み込まれているデータです。「0E 00」が変更後のキー(BackSpaceキーを指定した場合)、「45 00」が変更前のキーであるNumLockキーを指します。
00 00 00 00 00 00 00 00 02 00 00 00 0E 00 45 00 00 00 00 00 |
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