2020年12月30日更新
NumLockキーを無効化にする方法!いらないNumLockを無効にしよう
NumLockキーは、BackSpaceキーと間違ってキーを押すことで挙動が思っていたものと違うようになることがよくあります。このNumLockキー、実は無効にすることができるのです。いらないNumLockキーを無効にする方法を解説していきます。
NumLockキーを無効化にする方法
Windowsのキーボード上には、ロックキーと呼ばれるものがあります。NumLockキー、CapsLockキー、Scroll Lockキー。Windowsの製品やメーカーによってはその他にもロックキーが存在していることもあります。
これらの中に聞き覚えのあるロックキーものもあれば、あまり利用しないため用途が分からないロックキーがあると思いますが、NumLock(ナムロック)キーは多くの人が聞いたことがあるということが多いでしょう。
NumLockキーはいらない?
NumLockキーは、テンキー部分で数字入力と矢印などの方向キーなどへ切り替えるためのロックキーです。通常はNumLockキーはONのまま数字を入力するものとして設定しているため、そもそもロックキーの解除/設定をすることはそうそうないと思います。
なぜ、NumLockキーというものがあるのか。これは、昔に矢印キー(「←」「↓」「↑」「→」)や「Home」「End」「PageUp」や「PageDown」、「Delete」や「Insert」がキーボード上になかったことが発端です。
このNumLockキーは、これらのキーがなかったため、テンキーにそれを割り当てていた名残で残っているものです。
しかし、現在は矢印キーなどは単体でキーボードに存在していることも多いため、テンキーはテンキーとして活用し、NumLockキーはあってないようなものと化している状態です。
ましてはNumLockキーはBackSpaceキーと並んでいて、BackSpaceキーをクリックしたと思ったらNumLockキーを解除していた、ということも起きやすいです。私自身経験があります。
そんなこともあり、NumLockキーは邪魔だ/いらないと思う人も少なくありません。使わないからとキーボード上から物理的に外している人もいますが、そんなことをしなくても無効化する手段が存在しています。
NumLockキーを無効化にする方法
ロックキーであるNumLockキーがいらない場合、WindowsでNumLockキーを無効にする場合はどのような方法を利用するのか、やり方を説明していきます。
レジストリ エディターで無効化
まずは、レジストリエディターを利用してNumLockキーを無効化する方法です。
Windowsパソコンの基幹部分であるレジストリをレジストリエディターで編集して、いらないNumLockキーを無効化し、BackSpaceキーに置き換えます。(他のキーにも置き換えられますが、ここで紹介するのはBackSpaceキーに置き換える方法です)
レジストリエディターを開きましょう。Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開きます。
「ファイル名を指定して実行」部分に「regedit」と入力して実行しましょう。ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」を選択してください。
レジストリはパソコンの重要な部分です。変更内容を失敗すると、最悪パソコンが起動しないなどの弊害も起きます。レジストリエディターでレジストリを触る場合、変更する前にバックアップ(エクスポート)は必ずおこなっておきましょう。
レジストリエディターの左側のツリーで下記の場所を開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Keyboard Layout |
Keyboard Layoutフォルダの中に「Scancode Map」をバイナリ値で新規作成してください。右側の空白部分で右クリックしましょう。
「新規」から「バイナリ値」を選択します。
「新しい値」で表示されますので、右クリックして「名前を変更」を選択し、「Scancode Map」に名前を変更してください。
再度右クリックして「バイナリデータの修正」を選択します。
下記の内容を「値のデータ」部分にコピー・貼り付けます。ざっくりいうとキーを変更するという内容が組み込まれているデータです。「0E 00」が変更後のキー(BackSpaceキーを指定した場合)、「45 00」が変更前のキーであるNumLockキーを指します。
00 00 00 00 00 00 00 00 02 00 00 00 0E 00 45 00 00 00 00 00 |
貼り付けができない場合は手入力してください。その場合は間違えないよう注意しましょう。値のデータの入力(コピペ)が完了したら「OK」をクリックします。
レジストリの内容が書き換えられましたが、適用は再起動しなければされません。Windowsの再起動後、NumLockキーが無効になりBackSpaceキーに置き換わっていますので確認してみましょう。
BIOSで無効化
WindowsのBIOS画面では、NumLockキーの起動時の設定ができます。無効化というよりも、起動時に無効にしておく、ということができます。
起動時にわざわざON/OFFを切り替えるのは……という場合に利用できます。BIOS画面の起動方法は製品(メーカー)ごとに異なりますので、起動方法については各自確認してください。
また、製品によってはBIOSにNumLockキー関係の項目がないことがあります。この場合、NumLockキーの設定ができないことになりますので、その場合はBIOSでの変更はできません。BIOSを閉じて別の方法を利用しましょう。
「Change Key」アプリを使って無効化
レジストリやらBIOSやら、触るのは怖いと感じる人も多いと思います。この場合、アプリケーションを利用してWindowsのいらないロックキーの無効化/置き換えをおこなうことが可能です。様々なアプリがありますが、今回は「Change Key」というものを紹介します。
前述したレジストリの内容の変更をアプリケーションにやって貰う形になりますので、やっている内容はレジストリエディターを利用している場合とほぼ同じです。自分でレジストリエディターで触るか、アプリを経由するかの違いだけです。
レジストリエディターで変更するのは怖いと思う人は、アプリの利用をすることをおすすめします。
まずは下記サイトから「Change Key」をダウンロードします。
「Change Key」はlzh形式でダウンロードされます。Windows8.1以前であればパソコンのもともとの機能だけで解凍可能ですが、Windows10の場合は外部ソフトで解凍の回答が必要です。Lhaplusや7-Zipなどを利用して解凍しましょう。
解凍したら、「ChgKey.exe」ファイルを開きます。インストール不要のアプリケションですので、そのまま利用できます。
右クリックして「管理者として実行」をします(レジストリ値を触るため、管理者権限で利用する必要があります)。ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」を押しましょう。
NumLockキーの無効化――他のキーへの割り当てをする方法の説明に移ります。いらない/内容を変更したいキー(今回はNumLockキー)を選択してください。
「【NumLockキー(※変更したいキー名)】をどのキーに変更しますか?」の画面になりますので、変更したいキーを選択します。今回はBackSpaceキーを選択してみましょう。
なお、完全に無効化したい場合は「キーを無効にする!」を押すことで設定することができます。この場合、NumLockキーを押しても何も起きない状態に変更されます。
変更設定をしたキーは赤枠で囲われます。
上部メニューの中の「登録」をクリックし、「現在の設定内容で登録します」をすることで、レジストリの内容が書き換えられ、キーの変更/無効化が完了します。
登録後、適用のために再起動するよう求められますので、Windowsの再起動をおこなってください。
最後に
NumLockキーは、その位置からよく間違って押してしまい、ロックしたままだと思っていた動作ができない原因になりがちです。NumLockキーを強制的に無効化する場合、レジストリを利用するかアプリケーションを利用するかの2択になります。
BIOSでは起動する際にオンかオフの設定をすることになるため、無効化とは少々異なる部分もあるものの、起動時に毎回ロック解除/ロックをするのが面倒という人にはそちらの設定も合わせてしておくと良いでしょう。