ゲームなどを利用している時、本来であればGPU使用率が高くなるはずなのに、なぜか低いままということがあります。GPUの使用率が低い場合、上げるためにはどうするのか、GPU使用率が低い原因とともに上げる方法を説明していきます。
Windows10で遊ぶゲームやYouTubeやAmazonプライムなどを利用して動画を閲覧している場合など画面のグラフィック性能を利用する際にはGPUというものが使用されます。
GPUとは、パソコンの画面上に表示される、画面描画を行う際に使用されるメモリで、パソコンに埋め込まれている半導体チップです。なお、グラフィックボードは外付けにしたGPUのことを指します。
通常、動画やゲームをしているとそのGPUの使用率が高い状態になります。通常のGPU使用率はさほど高くないものの、GPUのスペックをフル活用すると使用率が100%近くなります。
基本的に、GPUの使用率が高くなるときというのはゲームや動画視聴など、画面描画をおこなうときです。設定に合わせてGPUを稼働していますので、こちらでGPUの使用率を手作業で調整することはありません。
GPUの使用率は、通常はさほど高くなくても、ゲームや動画を見ている場合、パソコンの性能をフルに使用するためにGPUの使用率が100%に達することも少なくありません。
ゲームを利用しているときなどは98%~99%使用していることもままあり、余裕がなくなると100%に達する、という形になります。
GPUの使用率の確認は、タスクマネージャーからおこないます。タスクマネージャーではタスクの終了をおこなうだけでなく、現在起動しているアプリなどの確認、CPUやメモリの使用率などを確認することができますが、GPUの使用率も確認可能です。
まずはタスクマネージャーを開きましょう。スタートメニューの「Windowsシステムツール」の中から開く、もしくはショートカットキー「Ctrl」+「Shift」+「Esc」キーで起動してください。
「パフォーマンス」タブをクリックしてください。
CPUやメモリ、ディスクやWi-Fiの使用率や通信速度などが表示されます。GPUの使用率も表示されます。
GPUの欄をクリックしてください。
タスクマネージャー上のGPU使用率/GPUメモリ使用率がグラフで表示されているのが分かります。上記の表示はGPUの使用率がかなり低いですが、これは画面描画関係をさほど利用していないときです。
GPUの使用率は動画などを見始めると少し上がります。このグラフが、ゲームや動画などでGPUが使われると目一杯高くなり、パーセンテージも100%近いものを表示します。
なお、Windows10のタスクマネージャーのGPUのパーセンテージは、実際のものよりかなり低くバグることもあるようです。
明らかにGPUをかなり利用するゲームなどをしているのにパーセンテージが低い場合は、GPU-ZなどのGPUの情報を取得するソフトなども必要に応じて利用してみてください。
こちらでタスクマネージャーと併用して、GPUの使用率がどのようなものか確認するのが確実ではあります。
明らかにGPUを使用するだろう動画の閲覧やグラフィック性の高いゲームなどをしているのに、どうにもフレームレートが出ないと感じることもあります。
それなのにGPUの使用率が低いということも、実はあるのです。この場合、タスクマネージャーで確認してみると、GPUの使用率が低いにもかかわらずCPUがかなり稼働している、などCPU原因ということもあります。
なぜGPUだけでなくCPUもタスクマネージャー上で使用率のチェックをする必要があるのか、と疑問に思う人もいるでしょう。CPUというのはパソコンの基幹部分であり、GPUの性能を引き出しているのもこのCPUです。
この場合、CPUの使用率が80%など高いこともあれば、通常時と同じように60%ということもあるようですが、GPU自体の使用率が低い場合は基本的にはCPUがGPUの性能を引き出せていないことが原因という可能性が高いです。
明らかにGPUの使用率を上げる動画の視聴やゲームのプレイをしているにもかかわらずタスクマネージャーでGPUの使用率が低いのであれば、原因はCPUの最適化不足という可能性が高いです。
GPU――特にグラフィックボードを積んでいるような場合、GPUが高性能でも、CPUのスペックが低い/パワーが足りないと、GPUの性能をマックスまで引き出せず、使用率が低い状態になってしまうわけです。
では、GPUの使用率を上げるもしくは下げる方法とはどのようなものなのか。原因がどちらによるのかによって、その方法は変わってきます。
タスクマネージャーで使用率を確認した際、GPUの使用率が100%近くの高い状態となっているのであれば、そのGPUの高い使用率を下げるための措置が必要です。
ゲームなどを利用している状態で90%に達するようなことはままあるので、必ずしもGPUを高スペックのものに変えなければならないわけではありません。
まずは、グラフィックボードを積んでいるのであれば、グラフィックボードのユーティリティソフトウェアを使用して、GPUの設定変更などをおこなって調整をおこなってみてください。
グラフィックボードのユーティリティソフトウェアだけでなく、パソコンの方でも利用するGPUをアプリごとに固定化することも可能です。
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